乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説②】:原発の不安解消になお努力を

2016-10-19 03:30:35 | 電力需給・原子力発電所再稼働問題

【社説②】:原発の不安解消になお努力を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説②】:原発の不安解消になお努力を

 16日投開票の新潟県知事選で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な米山隆一氏が初当選した。原発事故への県民の不安の大きさを改めて示した結果といえる。原発再稼働をめざす国や東電は地域住民の理解を得るための一層の努力が求められる。

 米山氏は共産、自由、社民各党が推薦し、民進党も支援した。敗れた森民夫氏は自民、公明両党が推薦し、当初は組織力を背景に優位とみられていた。与党には、7月の鹿児島県知事選で九州電力川内原発の一時停止を掲げた候補に敗れたのに続く厳しい結果だ。

 柏崎刈羽原発には7基の原子炉があり、2011年の福島第1原発の事故後にすべて止まった。東電は国の原子力規制委員会が定めた新規制基準のもと、まず6、7号機の再稼働をめざし、規制委が審査を進めている。

 同原発では02年、東電が原子炉のひび割れを隠していた問題が発覚し、07年の中越沖地震でも火災発生の通報が遅れた。規制基準を満たすための安全対策にとどまらず、迅速な通報や情報公開の体制をつくり、住民の信頼を取り戻す必要がある。

 国が重く受け止めるべき点も多い。現知事の泉田裕彦氏は福島原発事故の徹底した原因究明を求め、知事を引き継ぐ米山氏も同じ立場だ。政府や国会などの事故調査委員会が根本的な原因を洗い出したとはいえ未解明の部分も残る。国が継続して調べるべきだ。

 米山氏は17日、柏崎刈羽原発の再稼働について記者団に「県民の命や暮らしが守られない現状において認められない」と強調した。同時に「あらゆる可能性を排除するつもりはない」とも述べ、再稼働の議論自体は否定しなかった。

 米山氏には安全確保を前提としつつ、現実的な対応を求めたい。緊急時に住民を避難させる防災計画作りや地域の経済や雇用を拡大する観点から原子力の役割を考えるのも自治体の責任といえる。国と協力しながら、こうした首長の責務を果たしてほしい。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月18日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

『新潟県』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【春秋】:多くの雲水が修行... | トップ | 【社説①】:生前退位では国民... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。