乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説②】:流通業は安さ以外でも勝負を

2016-10-10 03:30:05 | 産業・経済・企業・ビジネスニュース

【社説②】:流通業は安さ以外でも勝負を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説②】:流通業は安さ以外でも勝負を

 消費の冷え込みに流通業界が揺れている。イオンの2016年3~8月期の連結決算は総合スーパーの不振で7年ぶりの赤字となった。セブン&アイ・ホールディングスも減収となり、他の百貨店や専門店チェーンでも通期業績見通しの下方修正が相次いだ。

 今後は企業規模の拡大などを通じ、低価格品に力を入れる動きが広がりそうだ。しかし今の消費者が求めているものは安さだけではない。創意工夫やビジネスモデルの見直しで付加価値の高い経営を目指したい。

 今回の決算発表でも、減塩や有機食品など客の健康志向に合わせた商品を集めた売り場作りで好業績につなげた食品スーパーは多い。イオングループは都市の住宅街にひととおりの生鮮・加工食品をそろえた小型スーパーを多数出店し、業績を伸ばしつつある。

 やはり総合スーパーの再建が急務のセブン&アイは、立地を生かした再開発事業に乗り出す。駅前の老朽化した店舗を取り壊し、跡地には食品スーパーや託児所、医療施設のあるマンションやシニア向け住宅を建設する計画だ。

 駅に近く、新鮮な食品が買いやすい住宅は子育て世帯や高齢者に歓迎されよう。ネット戦略でも、今後は単なる通販サイトの運営から脱皮し、若者から高齢者まで利用者の購買行動を細かく分析したうえで、的確な情報提供や商品の紹介をしていくという。

 健康志向、高齢化、都市化、子育て支援など、社会の変化やニーズにきめ細かく対応すれば新たな消費を喚起し、社会的課題の解決にもつながる。価格だけの競争に陥れば、企業や従業員は疲弊し、利用者にも不満が残るだろう。

 強みを持つ事業を伸ばすためには見通しの立たない事業の切り離しや店舗の売却、閉鎖は避けられない。過去、流通業では赤字部門の穴埋めのため屋台骨が揺らいだりグループが分解したりした例もあった。生活者に提供する価値を最大にするためには、「選択と集中」に本格的に取り組みたい。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月07日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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