乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説②】:次期国連総長は強い指導力を

2016-10-10 03:30:20 | 国際・欧州・中東・アフリカ・北米・南米

【社説②】:次期国連総長は強い指導力を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説②】:次期国連総長は強い指導力を

 年末で退任する潘基文国連事務総長の後任に、元ポルトガル首相のアントニオ・グテレス氏が就任することになった。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のトップをつとめるなど、国際的な舞台で豊富な経験をもつ人物だ。

 強いリーダーシップをふるって国連を活性化し、山積する難問にとりくんでほしい。

 米ロの対立で出口が見えないシリア内戦や北朝鮮の核問題、深刻化する難民危機など、国連の役割が問われる懸案は多い。気候変動や感染症対策といったグローバルな問題や、国連の機構そのものの改革も重要だ。

 だが残念ながら、これまで国連が十分な成果を出してきたとは言いがたい。潘事務総長の下での10年では、貧困の削減や気候変動に関するパリ協定などを実績にあげられるが、存在感が伝わってくることは多くなかった。

 国連の加盟国は193カ国にのぼる。そのなかで米中やロシアなど安全保障理事会で拒否権を持つ常任理事国のパワーはきわめて強い。大国同士の対立でしばしば議論が行き詰まり、機能停止状態に陥る。国連の大きな問題点だ。

 中立な事務総長の立場から関係国の利害を調整し、懸案を前に進める指導力を、グテレス氏には期待したい。

 国連の「顔」である事務総長は事実上、安保理が非公開の協議で選んできた。透明性を求める声に配慮し、今回は候補者の公開討論を開くとともに安保理で予備投票を繰り返した。

 グテレス氏は常に最多の票を獲得し、これを踏まえ安保理は全会一致で選出した。改善された手続きのもとで広範な支持を得て選ばれたことを、歓迎したい。

 初の女性事務総長を目指して多数の有力な女性が立候補したことも、最終的に届かなかったとはいえ前向きな動きだった。

 日本は来年まで安保理の非常任理事国だ。そうした立場も生かして、国連がより建設的な役割を果たすよう力を注ぐ必要がある。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月08日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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