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【社説】:①福島原発汚染水 浄化の加速でリスクを下げよ

2016-10-13 06:07:50 | 原発事故・放射能 被曝・汚染

【社説】:①福島原発汚染水 浄化の加速でリスクを下げよ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①福島原発汚染水 浄化の加速でリスクを下げよ

 東京電力福島第一原子力発電所の汚染水が増え続けている。取り組みの強化が求められる。

 東電が新たな汚染水対策をまとめた。発生源である原発建屋内の汚染水をほぼゼロにするのが目標だ。

 建屋地下に溜(た)まった汚染水を浄化し、タンクに移送する。専用の浄化設備を倍増するとともに、既設タンクを大型のものに置き換えて、貯蔵能力を高める。

 同時に、建屋周辺の井戸から汲(く)み上げる地下水量も増やす。建屋への流入を減らし、新たな汚染水となる悪循環を防ぐためだ。

 順調に進めば、2020年までに汚染水の増加はほぼ止まるという。着実に実現してほしい。

 従来の対策は、建屋周辺の地下を凍らせて地下水流入を防ぐ「凍土壁」が柱だった。だが、関連設備の稼働から半年が過ぎても十分な効果が出ていないため、対策の重点を移すことにした。

 新たな対策は、原子力規制委員会の認可が前提となる。必要な工事などが滞らないよう、東電と規制委は、緊密に連携すべきだ。

 原発建屋は、事実上、汚染水の貯蔵施設と化している。その総量は約6万8000トンに上る。含有する放射性物質の量は、事故直後からは大幅に低下したものの、依然として高いレベルにある。

 建屋内の大量の汚染水は、被曝(ひばく)リスクがあり、廃炉作業の重大な障害となっている。高濃度の汚染水が万一、地下や海洋に漏れ出せば、深刻な事態となろう。

 新たな対策が軌道に乗っても、課題は残る。タンクの浄化水量は20年までに、ほぼ倍増し、約120万トンに達する。膨大な管理費を要するうえ、地震などで壊れて、流出する恐れもある。

 既存の安全基準を満たした浄化水は、海洋への放出を真剣に検討する必要がある。国内外の原子力関連施設では、海への排水は日常的に行われていることだ。

 政府や東電は、地元関係者などの理解を得られるよう、丁寧に説明を尽くすことが大切である。漁業などへの風評被害を防ぐ対策にも力を入れたい。

 凍土壁の効果も、継続して見極めねばならない。既に100%近くが凍っているが、わずかな隙間を地下水が流れているとされる。表土から浸透した雨水も、地下水増加の要因になっている。

 東電は、凍土壁の隙間を塞ぐ工事を進めている。効果が出れば、汚染水増加ゼロの目標達成が2年早まるという。地下水の遮断を粘り強く目指してもらいたい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月13日  06:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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