乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【きょうの潮流】:ふとした風に秋の気配を感じる頃になると、藤原定家の・・・

2016-09-14 04:15:50 | 学術・文学・アート・美術・古典

【きょうの潮流】:ふとした風に秋の気配を感じる頃になると、藤原定家の〈白妙(しろたえ)の袖の別れに露落ちて身にしむ色の秋風ぞ吹く〉という和歌が思い出され、〈身にし む色〉とは、どんな色だろうと考えます

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【きょうの潮流】:ふとした風に秋の気配を感じる頃になると、藤原定家の〈白妙(しろたえ)の袖の別れに露落ちて身にしむ色の秋風ぞ吹く〉という和歌が思い出され、〈身にし む色〉とは、どんな色だろうと考えます

 ▼真っ白な衣の袖にこぼれる別れの涙。はるかな山や川を吹き渡ってくる切ない風の色。そんないにしえの色を求めて、 東京・世田谷美術館で開催中の染織家・志村ふくみさんの展覧会を訪ねました▼草木染と紬織(つむぎおり)の人間国宝である志村さんは91歳。今も現役で す。蚕の作った白い糸を天然の植物の花や実、葉、幹、根を使って染めた色は、白橡(しろつるばみ)、青藍(せいらん)、銀鼠(ぎんねず)、唐茶(から ちゃ)、朱茜(しゅあかね)、薫梅(くんばい)、和歌紫(わかむらさき)、紅(べに)の花(はな)と、それぞれの色名とあいまって一編の詩のように語りか けてきます▼織り上げられた着物の一枚一枚に光と水、空、大地、樹木など自然の風物が表現され、『源氏物語』をはじめ日本の古典文学をテーマにした着物の 色彩と織りは、登場人物の人柄や運命をも象徴しているかのようです▼志村さんは著書で「植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命 が色を通して映し出されているのではないか」(『一色一生』)、「日本の植物染料より生れる色はこの民族の根幹に深くかかわり、古事記から万葉集にはじまり日本の文学、物語、和歌と深い関係があるのではないか」(『つむぎおり』)とつづっています▼蚕と植物の命に敬意と感謝を持ちながら染織を続ける志村さ んの姿勢に、日本文化の根源が自然との共生であったことを思います。

 元稿:しんぶん赤旗 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【きょうの潮流】 2016年09月14日  04:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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