乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説】:①「生前退位」会議 予断を排した議論が重要だ

2016-10-19 06:05:30 | 【天皇家・皇室・女性宮家問題】

【社説】:①「生前退位」会議 予断を排した議論が重要だ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①「生前退位」会議 予断を排した議論が重要だ 

 憲法の下で天皇制のあるべき姿について、国民の幅広い合意を形成するための一歩としたい。

 天皇陛下が示唆された生前退位のご意向を踏まえて、政府の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」が初会合を開いた。

 安倍首相は「国家の基本に関わる極めて重要な事柄であり、国民の様々な意見を踏まえ、提言をまとめて頂きたい」と語った。座長の今井敬経団連名誉会長は、「この問題のとりまとめには国民の理解が不可欠だ」と強調した。

 会議では、生前退位だけでなく、高齢である陛下の公務の負担軽減策や、国事行為を代行する摂政の役割なども議論する。

 陛下のご意向を尊重しつつ、政府として、制度全体を包括的に検討することは適切だろう。

 会議は、憲法や皇室の専門家ら十数人から意見聴取し、年明けに論点を整理する。来春にも提言をまとめる見通しだ。衆参両院も、論点整理を受けて議論する。

 政府内では、現在の陛下に限って生前退位を可能にする皇室典範の特例法を制定する案が浮上している。早ければ、来年の通常国会にも法案を提出するという。

 重要なのは、生前退位の問題に関して、予断を排し、様々な選択肢を慎重に検討することだ。

 憲法は、天皇は国政に関する権能を有しないと定めている。この規定に照らせば、陛下のご意向を前提に、生前退位ありきの議論を拙速に進めることは避けたい。

 特例で自由意思による退位を認めても、将来的に、皇位の安定的な継承が損なわれる懸念がある。摂政制度の活用など、現行の枠組みで可能な公務負担軽減の方策についても十分検討すべきだ。

 天皇の公的行為の範囲をどう考えるかも重要な論点となろう。

 陛下は、国事行為とは別に、国民に寄り添うことが象徴天皇の務めだとして、全国各地へのご訪問を積極的に重ねられてきた。

 そのお気持ちは尊いが、陛下の82歳という年齢を勘案すれば、公務を減らしたり、皇族が代行したりすることは、多くの国民が理解するのではないか。

 読売新聞の世論調査によると、生前退位に関して政府が結論を「急ぐべきだ」と回答した人は48%で、「慎重に検討すべきだ」の45%と拮抗(きっこう)している。

 何より大切なのは、国民が納得できる結論を得ることである。

 有識者会議は、建設的な議論をリードしてほしい。国会にも、論議を深める努力を期待したい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月18日  06:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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