乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:②ユネスコと日本 記憶遺産の政治利用を許すな

2016-10-19 06:05:40 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【社説】:②ユネスコと日本 記憶遺産の政治利用を許すな

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②ユネスコと日本 記憶遺産の政治利用を許すな

 国際機関を舞台にした反日宣伝は許されない。日本は明確なメッセージを伝える必要がある。

 岸田外相が国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)への今年の分担金など約44億円の支払いを保留していることを明らかにした。

 例年より半年も支払いを引き延ばしているのは、ユネスコに世界記憶遺産(世界の記憶)制度の改革に向けた努力を求める狙いがあるとみられる。

 中国が申請した「南京大虐殺の文書」が昨年10月、記憶遺産に登録された。南京事件の犠牲者を「30万人以上」とするなど実証的な歴史研究では疑問視される資料が多く含まれている。

 文化財保護の名の下に中国が反日宣伝の攻勢に出た面が強い。

 記憶遺産は、選考過程が非公開で、選考する委員の人選も不透明な点が問題となっている。

 中国が申請した時点で、日本は「国際機関の政治利用だ」と指摘し、登録後もユネスコに制度の見直しを要求してきた。

 様々な機会をとらえて、政府が選考の中立性・公平性を求めていくのは当然である。

 ユネスコの執行委員会は4月に制度の改善を決議し、各国から意見を聞く活動も始めてはいる。

 しかし、具体的な改善策のメドは立っておらず、日本の働きかけが奏功しているとは言い難い。

 疑問なのは、分担金支払いの保留について、政府が明確な理由を示していないことだ。岸田外相は記者会見で「総合的な判断だ」と述べるにとどめた。

 露骨な圧力と受け取られるのを嫌ってのことかもしれないが、昨秋の登録後、当時の馳文部科学相は「分担金は国民の税金だ」として透明性確保が支払いの条件となるとの考えを示している。

 正当な理由がある以上、世界に向けて、広く自らの主張を発信していくべきではないか。

 日本の分担金は全体の9・7%を占め、パレスチナ加盟に反発して支払いを止めている米国の22%を除けば、世界一だ。

 保留が長引けば、ユネスコの活動に支障を及ぼしかねず、中国が影響力を強める懸念もある。

 日中韓などの民間団体が今年、慰安婦問題の関係資料を申請しており、ユネスコが来年10月までに登録の可否を決める見通しだ。

 記憶遺産が再び、反日宣伝に利用されるような事態は阻止せねばならない。ユネスコに改善を促すには、世界に発信し、国際世論を喚起することも必要だろう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月19日  06:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

『政治』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 【社説】:①「生前退位」会議... | トップ | 【社説】:①憲法審査再開へ ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。