乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:②金融商品手数料 顧客の利益が二の次では困る

2016-10-25 06:05:40 | 金融・財政ニュース

【社説】:②金融商品手数料 顧客の利益が二の次では困る

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②金融商品手数料 顧客の利益が二の次では困る

 売り手の都合ばかりが優先され、顧客そっちのけの営業がまかり通ってはいないか。そうした疑念を解消してほしい。

 金融庁が2016年の行政方針を発表し、金融機関に手数料の改善を求めていく考えを示している。

 投資信託や保険などの販売で、銀行が受け取る手数料は高水準で不透明との批判は根強い。手数料の高い商品を勧めたり、頻繁に売買させたりする手法も長年、問題視されてきた。

 銀行が手数料稼ぎに躍起となるのは、超低金利の時代を迎え、貸し出しの利ざやを確保しにくくなった経営環境が背景にある。

 手数料ビジネスを新たな収益源と位置づける戦略自体は欧米でも一般的で、銀行経営の選択肢の一つと言える。

 問題なのは、手数料が本来、顧客に提供するサービスの対価であるにもかかわらず、サービス内容に見合わない高額な手数料が多いことだ。販売現場では、手数料稼ぎを自己目的化したような営業も幅をきかせている。

 代表例が投資信託である。

 金融庁の調査では、規模の大きい主要な投信の販売手数料と運用管理費は、いずれも米国の5倍超の水準だった。09年度からの5年間で、銀行による投信販売額は2倍強に増えたのに、残高は横ばいとなっている。

 顧客にいったん買った投信を解約させ、別の投信に乗り換えさせる。そんな「回転売買」の実態が浮かび上がる。これでは、将来に備えて中長期的な資産形成を望む顧客の意向は、二の次にされていると言われても仕方あるまい。

 手数料の透明化も進めたい。

 外貨建て保険などの販売では、保険会社から銀行に手数料が支払われるが、保険を購入する顧客には明らかにされていなかった。

 大手銀行や一部の地方銀行が今月から手数料を開示し始めたのは一歩前進だが、まだ不十分だ。

 保険に限らず、手数料の透明性が高まれば、顧客は商品内容をより比較して選べる。手数料の引き下げ圧力にもつながろう。

 銀行が顧客本位の姿勢を徹底すべきなのは、金融庁の指摘をまつまでもない。顧客に商品の仕組みやリスクを丁寧に説明し、個人が安心して投資できる環境をつくることが、「貯蓄から投資へ」の流れを後押しする。

 顧客の信頼を得る行動原理を貫けば、長い目で見て、銀行自身にも経営安定という果実をもたらすことになるだろう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月25日  06:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

ジャンル:
経済
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