乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

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【17衆院選】:「勝てば官軍」ではなく

2017-10-23 01:26:30 | 選挙(衆院・参院・地方首長・議会)

【17衆院選】:「勝てば官軍」ではなく

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【17衆院選】:「勝てば官軍」ではなく

 与党圧勝-。これは安倍晋三首相にとって願ってもない結果に違いない。確かに内閣支持率は改善しつつあったものの、臨時国会冒頭で衆院解散に踏み切れば改憲勢力3分の2を大幅に失う可能性もあった。それでもあえて解散に踏み切ったのは、来年9月の自民党総裁3選をにらみ、先送りした場合のリスクとてんびんに掛け、延命を優先したからだ。首相の狙いは的中したと言える。

 開票速報場で、笑顔を見せる安倍晋三首相(自民党総裁)=22日夜、東京・永田町の同党本部

 ただ、この結果は安倍政権への積極的な支持より、小選挙区で反自民票を複数の野党候補が食い合ったことが最大の要因だ。民意は「安倍1強」路線の復活を求めた結果とは言い難い。
 もともと自民党の公示前勢力は過半数を大幅に上回る290議席に達していた。このため自民党関係者は異口同音に「今回の選挙は減って当たり前」(幹部)と語っていた。しかも9月に入り、小池百合子東京都知事が振りかざした「排除の論理」には世論が強く反発。上昇気流に乗っていた希望はあっという間に失速した。
 それは多くの選挙民が求めるリーダー像が、むき出しのトップダウン手法ではないことを示しているのだろう。首相が7月の東京都議選での応援演説で「こんな人たちに負けるわけにいかない」と発言し、批判を浴びたことにも通じる。
 今後の政局を読む上でかぎとなるのは、内閣支持率の動向だ。衆院選公示後の各世論調査では、支持率が不支持を下回る逆転現象が生じていた。安倍氏の自民党総裁続投を望まない人が多数派を占めている世論調査もある。森友・加計学園問題への対応など、首相の政権運営の在り方に対する国民の不信感の根深さを示しているのだろう。
 首相もその点を自覚していたからこそ、衆院解散を発表した9月25日の記者会見で森友・加計問題について「丁寧に説明する」と約束したのではなかったのか。しかし結局、首相は選挙中の演説で森友・加計問題に一切触れなかった。こうした姿勢は政治不信増幅させかねない。
 また、選挙戦では首相が強い意欲を示す憲法改正をはじめ、消費税増税や北朝鮮危機への対応など主要テーマが十分深まらなかったことも気になる。無論、こうした状況を招いたのは首相の「説明不足」だけでなく、野党勢力が割れて、論点が拡散したという事情もある。
 一方で、枝野幸男氏が民進党から希望に加わらなかったメンバーの受け皿として立ち上げた立憲民主党は、行き場を失った「反安倍」票を取り込んで大きく躍進した。今後の国会の動きにも大きな影響を与えるだろう。首相はそうした点も踏まえ、さまざまな異論にも謙虚に耳を傾ける姿勢を明確にすべきだ。「勝てば官軍」であってはなるまい。(時事通信解説委員長・山田惠資)

 元稿:時事通信社 JIJI.com 政治 【政局・選挙・衆院選】  2017年10月23日  01:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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