乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説】:①憲法審査再開へ 生産的な改正論議を期待する

2016-10-19 06:05:50 | 【憲法、擁護・改正、第9条問題他】:

【社説】:①憲法審査再開へ 生産的な改正論議を期待する

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:①憲法審査再開へ 生産的な改正論議を期待する

 11月3日に制定70周年を迎える憲法の改正に向けて、国会が議論する土俵がようやく整ったことを評価したい。

 与野党が、衆院憲法審査会を月内にも再開することで一致した。審査会で実質的な審議が行われるのは、昨年6月以来となる。

 憲法は全面改正ができず、項目ごとに改正する。衆参両院の審査会で可決した改正原案について、両院本会議で3分の2以上の多数で発議する。さらに、国民投票で過半数の賛成を得る。

 こうした高いハードルを踏まえれば、改正項目とその内容について、与野党の幅広い合意形成を追求する努力が欠かせない。

 7月の参院選は、民進党が「改憲勢力の3分の2の議席確保を阻止する」との目標を一方的に掲げ、与野党対立が先鋭化した。

 審査会では、もっと冷静に議論する必要がある。日本の最高法規をより良いものにする、という問題意識を各党が共有すべきだ。

 与野党が審査会再開で合意したのは、自民党憲法改正推進本部が2012年に作成した党憲法改正草案を公式文書と位置づけつつ、審査会にそのまま提案することはしないと決めたことにある。

 草案は、「国防軍」の保持や天皇の元首化を盛り込むなど、保守色が強い。民進党は、憲法改正論議に応じる条件として、草案の「撤回」を要求していた。

 各党が独自の改正案をまとめるのは当然で、その内容が気に入らないとして草案全体の撤回を求める方がおかしい。自民党が審査会再開を優先し、民進党に歩み寄ったのは大人の対応と言える。

 審査会は当面、立憲主義や憲法改正の限界、違憲立法審査のあり方などを議題として、参考人質疑や自由討議を行う方向だ。その後、「1票の格差」、緊急事態における国会議員任期の延長など参政権に関する問題を扱うという。

 まずは野党が重視するテーマを取り上げ、改正項目を絞り込む作業を後回しにするのは妥当だ。

 立憲主義に関する認識は、昨年の安全保障関連法の審議で、政府の憲法解釈の是非を巡って、与野党対立の論点にもなった。

 今回は、当時のような不毛な論議の繰り返しを避けてほしい。異なる意見にも耳を傾け、生産的な議論を行うことが求められる。

 憲法審査会には、少数会派の意見も極力尊重し、公平で円満な運営に努める伝統がある。与野党の信頼関係を再構築し、改正論議の環境を整えることが重要だ。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月19日  06:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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