乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【社説①】:代替フロンの効果的な削減へ法整備急げ

2016-10-19 03:30:55 | 【地球温暖化・温室効果ガス・気候変動に関

【社説①】:代替フロンの効果的な削減へ法整備急げ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:代替フロンの効果的な削減へ法整備急げ

 ルワンダで開いたモントリオール議定書締約国会議は、冷媒に使われ地球温暖化を深刻化させる恐れがある代替フロンの生産規制で合意した。日本の生産量は減少に転じつつあるが、政府はこの流れを加速するため法整備を急ぐとともに、技術開発を促すべきだ。

 モントリオール議定書はエアコンや冷蔵・冷凍機の冷媒として使われ、オゾン層を破壊するフロンの規制が目的だ。しかし、代替物質のハイドロフルオロカーボン(HFC)が温暖化の強力な原因物質であるために、新たな規制が必要になっていた。

 11月には温暖化ガス削減の国際的枠組みであるパリ協定が発効する。今月6日には国連傘下の国際民間航空機関(ICAO)が航空機の国際線の温暖化ガス排出規制で合意している。

 国際合意が相次いで実現した背景には、異常気象の頻発などを受けた各国の温暖化に対する危機感の高まりがある。交渉を主導した米国の役割も大きい。

 代替フロン規制は議定書の締約国を3つに分類した。規制開始時期は日米欧など先進国が2019年としたが、中国やブラジルは5年、インドやパキスタンは9年遅い。目標達成時期も10年前後遅らせた。各国は猶予期間を無駄にせず削減を進めてほしい。

 日本も対応を迫られる。温暖化を起こしにくい物質への転換は機器の性能に影響し、改良などのコストがかかる。HFCの中でも比較的温暖化の影響が小さいタイプなどを使いつつ、少しずつ切り替えているのが実情だ。

 特に問題が大きいのは業務用冷凍・冷蔵ショーケースなどだ。家庭用エアコンや冷蔵庫に比べて使用期間が長いために古い製品が市中に出回り続け、使用中や廃棄時のHFCの漏れも防ぎにくい。

 モントリオール議定書は漏れ出る量の削減目標は定めていない。しかし、温暖化への影響を考えれば、漏れの防止や回収の徹底は不可欠だ。

 日本のオゾン層保護法は代替フロンの生産量を規制するがHFCは対象外だ。一方、フロン排出抑制法は機器の利用者にHFCの漏出防止策などを求めるが、排出量は直接制限していない。

 生産から排出まで、温暖化ガス削減効果が最大となるよう法体系の見直しも含め検討が必要だ。新冷媒の開発支援など、国内産業の競争力を高める工夫もほしい。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月19日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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