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【イカサマ厚労省】:年金試算“底上げ”報道に猛抗議の笑止千万

2016-10-25 08:30:40 | 社会保障・年金制度・生活保護

【イカサマ厚労省】:年金試算“底上げ”報道に猛抗議の笑止千万

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【イカサマ厚労省】:年金試算“底上げ”報道に猛抗議の笑止千万

 厚生労働省はどれだけイカサマを繰り返せば気が済むのか。厚生年金の給付が現役世代の手取り収入の何割になるかを示す指標「所得代替率」を算出するにあたり、意図的に高くなる計算式を使っている疑いが明らかになった。21日の衆院厚労委で民進党の長妻昭議員が追及し、翌22日付の朝日新聞が1面で報じた。

塩崎厚労相は「引き続き議論していく」とシドロモドロ(C)日刊ゲンダイ

      塩崎厚労相は「引き続き議論していく」とシドロモドロ(C)日刊ゲンダイ

 現在、政府は会社員の夫と専業主婦の「標準世帯」について「所得代替率」を62.6%とし、現役世代の手取り収入の平均を月額34万8000円と設定。将来の給付を月額21万8000円としている。ところが、この「所得代替率」の算出方法にトンデモないカラクリがあるようだ。「分母」は税や社会保険料を除いた「現役世代の手取り収入」、「分子」は税や社会保険料を含めた「年金生活者の総額」で計算。その結果、将来給付が2割以上も“底上げ”されている可能性があるという。

 ■計算方式によって将来給付が2割もダウン

 長妻昭議員は所得代替率の算出方法について、「(分母と分子の条件を)どちらかにそろえて計算した方がいいのではないか」と質問。すると塩崎厚労相は「これまでの連続性もあるし、(そろえると)物差しとして役割を果たせないこともあり得るのではないか」とした上で、(1)いずれも税や社会保険料を含めると50・9%に低下、(2)いずれも手取りで計算すると53・9%にダウンするという試算結果を公表した。計算方式によって、将来給付が17万7000円まで下がってしまうことになる。

 翌日の朝日は厚労省が公表した2つの試算について「所得代替率は将来的に50%を割り込む可能性が高い」と分析を交え、現行の計算方式を「高く算出するための不適切な試算」と指摘。すると、厚労省はすかさず公式ホームページのトップで〈朝日新聞の年金記事について抗議・訂正を要求しました〉と反論した。

 もっとも、その内容が笑止千万なのだ。(1)厚労省は04年改正の法律に従い計算しているので不適切ではない(2)国民年金法及び厚生年金法は50%を上回る給付水準を将来にわたり確保すると保障しているという。つまり「法にのっとってやっているのだから悪くない」と言いたいようだ。国民に誤解を与えかねない計算式であることには頬かむりである。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

 「所得代替率の算出方法について断定的なことは言えません。ただ、厚労省を見ていると、現役世代に多く保険料を納めさせ、高齢者の年金をカットするために都合のいいように数字を操作し、ツジツマを合わせようとしているとしか思えません。ウソにウソを重ねてごまかそうとするからボロが出てしまうのでしょう」

 早ければ年金が5年後から減らされる国会で審議中の「年金カット法案」もそうだ。年金生活者のカット分を過小に見せ、現役世代の年金アップを強調しようとしていると、厚労省のいかさまぶりを民進党が追及している。

 大体、厚労省が朝日の記事にムキになって抗議・訂正を求めるのも、痛いところを突かれたからと思う人もいるのではないか。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 社会 【話題】  2016年10月25日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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