乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説①】:「死刑廃止宣言」 国民的な議論を深めよう

2016-10-12 10:50:50 | 【法務省、現行刑法・法定刑、法曹界】:

【社説①】:「死刑廃止宣言」 国民的な議論を深めよう

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:「死刑廃止宣言」 国民的な議論を深めよう

 死刑制度の存廃を巡る議論の現状を象徴しているといえよう。

 日本弁護士連合会(日弁連)が初めて死刑の廃止を求める「宣言」を採択した。全会一致とはいかなかった。犯罪被害者を支援する弁護士らが反対した。

 死刑は人命を奪う究極の制度だけに論点は多岐にわたる。「宣言」を機に国民的議論を深めたい。

 日弁連「人権擁護大会」での採決は参加者のうち賛成546人、反対96人だった。採決前には激しい議論となった。棄権が144人に上ったことは法律のプロにも判断が難しいことを如実に示した。

 福岡県豊前市の女児殺害事件で先週言い渡された判決が求刑通りの死刑ではなかったことに、両親は「納得できない」と表明した。幼い娘がわいせつ目的で連れ去られ、殺された不条理への痛切な思いは想像を絶する。

 日弁連の宣言は冒頭、殺人事件について「遺族が厳罰を望むことは、ごく自然のこと」とした。

 近代刑法は社会安定の観点から私的報復を禁じている。一定のルールや基準にのっとり被告に相応の刑罰を与えるのが原則である。

 問題は、その刑罰に死刑を含めるかどうかだ。

 注視すべき数字がある。内閣府によると、2014年の世論調査で死刑を「やむを得ない」とした人は約80%で、その前回調査(09年)より5ポイント余り減った。袴田事件の再審開始決定(14年)などが影響したとみられる。

 日弁連の死刑廃止の論拠は冤罪(えんざい)の危険性に集約される。

 ただ冤罪の恐れは死刑以外でも同じとして、取り調べの全面可視化(録音・録画)など適正な捜査の強化こそ必要との反論もある。 宣言が死刑の代案として挙げた仮釈放なしの終身刑導入も死刑より残酷であるとの指摘がある。諸外国での死刑廃止の流れをどうとらえるかも論点の一つだろう。

 日弁連が問題提起した意義は大きい。存廃の二者択一にとどめず幅広い議論が必要だ。政府は死刑に関する情報公開を進め、国民に判断材料を提供すべきである。=2016/10/12付 西日本新聞朝刊=

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【社説】  2016年10月12日  10:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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