乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:②大阪万博誘致 意義や経済効果が見えにくい

2016-10-29 06:10:40 | 産業・経済・企業・ビジネスニュース

【社説】:②大阪万博誘致 意義や経済効果が見えにくい

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②大阪万博誘致 意義や経済効果が見えにくい

 なぜ、万博を開催するのか。その意義や費用対効果を慎重に検討しなければならない。

 2025年の国際博覧会(万博)誘致を目指す大阪府が基本構想案を決めた。

 「人類の健康・長寿への挑戦」がテーマだ。大阪市臨海部の人工島「夢洲(ゆめしま)」に約100ヘクタールの会場を整備する。3000万人以上の来場者、6兆円超の経済波及効果を見込んでいる。

 政府も、20年の東京五輪・パラリンピック後の景気浮揚策として、誘致に積極的な姿勢をみせる。閣議了解を経て、開催承認を得るために、博覧会国際事務局(BIE)に登録申請する方針だ。

 「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた1970年の大阪万博には、日本中が沸き立ち、6422万人が来場した。64年東京五輪と共に、日本の存在感を世界に示す歴史的なイベントとなった。

 大阪府の松井一郎知事は、2度目の大阪万博が、長く地盤沈下が続く関西経済を活性化させる起爆剤になると期待する。当初は誘致に慎重だった関西の財界も、協力姿勢に転じた。

 だが、高度成長期とは経済環境や社会状況が大きく異なる。国民が万博に何を望むのか、丁寧にくみ取ることが大切だ。

 BIEは、近年の万博に対し、地球規模の課題を提示して、解決の方向性を示すよう求めている。健康や長寿が、現代人の関心事であることは確かだが、祭典で具体的にどうアピールするのか。

 現時点の構想には、アニメイベントや和食体験といった企画が盛り込まれたが、魅力やアイデアに乏しい感は否めない。

 25年開催にはパリなどの立候補が取り沙汰される。説得力のある開催計画を練り上げないと、誘致競争での苦戦は免れまい。

 財源も大きな課題である。府は会場建設費1300億円、運営費740億円と見込む。交通網整備など関連事業費も730億円に上る。府と大阪市の厳しい財政事情を考えれば、経済界も応分の協力が求められる。

 費用が膨張した東京五輪の例もある。行政と経済団体で作る誘致推進組織は、民間資金の活用法や負担割合を詰める必要がある。

 夢洲は、08年夏季五輪の招致を目指した大阪市が選手村用地に予定していた。招致失敗後は半ば放置されてきた。

 構想では、カジノを含む統合型リゾート(IR)も整備し、万博との相乗効果をうたうが、ギャンブルと万博は相いれまい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月29日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

『大阪府』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【社説】:①日比首脳会談 「... | トップ | 【社説】:①核兵器禁止条約 ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。