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【トランプの米国】:(下) 外交「モンスターにはならない」

2016-11-19 06:14:40 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【トランプの米国】:(下) 外交「モンスターにはならない」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【トランプの米国】:(下) 外交「モンスターにはならない」

 米ジョージメーソン大法学部のフランシス・バックリー教授は、ドナルド・トランプ次期大統領の長男ジュニア氏のスピーチライターを務める。きっかけは自著「ザ・ウエイ・バック(回帰)」。努力すれば成功できる「アメリカン・ドリーム」が実現できる社会を再び取り戻す重要性を説いた内容がトランプ氏の目に留まり、陣営入りした。

トランプ氏の政策展望を語るジョージメーソン大のバックリー教授=石川智規撮影

トランプ氏の政策展望を語るジョージメーソン大のバックリー教授=石川智規撮影

 「トランプ氏や彼の家族にあらゆる提案をした」。こう明かすバックリー氏は、トランプ氏の外交政策について「ジョージ・ブッシュ前大統領の時のように、米国が外交上のモンスターになることは避ける」と断言する。

 ブッシュ政権は、自由と民主主義を守る「世界の警察官」を自任。国連安全保障理事会での議論を一方的に打ち切り、イラクに対する軍事行動に踏み切った姿勢は「力任せの単独行動主義」として内外から猛烈な批判を浴びた。

 オバマ政権は国際協調主義を掲げ、イラン核合意、キューバとの国交回復など一定の成果を挙げたものの、イラクからの米軍の完全撤退が結果的に過激組織「イスラム国」(IS)の勢力拡大を招き、北朝鮮には四度、核実験を許した。

 トランプ氏は選挙戦を通じ、「世界の警察官を務める財政的な余裕はない」と繰り返した。九日の勝利演説でも「国際社会に伝えたい。われわれは米国の利益を第一に考えるということだ」と訴えた。「世界の警察官」を掲げたブッシュ政権の「一国主義」とは全く異なる、利益優先の孤立主義だ。

 トランプ氏が十月下旬、南北戦争の激戦地・ペンシルベニア州ゲティズバーグで発表した大統領就任後の「百日行動計画」には、国内のインフラ投資や雇用再建など内政関連の公約がほとんどを占める。

 世界中に「力の空白」が生まれた場合、最も喜ぶのは、ウクライナ危機やシリア内戦で関係がすっかり冷え込んだロシアだろう。トランプ氏はビジネスを通じてロシアと深い関係があり、選挙中もプーチン大統領の指導力を評価していた。実利優先のトランプ政権は、日ロ接近を警戒するオバマ政権とは違う。日本との北方領土交渉を控える中、経済協力を最大限に引き出しやすいとの算段も働くだろう。

 トランプ氏の内向きな「自国第一」主義。その代価は日本や世界に振り向けられようとしている。 (ワシントン・石川智規)

 (東京新聞)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 国際 【米国・大統領選】  2016年11月13日  06:59:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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