乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【余録】:中国古代は西周の幽王の后…

2016-11-07 02:44:15 | 金融・財政ニュース

【余録】:中国古代は西周の幽王の后…

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【余録】:中国古代は西周の幽王の后…

 中国古代は西周の幽王(ゆうおう)の后(きさき)、褒〓(ほうじ)は絶世の美女だったという。しかし美は憂いをおびていたのだろう、誰もその笑ったところを見たことがなかった。幽王はなんとか后を笑わせようと懸命になり、ある日のろしを上げて、太鼓を鳴らさせた▲すわ緊急事態と諸侯が急ぎ王宮に駆けつけると、そのあわてたさまに后は笑い声をあげた。喜んだ幽王はその後もたびたびのろしを上げたので、諸侯はあきれてのろしを信じなくなった。イソップのオオカミ少年の中国版で、すぐに西周が滅んだのはいうまでもない▲こちらは憂い顔の物価の女神を何とか笑わせようと、破格の金融緩和のサプライズをくり返した中央銀行の話である。積年のデフレに沈んだ女神はサプライズ当初は笑いを見せたが、長くは続かなかった。残ったのはすっかりしらけた市場と笑いの消えた女神だった▲2%の物価上昇目標が5度目の先送りとなり、黒田東彦(くろだはるひこ)総裁の任期中に目標達成ができない見通しとなった日銀である。強気ののろしを上げてデフレ意識の払(ふっ)拭(しょく)をはかったサプライズ路線だったが、うまく操ったはずの市場では日銀への信頼が大きく損なわれていた▲物価目標達成にむけた持久戦の構えを崩さぬ日銀だが、ますます出口なき金融緩和の行方が心配になる。物価上昇への期待を経済の好循環につなげるという「アベノミクス」も今までの方針を「加速」すればいいという事態ではなかろう。もう日銀頼みは限界である▲依然、デフレ脱却を看板に女神の笑いを求める安倍(あべ)政権である。それより安売りショップをにぎわせる消費者の表情に今少し注意を払ってみてはどうか。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2016年11月05日  03:41:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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