乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:②豊洲市場報告書 巨大組織の闇はまだ晴れない

2016-11-07 06:05:40 | 地方行政、自治・住民自治・議会

【社説】:②豊洲市場報告書 巨大組織の闇はまだ晴れない

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②豊洲市場報告書 巨大組織の闇はまだ晴れない

 巨大組織の無責任体質が浮き彫りになった。

 東京都の豊洲市場の建物下に盛り土がなかった問題で、都の最終報告書が公表された。

 設計会社との打ち合わせの記録や関係者の聴取から、地下空間設置が決まった時期が絞り込まれた。「盛り土なし」の決定に関与したか、知り得る立場だった幹部8人が特定された。

 「段階的に方針が決まった」と指摘した9月末の報告書よりも、責任の所在は明確になった。

 方針変更が実質的に決まったのは、2011年8月に開かれた新市場整備部の部課長級会議だった。地下空間は、土壌汚染を監視するスペースの確保などのために設置されたという。

 問題は、新市場整備部長らが変更を市場長に報告せず、専門家会議にも諮らなかったことだ。報告書が「責任を全うしていない」と非難したのは当然である。

 当時の市場長らも、管理責任者の職務を果たしていない。小池百合子都知事は「知らなかったでは済まされない」と断じている。

 なぜ、必要な手続きを踏まずに方針を変更したのか、という疑問は依然、解消されていない。

 小池氏は記者会見で、市場移転に慎重な民主党が第1党だった当時の都議会の状況が影響したとの見方を示した。方針変更が明るみに出れば、議会対策がより困難になったということだろう。

 盛り土の実施は、09年に当時の石原慎太郎知事が決定していた。石原氏は小池氏の質問状に、「記憶がない」と文書で回答した。その後の方針転換についても、「報告を受けていない」としている。改めて真摯(しんし)に対応すべきだ。

 幹部8人のうち、現職は懲戒処分、退職者には処分相当の措置が検討されている。報告書は、マネジメント(運営管理)の欠如、職種間の連携不足など、都が抱える課題を列挙している。

 小池氏が先頭に立ち、組織改革を進めねばならない。特別委員会を設置した都議会も、疑問点の解明に尽力してもらいたい。

 再招集された専門家会議は環境面での安全性を検証している。耐震性や整備費の妥当性についても別のチームが調査中だ。市場関係者への補償の検討も始まる。

 小池氏は、有害物質の影響が軽微なら、環境影響評価の手続きが短期間で済み、移転が大幅には遅れないとの見通しを示した。

 都民の信頼を回復するためには、山積する課題に同時並行で適切に対応しなければならない。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年11月06日  06:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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