乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:①地方の鉄道網 事業者と住民で将来像描こう

2016-11-07 06:05:55 | 【地方創生・まち・ひと・しごと創生】:

【社説】:①地方の鉄道網 事業者と住民で将来像描こう

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①地方の鉄道網 事業者と住民で将来像描こう

 高齢化や過疎で存続が危ぶまれる地方鉄道をどうするか。事業者と住民が協力し、「地域の足」の将来展望を描くことが重要である。

 経営不振の続くJR北海道が年内にも再建策を打ち出す。

 極端に乗客の少ない根室線・富良野―新得間など3線区を廃止して、バスに転換する案を沿線自治体に諮るとみられる。このほか、運賃値上げや乗降客の少ない駅の廃止なども検討している。

 1987年の国鉄分割民営化では、1日1キロ当たりの輸送人数が4000人未満の路線は原則廃止とされた。JR北海道は現在7割が該当し、廃止を検討する3線区は、いずれも200人を下回る水準まで落ち込んでいる。

 沿線人口の減少で利用客離れが深刻なうえ、厳しい気象条件による路線の維持コストもかさむ。今夏の台風被害が追い打ちをかけ、2017年度中に手元資金が底をつくとの内部試算もある。

 安全投資の資金確保さえ難しいのが現状だ。経営危機に陥っていると言っても過言ではない。自治体などと協議を急ぐべきだ。

 鉄道事業の赤字体質は北海道に限らない。JR四国は高速道路の整備などに押され、4000人未満の線は全体の6割に達する。

 民営化の際、北海道、四国、九州の3社には、支援策として国の経営安定基金が設けられた。だが、赤字を補填(ほてん)するはずの運用益は、低金利下で想定を下回る。

 JR九州は10月に株式を上場して自立した。不動産事業など多角化を進め、観光列車を活用した誘客にも知恵を凝らす。それでも上場後は、赤字路線に対する投資家の目は厳しさを増すだろう。

 JR、私鉄を問わず今後、運行体制の見直しを迫られる路線は少なくない。地域ごとに異なる様々な住民の意向を勘案し、持続可能な最善策を考える必要がある。

 JR北海道が2年前に廃止した江差線の支線は、代替バスが列車と同じ1日6往復走る。10駅の区間に停留所を22か所設け、むしろ便利になったとも言われる。

 沿線自治体などが線路や駅などの施設を取得し、運行する鉄道会社の負担を軽減する「上下分離方式」も一案だ。国土交通省によると、全国約90社の地域鉄道の7割超が営業赤字だが、施設保有経費を除けば8割が黒字化する。

 政府には、上下分離方式に対する補助金や税の優遇措置を組み合わせるなど、改革に前向きな事業者や自治体を後押しする一層の取り組みを求めたい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年11月07日  06:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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