乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【標的の村】:国に訴えられた東村・高江の住民たち

2016-12-04 23:55:40 | 在日米軍基地・再編問題・防衛・武器

【標的の村】:国に訴えられた東村・高江の住民たち

 ●乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【標的の村】:国に訴えられた東村・高江の住民たち

 ■標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民達~再 放 送  - 30分- テレメンタリー 2012 - 9月2日放送版
 事故が多発しているアメリカ軍機「オスプレイ」の着陸帯が自宅のすぐ近くに建設されると聞き、やめてくれと声を上げた沖縄県東村・高江の住民たち。6人の子供を抱える安次嶺現達さんは「住民の会」を作って座りこんだところ、国に「通行妨害」で訴えられてしまった。
 国が、国策に反対する住民を訴えるという前代未聞の裁判。
 反対意見を封じ込めることを目的に権力のある側が個人を訴えることをアメリカではSLAPP裁判とよび、多くの州で禁じている。しかし日本にその概念はなく、被告にされた高江の住民らは3年半に及ぶ裁判の間、資金も時間も奪われ身体的・精神的な苦痛を強いられた。沖縄の住民運動が最後の抵抗手段にしてきた「座りこみ」。それを「通行妨害」に矮小化して住民を裁判にかける手法が成立するなら、国に都合が悪い沖縄の声はますます封殺されてしまう。
 人口160人の高江集落はアメリカ軍のジャングル訓練場に囲まれている。頭上では日常的にヘリが旋回し、住民らは「まるで自分たちがターゲットだ」と憤慨する。
 それは消して大げさではなかった。実際にアメリカ軍は、高江区民を標的に訓練をした知られざる歴史があった。ベトナム戦当時、沖縄の山岳地帯に襲撃訓練用の村が作られていた。その「ベトナム村」に近くに住む高江の住民たちが連行され、ベトナム人役をやらせられていた。
 現在建設予定の6カ所のヘリパッドも、ちょうど集落を取り囲む配置になっており、そこにオスプレイが来ることも明らかになった。住民らは、高江をさらに標的にするような基地建設は許せないと、10月のオスプレイ配備に向け、正念場の座りこみを続けている…。

