乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【トランプの米国】:(中) 雇用「日本が奪っている」

2016-11-19 06:14:30 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【トランプの米国】:(中) 雇用「日本が奪っている」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【トランプの米国】:(中) 雇用「日本が奪っている」

 ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝ったショックで九日は日経平均が一時一〇〇〇円超も急落した東京市場。その後は同氏の打ち出す公共事業への期待で反転したが、戻らない企業も。日産自動車は八日に比べ7%も落ちたまま。マツダも6%、スズキも3%下げたままだ。「同氏の政策が実現すれば最も打撃を受けるのが自動車産業だから」。証券マンが解説する。

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 「彼らはあなたたちの雇用を奪い、メキシコで車を造っている。これを止める」。投票直前の深夜、同氏はミシガン州グランドラピッズで熱弁した。七年前ゼネラル・モーターズの工場が閉鎖された街。「雇用を守るため米国で売るものは米国で作れ」という同氏の保護主義的政策は同州などの白人労働者階級をつかみ、勝利の決め手に。北米自由貿易協定(NAFTA)見直しや「日本車に米国産牛肉と同じ高関税を課す」との主張は早くも日本企業に影響している。

 「メキシコ工場の設置はしばらく様子見とする」。神戸市のバンドー化学の吉井満隆社長は九日、自動車用ベルトの工場建設の調査を凍結すると表明。日本の自動車関連メーカーなどはメキシコから米国への輸出関税がかからないNAFTAを活用、人件費の安いメキシコで作った製品を米国輸出する。日産やトヨタ自動車は工場新設も予定するが、国境に「高関税の壁」が造られれば、戦略は根底から覆る。マツダの小飼雅道社長は十日、「就任後の戦略を注視するしかない」と表情を硬くした。

 「アップルはアイフォーンを中国でなく米国で作るべきだ」と繰り返すトランプ氏。かつての貿易摩擦では日本が批判されたが、同氏の標的は多国籍企業自体。今はアップルなどの生産体制に組み込まれる日本メーカーも多い。「下請けの下請け」として中国メーカーの工場に部品輸出する電機メーカー幹部は「中国からのアイフォーンに高関税がかかれば、値引き要求が厳しくなる」と心配する。

 「一番怖いのは雇用の奪い合いになること」。埼玉県の自動車部品メーカーの労組幹部は警戒する。「米国での現地生産をさらに強いられれば、各社の国内工場の雇用が維持できない」

 慶応大の渡辺頼純(よりずみ)教授(国際政治経済論)は「保護主義が第二次大戦の一因になった反省から、各国は互いに関税を引き下げ、経済成長の果実を享受してきた。ルールを主導してきた米国が保護主義に転じようとする今は重要な分水嶺(れい)にある」と話している。 (伊藤弘喜、妹尾聡太) (東京新聞) 

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 国際 【米国・大統領選】  2016年11月12日  07:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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