乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【加計学園問題】:補助金が見通せず 加計獣医学部“認可”でも残るハードル

2017-11-18 08:16:00 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園問題】:補助金が見通せず 加計獣医学部“認可”でも残るハードル

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園問題】:補助金が見通せず 加計獣医学部“認可”でも残るハードル

 逃げ切れると思ったら大間違いだ――。学校法人「加計学園」が愛媛県今治市に新設予定の岡山理科大獣医学部の認可の方向がほぼ決まった。文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が、2日の非公式会合で開設を了承したのだ。

 3日の新聞各紙には「加計獣医学部認可へ」の見出しがずらり。非公式会合の結果が一斉にメディアに出たのは、設置審の情報をリークすることで、認可から開学に向けた“既成事実”をつくって押し切ろうという官邸サイドの狙いがあるからだろう。

建設が進む加計学園獣医学部のキャンパス(C)日刊ゲンダイ

       建設が進む加計学園獣医学部のキャンパス(C)日刊ゲンダイ

 ところが、そう簡単にコトは運ばない。認可されても、「補助金」をめぐる問題があるからだ。192億円に上る総事業費のうち、今治市は愛媛県の支援を受けて最大で96億円の補助金を学園側に出すとしている。しかし、“頼みの綱”である県が、どれだけ補助を出すか全く見通せない状況なのだ。加計学園問題を追及する福田剛愛媛県議がこう疑問を投げる。

 「96億円の負担分のうち、市は『市が64億円、県が32億円負担する』と主張してきました。一方、県は一貫して『認可が決まったら市からの請求金額を精査して払う』というスタンスです。ところが、96億円の算定根拠が不明なうえに、精査しようにも図面などの資料が出てくるのか分かりません。根拠不明な見積もりにどうやってお金を出せばいいのでしょう。県がどこまで補助するかは議会で決めることなので、どうなるか分かりませんよ」

 ■「政府説明納得せず」が約8割

 今後、補助金をめぐって県議会は紛糾必至だが、一方、国政においては野党議員の間で、民進党の「加計学園疑惑調査チーム」再開に向けた動きが出ている。

「先の衆院選で野党が分裂してしまったため、超党派なのか、各党もしくは無所属の議員が集まって再開するのか未定です。ただ、認可まで時間がないので、来週中に『何らかの形』でやろうと考えています」(希望の党議員)

 衆院解散前に共同通信が行った世論調査では、森友・加計学園問題に関する政府の説明に対して、「納得できない」が約79%で、「納得できる」が約14%だった。「謙虚」という言葉を繰り返す安倍首相である。さらなる説明なくして、認可決定なんて許されない。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2017年11月05日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【加計学園 行政は歪められたのか(下)】:文科省はサボタージュで抵抗…

2017-11-18 08:15:50 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園 行政は歪められたのか(下)】:文科省はサボタージュで抵抗しただけ…挙証責任果たせず「白旗」 「ご意向」文書の真意とは?

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園 行政は歪められたのか(下)】:文科省はサボタージュで抵抗しただけ…挙証責任果たせず「白旗」 「ご意向」文書の真意とは?

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐる批判が吹き荒れる6月26日、地方創生担当相の山本幸三は内閣府での会合でこう語った。

 「この話は、去年3月末までに文部科学省が挙証責任を果たせなかったので勝負はそこで終わっている。半年後の9月16日に延長戦としてワーキンググループ(WG)で議論したが、そこでも勝負ありだった」

 多数のメディアや野党は、首相の安倍晋三と加計学園理事長が旧知の仲であることから「加計ありきだった」という批判を続けている。その最大の根拠は、内閣府幹部職員が文科省職員に「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと語ったとする同省の内部文書だった。

