乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説】:①安倍政権再始動 脱デフレへ成長力を強化せよ

2017-10-24 06:05:50 | 社説・解説・コラム

【社説】:①安倍政権再始動 脱デフレへ成長力を強化せよ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①安倍政権再始動 脱デフレへ成長力を強化せよ

 ◆北朝鮮危機に日米同盟生かそう◆

 衆院選での国民の信任を原動力として、困難な政策課題にも果敢に取り組み、成果を上げることこそが求められる。

 自民党の衆院選大勝を踏まえて、安倍首相と公明党の山口代表が会談し、自公連立政権の継続を確認した。

 11月1日召集の特別国会で、第4次安倍内閣が発足する。現閣僚全員が再任される見通しだ。

 自公両党は、衆院の3分の2を超す計313議席を獲得した。第2次内閣発足から約4年10か月を経て首相は安定勢力を確保し、さらなる長期政権の基盤を固めた。希有(けう)とも言える機会を活用し、積極的な政策を展開すべきだ。

 ◆消費増税の環境整備を

 安倍首相は記者会見で「ぶれることなく政治を前に進め、しっかりと結果を出す」と強調した。

 最優先すべきは、アベノミクスを強化し、デフレ脱却を完遂することだ。円高株安を是正し、企業業績や雇用は改善したが、その恩恵は一部にとどまっている。

 首相は2度、消費税率10%への引き上げを延期した。2019年10月に予定される消費増税を確実に実施できる経済環境を作り出す必要がある。

 政府は、18~20年度を「生産性向上・集中投資期間」と定め、人工知能やロボット、医療分野などの情報技術(IT)への投資を促進する。いかに成長戦略を強化し、具体的な成果を生み出すか。

 大胆な規制改革で民間の資金や活力を最大限活用し、経済の好循環につなげることが大切だ。安全性の確認された原発の再稼働も着実に進めねばならない。

 財政再建にも注力すべきだ。

 20年度の基礎的財政収支の黒字化目標を取り下げた以上、それに代わる目標を示すことが欠かせない。経済成長による税収増への過大な期待は禁物だ。急増する社会保障費の抑制には、「痛み」を伴う改革も避けてはなるまい。

 ◆子育て支援は効果的に

 首相は、少子高齢化を「国難」と位置づけ、すべての3~5歳児の幼稚園・保育所の無償化などを目指す方針を掲げている。

 ただ、完全な無償化の恩恵は高所得世帯にも及ぶ。待機児童解消や保育士の処遇改善をより重視すべきだとの指摘もある。費用対効果を検討し、子育て世代が真に必要な施策に重点化すべきだ。

 11月は外交日程が目白押しだ。トランプ米大統領の来日、ベトナムでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、フィリピンでの東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が続く。

 年内には、東京で日中韓首脳会談も開催し、中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領が初来日する方向で調整している。

 北朝鮮危機は、米国による軍事的圧力だけでは解決しない。中国、ロシアを含めた国際社会が協調して、国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に履行し、北朝鮮に核放棄を迫ることが欠かせない。

 安倍首相は、トランプ氏との親密な関係に加え、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領と対話を重ね、北朝鮮包囲網を実質的に強化することが重要だ。

 中国、韓国との関係改善と並行し、ロシアとの北方領土交渉を前進させる環境整備を着実に続けたい。

 憲法改正について、首相と山口氏は連立合意に「国民的議論を深め、合意形成に努める」と明記した。首相は「与野党にかかわらず、幅広い合意を形成する努力を重ねねばいけない」とも語った。

 自公両党や希望の党、日本維新の会は改正に前向きだが、自衛隊の明記など、具体的な改正項目を絞るのは簡単ではない。

 まずは自民党が牽引(けんいん)役となり、改正項目の具体案をまとめることが必要だ。同時に、他党の主張にも耳を傾け、柔軟に対応して、より広範な合意を追求すべきだ。

 ◆国会審議から逃げるな

 疑問なのは、政府・与党内で、年内は実質的な国会審議を見送る案が浮上していることだ。

 8月の現内閣発足後、閉会中審査を除き、国会は本格的な質疑を行っていない。首相は自らの疑惑について「誠意を持って丁寧に説明する」と明言した。

 新内閣発足を機に、首相の所信表明演説や各党の代表質問、予算委員会質疑などを行うのは最低限の責務だ。見送れば、「森友・加計学園隠し」批判は免れまい。

 首相は今回の自民党大勝で、来年秋の自民党総裁選での3選に弾みをつけた。「ポスト安倍」をうかがう岸田政調会長や石破茂・元幹事長は、それぞれ戦略の見直しを迫られよう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年10月24日  06:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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