乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【余録】:台にキツネが描かれた絵で…

2016-11-07 02:43:50 | 学術・文学・アート・美術・古典

【余録】:台にキツネが描かれた絵で…

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【余録】:台にキツネが描かれた絵で…

 台にキツネが描かれた絵で「だいこん」と読ませるのは江戸の判じ絵である。その謎解きが庶民の楽しみだったようだ。朝のうちに判じ物の刷られた紙を家々に配り、後で「今朝ほどの判じ物」といいながら答えを教えて歩く商売もあった▲「一つかみやりながらきく判じ物」という句があって、値段は銭一つかみ、7~8文というところだったらしい(鈴木棠三(すずきとうぞう)著「ことば遊び」)。そんな商売が成り立つとは江戸っ子のしゃれ好きもはんぱでない。店の看板も判じ絵による謎看板が少なくなかったという▲豆腐屋のもみじの絵は「かうよう(買うよう=紅葉)」、まんじゅう屋の店先の木馬は「あらうまし(荒馬)」「ああうま」、鬼の姫様の絵が「おにしめ」で煮しめ屋の看板なのは江戸の言葉ゆえだろう。絵を使った言葉遊びでは年季の入ったこの島国の住人なのである▲それを思い出したのは先ごろ米ニューヨーク近代美術館にNTTドコモが17年前に携帯電話向けに開発した絵文字176種類が収蔵されたとの話を聞いたからである。今や国際統一規格もでき、世界中で使われる「emoji」だが、その源流をなす文字とされたのだ▲絵文字といえば、日本では前の東京五輪から使われ出した図案によるトイレなどの案内「ピクトグラム」もある。その見直しが進められているのは、2020年に向けてより国際規格にそろえるためだが、おなじみの温泉マークの変更案などには反対論も噴き出した▲今年の外国人来訪者が2000万人を超えたという。ご先祖譲りの絵文字の技は大切にしたいが、お客が解読に頭をひねる判じ物は少ない方がよかろう。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2016年11月03日  03:53:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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