加計学園関連文書

               加計学園関連文書

 ところが、「官邸の最高レベル」という文書の日付は「平成28年9月26日」。この時点ですでに獣医学部新設の議論は決着しており、安倍の意向が働くことはありえない。

 では、日本獣医師会の強い意向を受けて、獣医学部新設を極めて困難とする「石破4条件」が27年6月30日の閣議決定「日本再興戦略」に盛り込まれたにもかかわらず、愛媛県今治市の獣医学部新設の特区申請が認められたのはなぜだったのか。

                                   × × ×

 国家戦略特区WG座長でアジア成長研究所所長の八田達夫は「4条件により制限は加えられたが、達成可能だ」と踏んだ。日本再興戦略で「獣医学部新設に関する検討」という文言が明記されていたからだ。

 文科省は、農林水産省による獣医師の需給推計を根拠に「獣医師は足りている」として学部新設や定員増を拒み続けてきた。

 八田はこれを逆手に取った。日本再興戦略を読み解いた上で「成長戦略につながる高度な研究や創薬など新たな部門に携わる獣医師の需要が明らかになれば、クリアできる」と理屈づけたのだ。

 しかも日本再興戦略では「28年3月末までの検討」を農水省や文科省に義務づけた。八田はこれこそ最重要ポイントと考え、WGは両省に「再検討」を求めた。

 だが、ここから文科省は猛烈なサボタージュを始めた。八田は内閣府を通じて文科省に検討状況を何度も尋ねたが、期限である「28年3月末」が過ぎても明確な回答はなかった。結局、WG会合が開催されたのは、期限の半年近く後の同年9月16日だった。

                                   × × ×

 WG会合では、新たな部門での獣医師需要について農水省は「特に説明することはない」と関与を避けた。文科省は「各大学で取り組んでいる内容だ」と従来の説明を繰り返した。

 「家畜の越境国際感染症など、これまで対応する必要がなかった部門で需要が出てきた。新たなニーズに対応するマンパワーの増強が必要ではないか」

 「新しい分野も既得権を持った大学の中だけでやろうというのはあり得ない。本来は28年3月末までに検討するはずだったのに、今になって需要の有無の結論が出ていないのは遅きに失している」

 委員たちは矢継ぎ早に文科省を攻め立てたが、同省側はひたすら4条件をそらんじるばかりで挙証責任を果たせなかった。そこである委員が詰め寄った。

 「文科省は需要の有無についてちゃんと判定を進めているのか」

 文科省は「わが省だけでは決められない。政府全体で決めてほしい」と需要推計を内閣府に委ねてしまった。事実上の「白旗」宣言だった。山本の言う「勝負あり」とはこれを指す。

                                    × × ×

 では、この直後に作成された文科省の内部文書とは一体何だったのか。政府関係者はこう明かす。

 「誰の目から見ても文科省はあまりに無残に敗北した。漏洩(ろうえい)した内部文書は、省内向けの敗北のエクスキューズ(言い訳)のために作られたのだろう」

 では「総理のご意向」とは何か。WGの議論では一切登場しない。強いて言うならば「岩盤規制をドリルで崩せ」という国家戦略特区の大方針を指すのではないか。

                                     × × ×

 28年9月16日のWG会合で獣医学部新設の道筋は開けたかに見えたが、11月9日の国家戦略特別区域諮問会議では「広域的に獣医学部のない地域に限り新設を認める」という新たな条件が加わった。

 これには理由があった。八田は10月末に山本にこう耳打ちした。

 「獣医師会がまた厳しいことを言ってくる可能性がある。ニーズの高い地域に絞ることで反対勢力と合意しやすくしよう」

 八田は「獣医学部の定員規制そのものがナンセンスだ」と考えていたが、座長の職務を通じて獣医師会の政治力のすさまじさを思い知った。山本も「早く岩盤規制を突破するには仕方ないな」と渋々応じた。

 それでも獣医師会は猛反発した。獣医師会会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫は11月22日の獣医師会のメールマガジンで「必ずや将来に禍根を残すであろう無責任な決定に対し、総力を挙げて反対して行きましょう」と呼びかけた。

