乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【東京都・豊洲市場】:小池知事定例会見(2)メディアが都政に注目

2016-09-30 23:43:00 | 地方行政、自治・住民自治・議会

【東京都・豊洲市場】:小池知事定例会見(2)メディアが都政に注目

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【東京都・豊洲市場】:小池知事定例会見(2)メディアが都政に注目 

 ■「都庁マネジメント本部」は国でいうところの閣議

 豊洲市場の問題に関連する報告です。都庁のマネジメント、ガバナンスの機能強化をしなければならないという考えをベースに「都庁マネジメント本部」という組織を設置しました。

 今回の市場問題で情報が共有されていなかったこと、責任の所在が曖昧であったこと、都政運営上の数々の課題が浮かび上がったわけです。それをどうするのか。都政への信頼を取り戻すには、マネジメントをもっと強化していく、重要な情報をきちんとそれぞれが縦割りを越えて共有していこうということを行うための会議です。

  会見する小池百合子都知事=都庁で2016年9月30日午後2時15分、内藤絵美撮影

 きょう午前中に一回目の会議を開催しました。4人の副知事と各局長などが参加し、いい情報を分かち合うのは楽しいのですが、むしろ「いま何が大変か」を話して、「今後に大変な事態が起こるかもしれない将来的な問題点など、いい話よりも悪い話を共有しようよ」と、情報を共有するものであります。

 国でいうところの閣議でもあるのですが、閣議もサイン大会のようになっていて、出来上がっているのにサインするだけで(大臣は)サインマシーンなどと言われることもあります。そういう形式的なものじゃなくて中身のあるものにしていきたい。これまでもさまざまな知事のもとでいろいろな会議体があったそうですが、私は今回の問題を解決するために、都庁マネジメント本部を設けたということです。

 この会議で都民目線で都庁全体に「横串」を刺していく、そして一丸となって信頼回復に邁(まい)進したい。

 −−昨日、青果棟近くの3カ所でベンゼンとヒ素が初めて環境基準を超えた数値が検出された。モニタリングは来年1月以降も続けるのか。

 その件はきのう報告を受けて驚いたところです。水の点でいうと、地下空間のたまり水とは別の水の話であって、そこは間違わないようにしていただきたいのですが、決められた観測井戸の中から採水した地下水で、定期的に行ってきた地下水のモニタリングで出たものです。

 環境基準を超えたのは初めてで、ベンゼンとヒ素が検出された。豊洲市場の用地には201カ所の観測井戸が設置され、今回は5街区(青果棟)の2カ所からベンゼン、1カ所からヒ素が検出されております。一部の井戸から、少量ではありますが、環境基準を超える物質が出た。これまで8回モニタリングをしているが、検出の値というのは、単純な経時変化ではないというのは前に申し上げた通りです。これ(数値の経緯)を見ても「だんだん収まったかな」と思っていたら、今回、基準値を超える高い数字が出た。

 結論から言うと、モニタリングは続けます。まずは2年間なので、今年の11月まできっちりやります。11月に採水をして、(来年)1月にその結果が出て、その時点で2年間になる。私がこだわっていたのは「まず2年間、きっちりやりましょうよ」ということです。決められていることですから。それを五輪やパラリンピックの道路を作るために切り上げるということだったので「それは違う」と申し上げてきたわけです。その中で、今回(環境基準を超える数値が)出てしまったことに驚くわけですが、9回目も引き続き継続します。

 その後は、平田(健正)先生主導の専門家の会議、市場問題プロジェクトチームの検証、細見(正明)座長の会議に専門家としての見知からご判断もいただくことになろうかと思います。専門的に、科学的に判断していきたい。

 ■「誰が」について明確な答えはなし

 −−盛り土をしない方針は流れの中で決まっていったとのことだが、「誰が、いつ」はこれ以上詰め切れないという認識なのか。職員の処分などは行わないのか。

 「誰が」については、明確な答えはまとまっていない。だからこそ、公益通報制度なども活用して、情報の収集をさらに進めたい。処分については、それらの情報を確認しなければとできないと思います。

 −−豊洲で基準値を超える汚染が出たことについて、土壌汚染対策法(土対法)の汚染区域の指定解除を行うのであれば、汚染が残っているかの周辺調査をしたうえで対策が必要になる。今後、都の方針として指定解除を目指すのか。

 土対法の観点からいうと、形状変更時の届け出区域の指定解除のために2年間のモニタリングを続けるというものでした。豊洲の市場用地は、土対法上、地下水の飲用利用はなく、健康被害が生じる恐れがない区域というものでございます。

 ただ、(汚染物質が)自然由来ということがありますので、そもそも土地が解除ということにはならないのではないでしょうか。台帳からは消えないと思います。

 −−汚染区域の指定解除は、市場関係者が求める安全宣言の前提になるものではないか。

 その点については、土対法の観点と、全体的、総合的な観点があって、農林水産大臣に「この土地は市場に適しているので、指定をお願いします」とお願いするポイントがある。そのときに総合的な判断あると思う。それこそが市場が求めていることだと考えています。

