乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:①中国6中総会 習氏への権力集中が止まらぬ

2016-10-31 06:15:30 | 外交・中国・台湾・尖閣国有化

【社説】:①中国6中総会 習氏への権力集中が止まらぬ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①中国6中総会 習氏への権力集中が止まらぬ 

 中国共産党の習近平総書記(国家主席)への権力集中が鮮明になったと言えよう。

 習政権下で6回目となる党の中央委員会総会(6中総会)は、「習近平同志を核心とする党中央」と初めて明記した声明を採択し、閉幕した。

 「核心」は党指導者として別格の存在であることを意味する呼称だ。毛沢東やトウ小平、江沢民元総書記に使われたが、胡錦濤前総書記には用いられなかった。

 来秋の党大会で2期目に入る習政権は、指導部メンバーが大幅に交代する。自らの権威を毛沢東らと同等に位置づけ、人事の主導権を握る狙いがあったのだろう。

 6中総会は党員の政治活動の指針となる準則も決め、引き締めの重点を政治局常務委員や政治局員、中央委員ら「高級幹部」に置く。政権の求心力を維持するために「反腐敗」運動を利用し続ける姿勢を明確に示したものだ。

 一党独裁の中国は「法治」を掲げながら、「司法の独立」はない。党幹部の腐敗摘発は、法を超越した党の監督機関である中央規律検査委員会が担う。「反腐敗」は政治闘争の道具にほかならない。

 習氏は就任以来、江氏の派閥に属する軍の前制服組トップや胡氏の元側近ら政敵を排除し、自身に権力を集中させてきた。処分した党員は100万人を上回る。

 6中総会の前には、失脚した幹部が「党や国民を裏切った」などと懺悔(ざんげ)する特別番組のテレビ放映をスタートさせた。

 国民受けのする大物の摘発が一段落したため、「反腐敗」を政治ショー化し、政権支持への新たな推進力にしたいのだろう。

 党内基盤を固めた習氏が恐れるのは、経済減速に伴って国民の不満が膨らむ事態ではないか。

 今月半ばには、軍の指導機関に当たる中央軍事委員会や国防省が入る北京市中心部のビル周辺で、全国から集まった数百人の退役軍人が抗議活動を行った。

 年金支給や再就職斡旋(あっせん)などの待遇改善を求める元軍人らによるデモは度々各地で起きているが、北京での大規模な行動は異例だ。習氏の進める兵力30万人の削減に不安を強めているとみられる。

 退役軍人よりはるかに弱い立場にある出稼ぎ労働者ら貧困層の苦境は、一段と深刻化している。

 強大な権力を手にした習氏が社会的弱者を支援する人権派弁護士を弾圧し、異論を力で抑え込む。そんな強権統治が続くなら、世界2位の経済大国にあるまじき異形が際立つだけである。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月30日  06:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

『政治』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【社説】:②企業情報開示 報... | トップ | 【社説】:②精神医大量処分 ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

外交・中国・台湾・尖閣国有化」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。