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【日本の解き方】:トランプ氏はレーガン氏の後継か 積極財政と規制緩和

2016-11-19 15:13:10 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【日本の解き方】:トランプ氏はレーガン氏の後継か 積極財政と規制緩和に共通点、安全保障に違いも

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【日本の解き方】:トランプ氏はレーガン氏の後継か 積極財政と規制緩和に共通点、安全保障に違いも

 トランプ次期米大統領は、政治家としての実務経験もなく、軍人にもなった経験もない、米国の歴史で初めての大統領である。

 政治家経験のない大統領としては、1953年に就任したドワイト・アイゼンハワーの例があるが、彼は軍人出身だった。

米議会前でのトランプ氏=2015年9月9日、ワシントン

  米議会前でのトランプ氏=2015年9月9日、ワシントン

 米国の大統領は、行政府の長と、軍の最高司令官の両方を兼ねているだけに、政治家も軍人も経験のないトランプ氏の手腕が注目される。

 トランプ氏の選挙戦中の決め台詞は、「再びアメリカを偉大にする」だった。この「強いアメリカ」の演出は、レーガン元大統領を彷彿させる。

 欧州チェコのミロシュ・ゼマン大統領は「自分が米国民だったら、トランプ氏に投票する」と述べたという。

 東欧諸国は、冷戦終結やベルリンの壁崩壊を歓迎した。ソ連の崩壊を引き出し、東欧諸国の共産党支配を終わらせ、民主化を後押しした当時のレーガン大統領は人気がある。

 それが、トランプ氏が掲げる「強いアメリカ」とダブっているのだろう。東欧諸国で、トランプ氏を支持する政治家は少なくない。トランプ氏は移民阻止を主張しているが、東欧諸国で難民流入を規制したので、トランプ氏の移民政策は当然であるとさえ思っているようだ。

 レーガン元大統領は演説の名手であり、そのスピーチは多くの人を魅了した。トランプ氏のスピーチも、暴言は多いが、内容が面白いのでメディアの関心を呼んでいる。

 経済政策でもトランプ氏とレーガン元大統領では、似たところがある。レーガノミクスは、社会保障費と軍事費の拡大による財政支出拡大、減税、規制緩和、高金利政策が柱だった。

 トランプ氏の経済政策は、インフラ投資による財政支出拡大、富裕層などへの減税、金融業界などの規制緩和、それとおそらく緩和的な金融政策であろう。積極的な財政政策と規制緩和では、トランプ氏の経済政策はレーガノミクスに似ているといっていいだろう。

 このため、短期的には景気拡大するであろう。トランプ氏に対して憎悪ともいえる批判を繰り返している経済学者のポール・クルーグマン教授ですら、トランプ氏の積極的な財政政策は景気浮揚効果があると認めているくらいだ。

 しかし、トランプ氏はレーガン元大統領と異なる点も少なくない。まず、冒頭述べたような政治経験である。レーガン元大統領は、大統領になる前に、カリフォルニア州知事を2期8年経験している。

 安全保障分野でも、トランプ氏はいわゆる孤立主義で、米国を「世界の警察官」の立場から引こうともくろんでいる。レーガン元大統領が、対ソ連で強行戦略をとり、冷戦を終結させようとしたのとは異なっている。

 経済政策でも、トランプ氏の金融政策は不明なところもあるが、不動産業者としての経験から、金融引き締めは好まないだろう。一方、レーガン元大統領は、高金利指向であったので、ここにも違いがあるだろう。今後、側近が固まれば、両者の共通点や相違点はよりハッキリするだろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 元稿:夕刊フジ 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2016年11月19日  15:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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