 ■高江の子らの涙の上にある安堵を味わうのは誰なのか  琉球朝日放送 報道部 三上智恵 2012/12/01
 「本当にオスプレイ来ちゃった、やだよぉ~!」10月1日、普天間基地のゲート前。湧き起るオスプレイ帰れの怒号の中、高江の子供たちが泣き叫んだ。
 この6人兄弟の家は東村高江に建設中の米軍のヘリパッドから400Mしか離れていない。そこに事故が多いオスプレイが来ると聞き、父親の安次嶺現達さんらが座りこみを始めたのは5年前。
 ところが間もなく国に「通行妨害」で訴えられてしまった。突然被告にされた15人には、妻と当時7才の娘まで含まれていた。国が、国の方針に従わない民に圧力をかける前代未聞の裁判。娘の海月ちゃんは「私も刑務所に入るの?」と怯えた。
 反対運動などすれば、ひどい目に遭うぞという恫喝裁判の一方で、ヘリパッドの建設を進める国側は住民に「ここにオスプレイが来ると聞いてない」と言い続けたが、米軍の資料で高江には年間1200回飛来することが判明した。
 沖縄は、一体どこまで欺かれ続けるのだろう?地上戦で焼かれた先祖の土地。いつしか自分の土地に入れば米軍に捕まり、今は日本国に罰せられるようになった。声を上げれば裁判にかけられる。この国の法と仕組みは一体誰のためなのか? 
 95年の少女暴行事件の怒りを受け、政府は普天間飛行場の返還を約束したはずだ。ところがそれさえオスプレイの配備を睨んだ海上基地建設への方便だった。
 しかも辺野古の基地建設が進まないことに業を煮やした政府は住宅密集地の普天間に強引にオスプレイを飛ばした。これはもはや機種の問題ではない。今回の配備強行は17年に及ぶ政府の欺瞞の象徴であり、復帰40年を経てなお、沖縄問題は軍事的植民地の棄民政策でしかないことを決定づけるものだ。
 配備前夜、県民は始めて普天間基地を22時間封鎖に追い込んだ。台風17号の暴風の中、4つのゲートの前に身を投げ出した人々や、そこに襲いかかる警察の姿は全国ニュースからはほぼ黙殺されたが、始めて基地に出入り不可能になった米軍は動揺を隠せなかった。
 コザ暴動以来の抵抗を目の当たりにした私も、積年の涙を止めることができなかった。そんな抵抗も空しく、オスプレイはやってきた。三日後にはついに高江上空に浮かび、5年余りの座りこみの日々を切り裂くように、縦横無尽に低空飛行をした。
 絶望する大人の横で、11才になった海月ちゃんは言った。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。オスプレイの存在に安堵する国民がいる。その安心は高江の子らの涙の上に成り立っている。
 ◆標的の村 なぜ 『劇場映画化』なのか
 テレビドキュメンタリー「標的の村」は過去二回、放送しています。テレビ朝日系列のテレメンタリーとして全国放送したのは2012年の9月。10月のオスプレイ配備の1か月前、どうしてもその前に全国にこの状況を知って欲しいと企画をねじ込んだ30分の番組作りでした。
 2回目は12月1日、こちらは46分ですが沖縄ローカル放送です。本来は東村高江のお話ですから、9月の放送以降、10月に予定どおりオスプレイが配備されてついに高江にオスプレイがとんだという絶望的な結末が想定され正直、そんな番組は作るこちらの気持ちが持たないとディレクターの私自身腰が引けていました。
 しかし、10月1日配備を前にした沖縄の抵抗はかつてなく激しいものでした。普天間基地を封鎖するという県民の怒りの渦中にあって、座り込む方も、排除する方も、そして報道する側も泣きながらという修羅場そのものでした。ところが、気がつくとこれは全国ネットには全く載っていませんでした。正確には、QABとテレビ朝日だけが、大山ゲート始めすべてのゲートを封鎖した前代未聞のライオットを放送したことになります。
 辺野古と高江をずっと取材してきた私達にとってオスプレイはこの17年の欺瞞の象徴であり普天間を封鎖するほどの怒りは充分想定していたことでした。どうやって逮捕者が出ないよう、また出たらそれをどう報道するのかシミュレーションをしながら迎えた事態でもありました。
 だからこそ、複数のカメラマンと取材者を配置して一部始終を捕えることができたのです。でも、結果的にはその意味をきちんと報道するメディアが放送局は特に少なかった。その記録を世にきちんと提示する義務があると思い直し、素材をプレビューするのさえ胸が詰まる映像でしたが歯を食いしばって向き合い、46分バージョンを作りローカルで放送しました。
 すると、直後にその映像がネットにあがり、一人歩きを始めます。アクセス数あっという間に3万を超え、基地問題のドキュメンタリーという地味な内容にもかかわらず、DVDで欲しいという依頼が報道部に殺到し始め、許可のあるなしにかかわらず、全国放送されていないために、そのDVDを使って上映会や勉強会をする方々が後を絶たないという状況が生まれました。
 ローカルを超えて、全国の方々にそこまで求められる内容を含む映像であるのならば、なんとかそれにこたえたい。元々沖縄のこの問題を広く知ってもらいたいために報道しているのですから、地域に密着したテレビ報道マンの日々積み重ねている貴重な時代の証言や記録を電波という枠にこだわらずお届けするというのも立派なテレビ報道マンの仕事ではないかと思い至りました。
 テレビドキュメンタリーの劇場映画化はANN系列でも初めての試みでいろいろと越えねばならぬ壁もあり、テレビ朝日始め多方面のみなさまのご理解ご協力なしには成立致しませんでした。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
