乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説】:②スー・チー来日 民主政権の発展を支援したい

2016-11-07 06:05:20 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【社説】:②スー・チー来日 民主政権の発展を支援したい

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②スー・チー来日 民主政権の発展を支援したい

 3月に発足した国民民主連盟(NLD)政権の新たな国造りを軌道に乗せるため、着実に後押ししたい。

 ミャンマーの事実上の最高指導者、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が来日し、安倍首相と会談した。

 首相は「官民を挙げて、新政権を全力で支援したい」と強調した。インフラ整備や農村開発などに、政府開発援助(ODA)と民間資金を合わせて5年間で8000億円規模の協力を表明した。

 スー・チー氏が最優先する少数民族との和平を促進するため、5年間で400億円も拠出する。

 スー・チー氏は、日本の支援について「和平の構築、国家の発展に資する」と評価した。

 約5000万人の人口を抱え、天然ガスなどの資源にも恵まれるミャンマーは「アジア最後のフロンティア」と称される。既に日系企業約300社が進出中だ。

 ODAを呼び水に、民間投資を加速させ、双方の利益を戦略的に追求することが大切である。

 首相は、青年海外協力隊を初めて派遣する方針も伝えた。若い世代の交流を図り、技術者の育成を支援することは、将来の関係強化に向けた布石となろう。

 ミャンマーの成長の阻害要因は欧米が軍事政権に科した経済制裁だった。2011年の民政移管後、段階的に緩和されたが、米国は、軍政と近い現地企業や財界人との取引を禁じ続けてきた。

 スー・チー氏は9月に訪米し、オバマ大統領に制裁解除を働きかけた。米側は、民主化の進展を評価し、解除に応じた。

 スー・チー氏には、制裁解除を通じて軍部との融和を図り、政権運営を安定させる狙いがあろう。日本企業にとっても、制裁対象だった現地企業との取引がしやすくなる利点がある。

 新政権は、外資規制を緩和する新法も成立させた。一層の投資拡大には、具体的な経済政策を早期に打ち出すことが求められる。

 気がかりなのは、スー・チー氏が「全方位外交」を掲げ、前政権で悪化した中国との関係改善を急いでいることだ。

 8月には、早々と中国を訪問した。中国にとって、陸路でインド洋につながるミャンマーは地政学的な要衝だ。習近平国家主席は、経済協力や貿易拡大によって影響力を増大させようとしている。

 ミャンマーの過度な対中傾斜を防ぐため、日米両国は緊密に連携し、民主的な発展を促しつつ、支援することが重要である。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年11月04日  06:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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