乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【春秋】:ウララ ウララ ウラウラで~。あれはいつだったろう。

2017-08-22 03:30:30 | 学術・文学・アート・美術・古典

【春秋】:ウララ ウララ ウラウラで~。あれはいつだったろう。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【春秋】:ウララ ウララ ウラウラで~。あれはいつだったろう。

 山本リンダさんが歌う「狙いうち」を初めて聴いたときの驚きをいまでも覚えている。阿久悠って、すごいなあ……。詞の迫力に圧倒されていたら、その人はやがてピンク・レディーの曲で世の中を沸騰させた。

 ▼1980年生まれの音楽クリエーター、ヒャダインさんもずっと後に作品に出合い「何だ、このブッ飛んだ歌詞は!」と衝撃を受けたという(「文芸別冊 阿久悠」)。そうそう「UFO」などは昨今の若者にも響くはずだ。新鮮さを失わぬ、そんな歌をたくさん残した作家が逝って今年で10年。生誕80年の節目でもある。

 ▼生涯に5000曲あまりの詞を書いた阿久さんだが、70年代の作品の輝きは格別だろう。北原ミレイさんの代表曲となった「ざんげの値打ちもない」は、愛憎のもつれから相手を刺した少女の物語である。こういう歌を出せば批判を浴びるという危惧もあったに違いない。それでもあえて世に問い、社会も受け入れたのだ。

 ▼阿久さんは「作詞家憲法十五条」なるものを掲げていた。その最後に、こうある。「歌は時代とのキャッチボール。時代の中の隠れた飢餓に命中することが、ヒットではなかろうか」。歌ばかりでなく、さまざまな表現活動に通じる指摘である。時代と格闘し、時代を狙いうちした巨匠は、いまの下界をどう眺めていよう。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【春秋】  2017年08月21日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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