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比ドゥテルテ氏の治安対策で息子4人失った母 裁判なしで殺害「許されない」

2016-10-17 06:15:35 | 事件・犯罪・疑惑

比ドゥテルテ氏の治安対策で息子4人失った母 裁判なしで殺害「許されない」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:比ドゥテルテ氏の治安対策で息子4人失った母 裁判なしで殺害「許されない」

 「犯罪者だから裁判なしで殺してもいいなんて、おかしい」。フィリピン南部ミンダナオ島ダバオ市の女性クラリタ・アリアさん(62)は今月中旬、本紙の取材に涙ながらに語った。アリアさんの息子四人はドゥテルテ大統領がダバオ市長だった当時、麻薬密売人などを超法規的に殺害する「処刑団」とみられる人物に殺された。四人はいずれも当時、まだ十代だった。アリアさんの悲しみは今も癒えず、悔しさが募る。 (ダバオで、大橋洋一郎、写真も)

息子4人が殺された経緯を語るクラリタ・アリアさん=11日、ダバオ市で

写真

 ダバオ南部の生鮮市場で鶏肉を売る店の奥が、アリアさんの住まいだった。六畳ほどの土間に板張りのベッドとわずかな家具があるだけ。夫は六人の子どもを残して家を出てしまい、アリアさんは市場で働いて生活を支えてきた。

 二〇〇一年七月、警察官が自宅に来て、携帯電話窃盗の容疑で次男リチャードさん=当時(18)=を逮捕しようとした。逮捕状がなかったためアリアさんが抗議すると、警察官は立ち去ったが、しばらく後にリチャードさんは街で何者かに背中を刺されて死んだ。

 アリアさんは目撃者から「処刑団」の三人が関わったと聞いた。近所の住人によると、リチャードさんが殺される前、警察官がアリアさんの息子たちを「ギャング」と指摘して「この辺で近く流血事件がある」と警告していたという。

 三カ月後には三男クリストファーさん=同(16)=が屋台で食事中に胸を刺された。「この子は麻薬依存症だったけど、リハビリセンターに通って更生しようとしていた。けっして密売人ではなかった」。アリアさんはすすり泣きしながら説明した。その後も〇二年に四男ボビーさん=同(14)、〇七年に五男フェルナンドさん=同(15)=が殺された。アリアさんは一時的に記憶を失い、食事もできず、ベッドから起き上がれない日が続いたという。

 息子たちの事件は「処刑団」の関与が明らかとみられ、アリアさんは国際人権団体の支援を得て、超法規的殺人を糾弾する裁判を起こそうとした。「目撃者は誰も証言しようとしなかった。話したら自分たちが殺されるから」。事件の真相は今もはっきりしない。

 ダバオの人権団体によると、「処刑団」によって一九九八年から二〇一五年に殺害された人は千四百二十四人に上る。

 アリアさんは「ドゥテルテが大統領になって、また各地で密売人などが殺されている。彼は人を愛していない」と非難した。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 国際 【アジア・フィリピン】  2016年10月17日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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