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【日本の解き方】:「パリ協定」で出遅れた日本、初会合の議論進展が鍵握る

2016-11-11 15:08:00 | 【地球温暖化・温室効果ガス・気候変動に関

【日本の解き方】:「パリ協定」で出遅れた日本、初会合の議論進展が鍵握る 石炭火力発言の扱い重要に

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【日本の解き方】:「パリ協定」で出遅れた日本、初会合の議論進展が鍵握る 石炭火力発言の扱い重要に

  「パリ協定」をめぐって、日本が米国や中国などに出遅れたと批判されている。

 パリ協定は昨年12月、フランスで開かれたCOP21で採択された、温室効果ガスの削減のための新しい国際的な枠組みで、世界190以上の国と地域が参加して採択された。

 協定では、締約国が55カ国以上になるとともに、それらの国々の温室効果ガスの排出量が世界全体の55%以上に達すると、30日後に発効すると定めていた。先月5日にこの2つの条件が満たされたとして、11月4日午前0時(日本時間同日午後1時)に協定が発効した。協定採択後、1年もたたないうちに発効したのは、記録的といわれている。

全会一致で「パリ協定」の批准承認案を可決した衆院本会議=8日(斎藤良雄撮影)

  全会一致で「パリ協定」の批准承認案を可決した衆院本会議=8日(斎藤良雄撮影)

 日本は、参院では既に可決しているが、衆院の可決が8日と遅れ、15日頃に予定されているパリ協定の第1回締約国会議には手続きが間に合わず、議決権を持たないオブザーバー参加となる。これが、日本が出遅れたと指摘されているゆえんだ。

 パリ協定を締結した国は、それぞれが自国の削減目標を自主的に2020年までに定め、その後5年ごとに見直すこととなっている。

 世界最大の温室効果ガスの排出国である中国は、30年までに国内総生産(GDP)当たりの二酸化炭素の排出量を、05年に比べて60~65%削減する目標だ。

 世界第2の排出国である米国は、25年までに温室効果ガスの排出量を05年比で26~28%削減、第3位のインドは30年までにGDP当たりの二酸化炭素排出量を05年比で33~35%削減、欧州連合は30年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で40%削減という目標をそれぞれ掲げている。

 日本は、30年までに温室効果ガスの排出量を、13年に比べて26%削減としている。これは、05年比では25%削減であり、米国より目標達成が5年遅い目標である。なお、EUの目標を05年比でみると35%削減と、日米より野心的だ。

 パリ協定の発効が早まったのは、米中が早期批准に動いたからであり、たしかに日本の出遅れ感は否めない。問題は実質的な損失であり、それは第1回会合で、どこまで実質的な議論が進むかに依存する。

 最初の会合で、欧米中にとって削減の「のりしろ」が大きい石炭火力発電の扱いについて、欧米中に有利で、日本にはさほど有利でない方式へと方向性が決められると、日本としては苦しくなる。

 政府によれば、30年の電源構成は、再生可能エネルギーが22~24%、LNG火力27%、石炭火力26%、原子力20~22%-などで、これがうまくできれば、パリ協定の目標は達成できるとしている。しかし、原発再稼働が想定どおり進まず、石炭火力が増えれば、達成できない。

 再生可能エネルギーを増やせれば、原子力も石炭火力も楽になるが、果たして可能なのか。政府のエネルギー計画も3年ごとに見直されるので、実情に即した柔軟な対応になるだろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2016年11月10日  15:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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