乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【韓国】:韓国大統領への怒り、急先鋒は若者や主婦 ■受験・格差…

2016-11-07 01:03:10 | 【外交・韓国・従軍慰安婦、竹島問題】

【韓国】:韓国大統領への怒り、急先鋒は若者や主婦 ■受験・格差…噴き出す不満

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【韓国】:韓国大統領への怒り、急先鋒は若者や主婦

 ■受験・格差…噴き出す不満

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日、国民向け談話を発表し、国政介入などの疑惑に捜査のメスが入った長年の友人、崔順実(チェ・スンシル)容疑者との関係を改めて謝罪した。だが国民の厳しい視線は和らぎそうにはない。怒りは若者や主婦に広がる。2人への疑惑が過酷な競争社会に疲れる人々の虎の尾を踏んでしまった。

謝罪する朴大統領(4日、ソウル)=聯合・共同

                謝罪する朴大統領(4日、ソウル)=聯合・共同 

 ■不正入学に敏感

 「私は憤怒している」。ソウル近郊で4人の子どもを育てる30代の主婦が矛先を向けるのは崔容疑者の娘の不正入学疑惑だ。乗馬の元韓国代表選手だった娘は2014年の仁川アジア大会で馬術の団体金メダルを獲得した。本来、選考対象でない金メダル獲得によって乗馬特待生として名門の梨花女子大体育科学部に入学できたとの疑惑だ。

 同大の特待生の競技種目に馬術が加わったのはこの年からだった。大学が崔氏の意向を受け、学則を改正するなど便宜を図った疑いがある。アジア大会の代表選手の選抜過程が不透明だったり、20年の東京五輪をめざす選手団育成を目的としたサムスン電子の巨額支援を娘が独占したりした疑惑も報じられている。

 韓国社会は「有名学習塾のある地区の地価が上昇する」ほどの学歴主義だ。背景には上位10%への所得集中度がアジアで最高という「両極化(格差)」社会がある。一握りの有名企業などに入るため、幼少期から過酷な受験戦争にさらされる。

 うまく入社できても超ピラミッド型の出世レースが待ち受ける。そこで幅を利かすのが学歴と学閥。コネに頼れない一般市民はその肩書を手に入れようと子供の教育に血眼になる。人生は生まれた家庭によって決まってしまうという「金のさじ、銀のさじ、土のさじ」「ヘル朝鮮」(地獄のように生きづらい韓国社会)といったスラングが若者の間で流行する。

 不正入学が疑われる娘の母親は大統領の友人、父親も元秘書だ。韓国では「最も市民が敏感なのは権力者による子供の不正入学と徴兵逃れ」といわれる。前述の主婦は「金持ちも貧乏人も分け隔てなく公正なものが受験のはず。その『最後の砦(とりで)』が大統領の友人によって壊された」と不正入学疑惑の深刻さを訴える。

 崔容疑者が主導し文化やスポーツの振興を目的に設立した財団は政府への認可申請がわずか1日で許可され、50社余りの企業が約800億ウォン(約72億円)もの寄付金を拠出した。リストにはサムスンやSK、ロッテ、ポスコなど韓国を代表する大企業が名を連ねる。もし見返りを政府に期待したと認められれば、罪に問われる可能性もある。

 韓国では財閥への反感が強い。経済不振が長期化し、若年失業率の上昇が深刻な社会問題になっているさなかのスキャンダル。疑惑の登場人物が「大統領の友人」「大統領府高官」「財閥」とそろって社会の強者である点も若者らを刺激している。「一生懸命努力してもなかなか報われないのに、権力者は不正を働いて何の苦労もせずに特恵を手にしている」。来年の就職活動に危機感を抱く20代の男子大学生はこう嘆くと「政府も財閥も同罪だ」と吐きすてた。

 ■誰も信じられぬ

 大統領が強大な権限を持つ韓国は「密室型」の政治に傾きがち。歴代政権は大統領の威光を背にした身内や側近のスキャンダルが相次いできた。

 朴氏はそれらとは明確に一線を画し、弟や妹さえ大統領府に近づけないストイックな姿勢が支持されてきた。崔容疑者は悲しみのどん底の時代を支えてくれた恩人で、就任後も頼れる友人だったが、国政を指揮する大統領が、正体不明の民間人女性に長きにわたり利用されていた疑惑に国民は衝撃を受けた。「まさか」が「やっぱり」に変わっていき、「誰も信じられない」という失望と政治不信の広がりをもたらした。

 韓国の世論調査機関によると朴氏の支持率は5%と歴代政権の最低を記録。19歳~30代に限ると1%に沈む。ソウルでは一連の疑惑が小学生に至るまで話題を独占し、「崔大統領」との呼び名とともに「ミチゲッタ」という言葉が氾濫する。感情が頂点に達し「気がおかしくなる」「めちゃくちゃ」という意味だ。韓国国民の怒りは虚脱感のようにもみえる。(ソウル支局長 峯岸博)

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 国際 【アジアニュース・韓国】  2016年11月05日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

『アジア』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【韓国】:朴大統領、政権延... | トップ | 【韓国】:韓国メディア、大... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【外交・韓国・従軍慰安婦、竹島問題】」カテゴリの最新記事