乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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過去の犯罪歴は削除できるのか ネットの「忘れられる権利」で割れる司法

2016-11-07 15:10:40 | 【「忘れられる権利」・ネット上の個人情報

過去の犯罪歴は削除できるのか ネットの「忘れられる権利」で割れる司法

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:過去の犯罪歴は削除できるのか ネットの「忘れられる権利」で割れる司法

 ■「公衆の関心で結論変わった」

 検索サイトに表示される過去の犯罪歴は削除できるのか-。検索結果の削除を求める仮処分などの申し立てが各地の裁判所で相次ぐ中、国内では、削除を命じた地裁決定が高裁で覆るなど司法判断が割れている。いまや検索サイトは情報収集に欠かせないツールだが、過去の犯罪歴を掘り起こされる弊害を訴える声も少なくない。「忘れられる権利」と「知る権利」のバランスをどのように保つのか。最高裁には同種事案が複数係属しており、今後の判断に注目が集まる。(滝口亜希)

インターネット検索サイトをめぐる主な司法判断

       インターネット検索サイトをめぐる主な司法判断

グーグル検索のイメージ

               グーグル検索のイメージ

 「逮捕事実はいまなお公共の関心事で、表示には一定の意義と必要性がある」

 過去に振り込め詐欺事件で有罪判決を受けた男性がグーグルに逮捕に関する検索結果の削除を求めた訴訟で、東京地裁は10月、表示に「公益性」があると認め、男性の訴えを退ける判決を言い渡した。地裁は男性が申し立てた仮処分の判断では削除を命じており、判断が分かれた形だ。

 男性側は「犯罪は10年以上前のもの」「経営する会社の従業員に不安を与え、子供の生活に支障が生じるおそれがある」などと主張したが、判決は振り込め詐欺の被害が今も深刻で、男性が組織のリーダー格だったこと、執行猶予を終えてから5年ほどしかたっていないことなどから「公共の関心はいまだ希薄化していない」と判断した。

 「忘れられる権利」が世界的な注目を集めたきっかけの一つは、2014年5月の欧州連合(EU)司法裁判所の判決だ。スペイン人男性が求めた検索結果の削除について、グーグルが削除義務を負うと判断。今年5月に公布された「EU一般データ保護規則」では「削除権(忘れられる権利)」が明文化された。

 国内では、平成26年10月に削除を命じる初の仮処分決定が東京地裁で出されて以降、削除を求める申し立てが相次いでいる。

 27年12月には、児童買春事件で23年に逮捕された際の記事が表示されるとして、削除を求めた男性の仮処分申し立てに対し、さいたま地裁が「ある程度の期間経過後は過去の犯罪を社会から忘れられる権利がある」との初判断を示し、削除を認めた。

 これに対し、東京高裁は28年7月、「忘れられる権利は法律で定められたものではない」と指摘。児童買春は子を持つ親にとって重大な関心事で、事件から5年程度しか経過していないことなどから、地裁決定を取り消した。

 削除を求める事案を多く扱う神田知宏弁護士は、児童買春、振り込め詐欺のいずれの事案も「裁判所が前科前歴を公衆の関心事と見るかどうかで、結論が変わった」とみる。

 グーグル側は訴訟などで、検索結果は機械的自動的に表示しており、利用者とサイト管理者の「媒介者的立場」にすぎない、との主張を続けてきた。神田弁護士は「EUの影響で、ここ数年は検索サイトも媒介者ではなく、通常のサイトと同じように判断する裁判例が多数出てきた」と司法の変化を指摘する。

 筑波大図書館情報メディア系准教授の石井夏生利氏(プライバシー・個人情報保護)は「忘れられる権利が明文化されているEUに対し、日本では権利として成熟していない。事例の蓄積で全体の方向性を決めていく途中段階だろう」と話す。その上で、「バイアスのかかっていない情報が自由に流通する環境を保証することが、社会全体の利益にもなる」として、国内の制度設計については「情報の流通をゆがめるリスクもはらんでおり、慎重な議論が必要だ」としている。

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2016年11月07日  15:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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