乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【余録】:「春は春は 桜咲く向島…

2016-10-19 03:03:45 | 地方行政、自治・住民自治・議会

【余録】:「春は春は 桜咲く向島…

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【余録】:「春は春は 桜咲く向島…

 「春は春は 桜咲く向(むこう)島(じま)ヤッコラセヤッコラセ オール持つ手に花が散る 花が散る……」。明治末期に東大医科の御手洗文雄(みたらいふみお)が作り、戦後も歌い継がれてきたボート選手の愛唱歌である▲夏は「緑濃き綾瀬川」で「蛍」が飛び、秋は「鴎(かもめ)飛ぶ品川」で「月」がさす。冬の「名にし負ふ坂東太郎(ばんどうたろう)(利根川)」ではオール持つ手に「雪」が積んだ次第である。当時のボートの試合や練習のコースが分かるが、それを一変させたのが1940年の幻の東京五輪のために作られた埼玉県の戸田コースであった▲日中戦争による五輪返上で競技施設も建設中止となったが、戸田コースだけが完成した。おかげで64年の東京五輪でも相模湖や印旛沼(いんばぬま)を押しのけてボート会場に選ばれ、約6億円をかけて改修が行われた。しかしこの名コースも今日の国際競技会には狭いのだという▲2020年東京五輪のボートなどの会場となる海の森水上競技場(東京湾岸)の整備費の膨張に伴い、長沼ボート場(宮城)、彩湖(さいこ)(埼玉)も加えた3案の選択に関心が高まっている。テレビのワイドショーでは3案の長所短所をまとめた表を前に論議が続く毎日だ▲だが今までに判明したのは、どの施設の整備費の見通しも大きく上下して定まらず、どんぶり勘定の底が抜けたようなありさまである。五輪のコスト削減は今後組織委、都、政府、IOCの4者によって協議していくというが、せめてどんぶりの底はふさいでほしい▲そのうえで世界から訪れる選手を納得させ、次の時代の日本のボート、カヌー選手を育てられる会場はどこか。未来の日本人が見つめる今日の日本人の選択だ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2016年10月19日  03:39:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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