乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【春秋】:老夫婦とベテラン店員が心から別れを惜しんでいる。

2016-10-10 03:30:45 | 産業・経済・企業・ビジネスニュース

【春秋】:老夫婦とベテラン店員が心から別れを惜しんでいる。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【春秋】:老夫婦とベテラン店員が心から別れを惜しんでいる。

 「またいつか、どこかでお会いしたいわね」と客の婦人。「ありがとうございます」と頭を下げる店員。先月末、千葉県で「そごう柏店」が43年の歴史に幕を閉じた。最終日まで数日という売り場で見たやりとりだ。

 ▼入り口近くでは開業した頃の街並みを写真展で紹介していた。今でこそ周りには大小のビルが立ち並んでいるが、昔の写真は平屋や2階建ての木造民家が目立つ。少し離れればもう農地だ。駅前再開発で誕生した巨艦店は人々の憧れであり、自慢でもあったろう。大きな百貨店があるから柏の街に住むと決めた人もいよう。

 ▼この店だけでなく、百貨店は長く全国各地で街の顔を務めた。しかしバブル崩壊から長いトンネルが続く。セブン&アイグループは神戸市三宮駅前などのそごうや西武を売却し関西での百貨店事業を大幅に縮小すると決めた。流通業界の雄であり華でもあった百貨店は、グループ経営の足を引っ張る存在になってしまった。

 ▼地元の人は愛着を持っている。店員は閉店を前にしても礼儀正しく真面目に働く。そうした人たちに支えられてきた店の数々が、それでも傾いてしまった。景気の停滞、専門店チェーンの台頭、ネット通販の普及と、私たちの「買い物」を取り巻く環境はめまぐるしく変化した。波にさらされ続ける小売業界の苦難である。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【春秋】  2016年10月10日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

ジャンル:
経済
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