乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説①】:有識者会議 象徴天皇制本格議論を

2016-10-18 01:30:50 | 【天皇家・皇室・女性宮家問題】

【社説①】:有識者会議 象徴天皇制本格議論を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:有識者会議 象徴天皇制本格議論を

 天皇陛下の生前退位をめぐる有識者会議の初会合が開かれた。天皇の「象徴としてのお務めについてのお言葉」での問いかけにふさわしい本格的な象徴天皇制論議と検討を望みたい。

 終戦時の玉音放送にもなぞらえられる八月八日のビデオメッセージで、陛下は生前退位をにじませるお気持ちを表明されたが、退位・譲位の意向はすでに二〇一〇年夏には参与会議などで内輪の関係者に漏らされてきたことが明らかになっている。

 その後の東日本大震災や心臓の冠動脈バイパス手術などに加え、昨年の戦没者追悼式や富山県での海づくり大会で行事の進行を間違えられたことが、「全身全霊をもっての務め」への懸念とより強い退位の意向となったようだ。

 お言葉で陛下はわざわざ「二年後には、平成三十年を迎えます」と述べられた。これは平成三十年目途の退位の意思表示というのが識者の指摘。退位の議論や法改正の時間的余裕を考慮したうえでの今夏の国民への語りかけになったとみられている。

 現行の憲法と皇室典範は終身天皇制が前提で、生前退位を可能とするには皇室典範改正か特別法制定が必要。政府は現天皇の一代限りの特別法を軸に検討しているとされるが、超高齢化社会での天皇の在り方や象徴天皇としての務めは恒久的課題だ。特別法にとどめず皇室典範見直しが陛下の問題提起に応え得る道でもある。

 ただ皇室典範改正が難問であるのは間違いない。皇族減少の危機感からの小泉内閣の女性天皇・女系天皇容認は、秋篠宮悠仁さまの誕生もあって見送られているし、野田内閣での女性宮家創設も挫折している。男系男子の皇位継承こそ皇室の核心とする勢力は典範改正をタブー視し、摂政での対処も主張する。

 また、陛下が天皇の象徴行為として大切にされる皇后と一緒の全国の旅での国民との触れ合いや相互理解についても「大切なのは宮中祭祀(さいし)。陛下は宮中の奥深くに」の異論もある。そうした反論を含めての議論も避けられない。

 有識者会議は生前退位だけでなく、象徴天皇や公務の在り方、摂政や皇室典範改正か特別法かなど専門家から幅広く意見聴取の方針とされる。その際には何より国民への懇切丁寧な説明を求めたい。天皇の地位は国民の総意に基づくからだ。天皇は伝統の継承者と同時に伝統を現代に生かす存在。国民的議論にしたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2016年10月18日  01:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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