 91分に編集しなおした「標的の村」テレビではお見せできなかったシーンテレビでは味わえない長いカットそしてまたテレビ局の機動力無くしては捕えられなかった普天間基地のゲート前に身を投げ出した人々の生々しい怒りと悲しみ、有形無形の暴力今、まさに進行中の沖縄の基地を取り巻く現状を是非大きなスクリーンで見届けて下さい。
 この島と、国の、不幸な関係をもうこれ以上次の世代に丸投げしたくはない。
 そんな思いで制作致しました。そのためには、全国も皆さんのお力が必要です。どうか劇場に足をお運び頂いて、91分間おつきあい下さい。2013/06/26
 ◆是非 映画館に 足を運んで下さい 
 標的の村を映画化にしたいと思った率直な理由は、今まで米軍や日本政府がひた隠しにしてきた事を全国の人に知ってほしい、観てほしい、考えてほしいという思いからです。
 オスプレイ用のヘリパットの建設に反対し東村高江の人達が5年前から座り込んだ。それだけで、国が住民を訴えると言う前代未聞の事が起き……沖縄の人間としてはガッテンならん!!(合点がいかない)と叫びたい気持ちです。
 静かで平和な暮らしをしたい!子供達の将来の為に反対するのは当然のこと。それなのに国はいったい何をしてくれてるんだと高江に通うたびに、疑問が膨らんでいきます。
 10万県民の声を無視したオスプレイ配備はガッテンならん!
 県民の怒りに火がつき普天間基地を封鎖する事態になりましたがそれも全国には伝わっていません。今まで県内でしか放送されなかった沖縄県民の思いが「標的の村」にはぎっしり詰まっていると思います。
 それを、91分というテレビではなかなか許されない長尺で、しかも大きなスクリーンで見て頂けるということはカメラマンとしては非常にありがたく、貴重なチャンスを頂き幸せなことだと思っています。
 是非、映画館に足を運んで下さい。
 撮影・編集 寺田俊樹
 ヘリパッドいらない住民の会のみなさんから映画公開に向けたメッセ―ジが寄せられています!
 ■安次嶺 現達 メッセージ
 ヤンバルの豊かな自然を守りたい。家族を守りたい。ただ、それだけです。
 ■安次嶺 雪音 メッセージ
 沖縄北部にあるヤンバルの森は世界的にもとても貴重で豊かな自然環境です。
 この小さな島の小さな森の中でしか生きられない植物や動物が沢山います。私もそうです(笑)街で暮らす人も、田舎で暮らす人も、森で暮らす人もすべての生き物は森がなければ生きて行く事が出来ません。
 なぜなら森はきれいな空気ときれいな水を生み出すからです。っと言う事は世界中の豊かな自然を守る事が、明るい未来を築く事につながって行きます。とてもシンプルで簡単な事です。
 「戦争」は何一ついい事がありません。すべてを壊してしまいます。
 沖縄の人たちは戦争の悲惨さをよく知っています。戦争につながるすべての事にNO!っと声を挙げる。 一人一人の小さな声はどんどん大きくなって、世界中に響き渡ります。私たちが子供達に残し伝えたいのは、平和で自然豊かな明るい未来です。
 みんなで明るい未来へ向かって歩いて行きましょう。 
 元稿:琉球朝日放送 主要ニュース 社会 【在日米軍基地問題・オスプレイ沖縄配備】  2013年06月26日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 ◆【どうする 秘密法】:命より重い情報などない 三上智恵さん
 ■琉球朝日放送キャスター・三上智恵さん
 多くの人は「国防上の秘密があるのは仕方ない」とか「スパイ容疑で罰せられるのは映画の世界」と思っているのではないでしょうか。しかし、沖縄では機密を知っていたために死に追いやられた住民がたくさんいました。
 情報を漏らすものは極刑という軍機保護法があった沖縄戦でのことです。住民は軍人と同じ屋根の下で暮らし、陣地の構築や奉仕にかり出されました。軍の編成や動向など軍事機密に通じていました。だから、敵が上陸し捕虜になって情報が漏れることを恐れた日本軍から「スパイか」と切りつけられ、自決に追い込まれた。自分の身を守るため「あいつがスパイだ」と密告する人もいました。
 特定秘密保護法は軍機保護法の再来です。いまも米軍や自衛隊と隣接して生活する沖縄の住民が、いつまた不都合な存在となり、処罰の対象にされるかと危惧しています。
 事故の多いオスプレイが使う着陸帯の建設に反対する東村(ひがしそん)高江の住民たちが主人公のドキュメンタリー映画「標的の村」を制作しました。家の近くに何がどのくらい飛来するのか、命を守るために知ろうとするのは当然です。しかし、「秘密を保有する者の管理を害する行為」とされて監視対象になりかねません。
 軍事機密の漏洩(ろうえい)を厳罰化した先にもたらされた悲劇を知るこの島から、法の危うさを何度でも訴えていきたい。人の命よりも先に守るべき情報などあるはずはありません。
 ※(写真):琉球朝日放送キャスター・三上智恵さん
 元稿:朝日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【どうする 秘密法】  2013年12月22日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 



 

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