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【真相深層】:なだれ打つ「反原発」、新潟知事選で争点化

2016-10-19 00:30:10 | 電力需給・原子力発電所再稼働問題

【真相深層】:なだれ打つ「反原発」、新潟知事選で争点化

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【真相深層】:なだれ打つ「反原発」、新潟知事選で争点化

 新潟県知事選で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に慎重な米山隆一氏(49)が初当選した。県民は泉田裕彦知事の後継を名乗った米山氏を支持。米山氏は告示直前の立候補で出遅れた点を原発問題に的を絞るワンイシュー(単一争点)戦略でぬぐい去った。

 共同通信社が実施した出口調査の結果が勝因を物語る。柏崎刈羽原発の再稼働に反対する有権者は「どちらかといえば」を含めて64%を占めた。「反対」と答えた人の71%が米山氏に投票し、有力な対抗馬だった前新潟県長岡市長の森民夫氏(67)への投票は28%にとどまった。この差が「52万票対46万票」という得票数につながった。

 再稼働を巡っては新潟県ならではの構図も見逃せない。新潟県は東北電力の管内。世界最大級の柏崎刈羽原発は電力の大半を首都圏向けに供給してきた。地元自治体の雇用への影響などはあるが、原発の稼働が止まったままでも県民が払う電気料金に跳ね返ることはない。新潟県民は経済性でなく、純粋に安全性を考えて再稼働の是非を判断できる立場にいる。

 4選出馬を表明しながら、8月末に撤回した泉田知事の存在も投票行動を大きく左右した。8月10日に長岡市長だった森氏が出馬会見を開くと、当初は両者の一騎打ちかと思われた。ところが泉田知事が突如不出馬を表明。これを受けて出馬したのが米山氏だ。民進党を離れ、無所属で「泉田路線の継承」を訴えた。

 ただ原発問題に限れば、泉田路線に近いのはむしろ森氏といえた。泉田知事は「福島原発事故の検証なしに再稼働の議論はしない」と言い続けたが、「反原発」を掲げたことは一度もない。原発に厳しい姿勢で臨みつつ結論部分はあいまいにして、賛成・反対の双方から支持を集めてきた。

当選を決め、万歳する米山氏(16日、新潟市中央区)

             当選を決め、万歳する米山氏(16日、新潟市中央区)

 知事に近い県幹部らは泉田氏を「安全第一主義の原発容認派」と口をそろえる。だが一般の有権者には「泉田知事=再稼働反対」のイメージが定着していた。

 選挙戦で、森氏が県技術委員会などでの「徹底的な検証」を訴えたのに対し、米山氏は泉田氏の一般的なイメージをよりわかりやすくする形で「現状では再稼働は認められない」と主張した。

 米山氏の出馬表明は告示の6日前で、一時は無投票の可能性すらあった。結果、原発を不安視する有権者がなだれを打って「再稼働反対」を唱えた米山氏に流れた。「原発に不安を抱く有権者にとって再稼働にノーと言える候補なら誰でもよかった」。元新潟県知事の平山征夫氏は指摘する。

 首相官邸にとっては手痛い敗北となった。政府高官の一人は「原発再稼働など国政に影響がないと言えばうそになる。影響が最小限になるよう努力する」と述べた。

 17日には、佐賀県の伊万里市と神埼市の市長が佐賀県知事との意見交換会で、九州電力玄海原発(佐賀県)の再稼働に反対すると表明した。九電川内原発の一時停止を公約として7月に当選した三反園訓鹿児島県知事に続く「原発慎重派知事」の誕生。その影響がじわり広がり始めた。(管野宏哉)

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム  【真相深層】  2016年10月18日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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