乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説】:②新国連事務総長 潘基文体制の悪弊を断ち切れ

2016-10-12 06:09:40 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【社説】:②新国連事務総長 潘基文体制の悪弊を断ち切れ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②新国連事務総長 潘基文体制の悪弊を断ち切れ

 国連は、シリア内戦と難民流出、テロ拡散、貧困など多くの課題に直面している。そのトップにはこれまでにない強い指導力が求められよう。

 安全保障理事会がポルトガル元首相のアントニオ・グテレス氏を次期国連事務総長に選出した。国連総会の承認を経て、来年1月1日に就任する。

 グテレス氏は、国連難民高等弁務官を10年間務めた。難民急増など緊急事態への機動的な対処能力を高め、官僚的体質の改善や経費削減でも成果を上げた。首相経験者の選出は、初めてである。

 安保理の大半の国が現場重視の実行力を高く評価したのだろう。米国と対立を深めるロシアも反対に回らなかった。グテレス氏には、シリア問題などでも米露の仲介役を果たしてもらいたい。

 安保理常任理事国入りを目標とする日本は、事務総長の交代を機に、国連改革の早期実現を働きかけねばならない。新体制下で重要ポストを確保し、日本人職員を増やす取り組みも欠かせまい。

 次期事務総長には、13人が立候補した。安保理が密室で選考しているとの批判を受け、各候補の見解を質(ただ)す公開ヒアリングが初めて行われた。選出過程の透明性が高まったことは妥当である。

 グテレス氏は人道危機の解決を目指す決意を訴えた。国連の非効率性を改善し、機能を強化するのは容易ではない。それでも、大国、小国を問わず、幅広い支持を集めたのは、現職の潘基文氏に対する各国の失望の裏返しであろう。

 常任理事国の顔色を見るだけで、存在感を示せない。韓国人を重用し、母国を特別扱いする――。潘氏は10年間の在任中、こうした不評を払拭できなかった。安保理改革の意欲にも欠けていた。

 何よりも問題なのは、昨年9月に北京で開かれた「抗日戦争勝利70年」の記念行事に出席したことである。中露韓の首脳と並んで、軍事パレードも視察した。

 日本と欧米主要国の首脳が中国の反日宣伝とみて、参加を見送った判断を無視したに等しい。日中韓の歴史認識を巡る対立について、日本の指導者だけに「深い省察」を要求する発言もあった。

 中立、公平な立場で紛争を調停する職務をわきまえていたとは思えない。国連への信頼を失墜させた責任は極めて重い。

 潘氏は、来年の韓国大統領選で出馬が取り沙汰される。偏った言動の背景には、自らの将来に関する思惑があると疑われている。潘氏も不本意なのではないか。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月12日  06:08:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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