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【「日本」の解き方】:20年後のノーベル賞のため、資金は国債発行で賄え

2016-10-14 15:09:10 | 【ノーベル賞(物理学・科学・生理学・医学

【「日本」の解き方】:20年後のノーベル賞のため、資金は国債発行で賄え 基礎研究こそ未来への投資だ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【「日本」の解き方】:20年後のノーベル賞のため、資金は国債発行で賄え 基礎研究こそ未来への投資だ

 ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった東京工業大の大隅良典栄誉教授は記者会見で「科学が『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている。本当に役立つのは100年後かもしれない。将来を見据え、科学を一つの文化として認めてくれる社会にならないかと強く願っている」と話した。

東京工業大学の大隅良典栄誉教授

  東京工業大学の大隅良典栄誉教授

 今回の受賞は、20年以上前の1992年当時の業績が大きく貢献している。これから20年後もノーベル賞が出るような研究を続けるためには、日本の大学や基礎研究を取り巻く環境をどう改善すればいいのだろうか。

 大隅氏はノーベル賞受賞以前にも科研費や研究環境について訴えている。「現在の科研費、とりわけ基盤研究の絶対額が不足しており、採択率がまだ圧倒的に低い。今の2、3倍になれば大学などの雰囲気も変わる」との主張だ。

 科研費とは、科学研究費助成事業に基づく研究資金である。人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる独創的・先駆的な「学術研究」を対象としている。

 学術研究については、「人間、社会、自然の中に潜む真理を探究することを目標にした知的な営み。自らの発想で自由にかつ責任を持って、原理や知見を徹底的に追究するという固有の特色」と説明されている。

 大学関係者であれば、多くの人がお世話になっている。2015年度の予算額は2273億円である。ただ、大隅氏の言うとおり採択率は低く、15年度の新規応募件数は約10万7000件だったが、新規採択件数は3割弱の約3万件にとどまっている。

 筆者は学生時代に数学を専攻したが、研究課題が社会の役に立つのは100~200年も先といわれていた。それどころか、まったく役に立たないかもしれないともいわれた。

 ここで重要なポイントは、どんな研究が何の役に立つのかは、最初は誰にもわからないということだ。この意味で、基礎研究は選択と集中ができない分野だ。とはいえ、やらなければ当たらないし、社会への貢献もない。この意味で、基礎研究は未来への投資の典型である。下手な鉄砲ではないが、数多くやれば、確実に一定の成果はあるものだ。

 こうした懐妊期間(研究開発から成果が出るまでの期間)が長く、広範囲に行う必要のある投資は、民間部門に任せるのは無理があり、やはり公的部門が主導すべきである。その場合、投資資金の財源は、税金ではなく、将来に見返りがあることを考えると、国債が適切である。

 今の科研費など基礎研究は税金で賄っている。先日の本コラムで、今の文科省や財務省には教育を投資と考える発想はないと指摘したが、科研費はまさにその状況だ。

 50年超の超長期国債や償還期限のないコンソル国債を発行し、未来への投資を国として行い、十分な研究資金を確保すべきである。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2016年10月08日  15:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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