 −−豊洲移転の白紙撤回の可能性や、築地の改修利用などの可能性はあるのか。

 それについては安心、安全の確保なしに市場を開くことはあり得ないと思っています。よって、これからモニタリングも続けますし、プロジェクトチームもスタートし、平田座長、細見座長の会議をもう1回、動かして、総合的な判断を待ちたいと思います。今は科学的なデータを基にした判断ができるタイミングを測っています。

 −−都の調査結果を深掘りしたいとのことだが、職員による調査でこれ以上の結果が望めると考えているか。外部調査は考えていないか。

 先ほどの話のように、匿名、実名を問わず、今回の調査の対象になっていない方からも情報をもらう装置を作った。まもなくそれが稼働する。仲間なので、職員同士の中で「あいつがどうだ」というのがは難しいのは分かります。しかし、コミュニティーとしての都庁と、機能体としての都庁は違うので、これからもいろいろな情報をもらいたいと思い、チャンネルを作ったということです。

 −−責任の所在はいつごろまでに明らかにしたいか。

 報告書を皆様に伝えたが、これだけでは責任の所在は一体何か、分からない。山本七平さん的に言えば「日本の空気の研究」では大学の論文で終わっちゃう。それだけでなく、もう一歩、前に進めるために情報収集を進めていく。そのために内部の情報の通報制度を確立していきます。今、メディアの皆様が凄まじいスピードでいろいろな調査をしているので、正確かどうかはともかくとしても、いろいろな調査は進むであろうと思うので、それも待っています。

 ■決断の時期 年明けのモニタリング結果出てから

 −−延期の表明から1カ月が経つが、移転時期の決断の時期や市場関係者への補償についてどのように考えていくか。

 地下水のモニタリングを行い、その結果が出るのは年明けになります。またプロジェクトチームなどでそれ以外の安全性、たとえば「(盛り土がなく)空間なので耐震性はどうなるのか」などについて検証していくことも必要です。

 安心、安全が科学的に説明でき、皆様に感覚的にも分かってもらえるような説明の努力をしなければと思う。ヒ素とか聞くとそれだけでもびっくりすると思うが、水の中には環境基準以下で入っているケースは大きい。要はゼロリスク、ゼロはないのですが、国民の皆さんには敏感に感じ取られると部分と思います。そこはきっちり説明しないといけない。

 また、市場関係者の方々はこのようなことで、怒りを超えて非常にがっかりしているであろうとお察しいたします。市場関係者へお掛けしているご労苦、ご心労は申し訳ない。(移転の予定日だった)11月7日に向けて準備をしてきた方、そこで廃業しようと決めていた方もいる。冷蔵庫などのリース代が発生しているとも聞いている。それについての補償はしっかりと取り組ませていただきたいと思います。

 築地であれ豊洲であれ、市場を動かすのは市場関係者の方々。その皆様が「東京都と一緒にやっていこう」という流れを作っていかなければ、築地のブランドにせよ豊洲の新天地にせよ、うまくいかなくなってしまう。

 いずれにしても、賛成、反対の立場はあれど、いろいろな市場関係者の方が「安心安全の確保が第一だよね」といってくださっている。その点をきっちりと確認するのが今の私が最優先すべきことと考えています。

 −−「いつ、誰が、判断したのか特定できない」とのことだが、責任の所在が分からない仕事はシステムの問題なのか、個々人の資質の問題なのか。個々人が責任を持った組織とするにはどうしたらいいか。

 長年、先輩がそうだったからというか、東京都は(地方交付税の)不交付団体ですから非常に豊かな財政をバックにして、ほかの地方公共団体とはだいぶ違った行政を進めてきたのではないかなというのが、知事になってまだ2カ月の私の率直な見方であります。

 企業においても、ギリギリのところの会社と、将来を見据えて若い人に仕事を与えるベンチャーは違う。豊かさゆえの、大組織なゆえの一種の甘えと、油断があったのではないだろうかと。

 幹部とも話をして、都政大改革だと私は言っているが、今回を改革のいいチャンスとしたい人は結構、多いんですね。「勝手が違う」ととまどっている幹部も多数いると思うが、ここで今のような無責任体質を続けるのはあり得ないと思う。

 そして、メディアが都政にこんなに、こんなに注目したのはこれまでないことですから。だから結果的に、無責任体質ではやってられない都政になった。皆さんにしっかりこれからも都政をチェックしてほしいと思いますし、それが都の職員を鍛えることになる。皆さんにお願いするのはどうかとも思うが、しかし山本七平的な「空気の研究」の観点からも、今回の都政の課題というのは生じてきたようにも思います。これからもウォッチを続けてくださるよう、お願い申し上げます。

 −−豊洲市場も、見直しが検討されている五輪会場も江東区だが、区議や区長から変更の報告がないことへの不満が上がっている。その点については。

 都政改革本部による分析の報告を受けたわけで、これで決めたわけではない。決めるときには、それを踏まえてしっかり連絡をする。まず報告を受けた段階で、必要なときには会場が存在するところに報告するのは当然と思います。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・東京都の豊洲市場(江東区)の主要建物下に盛り土がされなかった問題、環境基準を超えたのは初めてで、ベンゼンとヒ素が検出された土壌汚染問題】  2016年09月30日  17:17:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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