 蔵内らは12月8日、山本に直談判し、「新設は1カ所1校」とするよう求めた。やむなく山本も受け入れた。これにより新設は加計学園1校に絞られた。

 前文科事務次官の前川喜平は「『広域的』という条件により京都産業大(京都市)が排除され、加計学園に絞られた」「行政が歪(ゆが)められた」と批判している。

文部科学省の前川喜平前事務次官=5月25日午後、東京都千代田区

   文部科学省の前川喜平前事務次官=5月25日午後、東京都千代田区

 だが、京産大副学長の黒坂光は今月14日の記者会見で「広域ということで対象外となったとは思っていない」と明言した。京産大とともに獣医学部誘致を目指した京都府知事の山田啓二も同日、こう語った。

 「愛媛県は10年間訴え続けたのに、こちらは1年。努力が足りなかった」

 果たして安倍政権は行政を歪めたのか。むしろ歪めたのは獣医師会であり、文科省ではなかったのか。獣医学部の問題の本質に踏み込まず、「安倍はお友達の加計を優遇したに違いない」という印象操作を繰り広げたメディアの罪もまた重い。=敬称略。いずれも肩書は当時

                                                              ◇

 この企画は沢田大典、今仲信博、広池慶一、田北真樹子が担当しました。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年07月20日  01:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【加計学園 行政は歪められたのか(中)】:日大総長「加計にろくな教育・・・

2017-11-18 08:15:40 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園 行政は歪められたのか(中)】:日大総長「加計にろくな教育できっこない」 愛媛知事「じゃあ、あなた作ってくれるか?」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園 行政は歪められたのか(中)】:日大総長「加計にろくな教育できっこない」 愛媛知事「じゃあ、あなた作ってくれるか?」

 第1次安倍晋三政権当時の平成19年2月。東京・赤坂の料亭「佐藤」で、日本獣医師会顧問で元衆院議員の北村直人は、学校法人「加計学園」(岡山市)理事長の加計孝太郎と向き合っていた。

 「愛媛で獣医の大学を作りたいんですよ。ぜひ協力してくれませんか?」

 加計がこう切り出すと、北村は強い口調で「なぜそんなことを言い出すんですか?」と聞き返した。

 加計が「息子の鹿児島大獣医学科の入学式に行き、設備をみたら20億~30億円でできそうなんですよ」と説明すると、北村は怒気をはらんだ声でこう説いた。

 「そんな動機で獣医学科を作りたいなんて、とんでもない話だ。獣医学部創設には500億円はかかりますよ。教育を金もうけに使われたらたまらない。やめた方がいい!」

 さらに北村が「親しい政治家はいるんですか」と問うと、加計はこう答えた。

 「強いていえば安倍首相ですが…」

 北村の脳裏に、安倍への疑念が刻まれた瞬間だった。北村は今も「全ては加計学園ありきなんだ」と息巻く。

 だが、愛媛県今治市に加計学園が運営する岡山理科大の獣医学部を新設する構想は、安倍と加計の親交とは全く無関係の切なる地元事情から始まっていた。 

                             × × ×

 昭和50年、今治市は高等教育機関を誘致する学園都市構想を打ち出した。タオル産業の衰退などにより、人口減が続く地域を活性化させることが目的だった。松山大や東海大などの名も挙がったが、いずれも誘致には至らなかった。

 加計学園の名前が浮上したのは平成17年の正月だった。今治市選出の愛媛県議、本宮勇は市内の友人宅で、小学校から高校まで同級生だった加計学園事務局長と久々に再会した。本宮はこう水を向けた。

 「今治市で大学を誘致しているがどこも来てくれないんだ。お前のところの大学が来てくれないか?」

 だが、事務局長は「少子化の時代に地方に大学を進出させるのは難しい」と首を縦に振らなかった。それでも本宮はあきらめず、その後も説得を続けた。事務局長はついに根負けして「人気があり、競争率の高い獣医学部だったら考えてもいいよ」と応じた。

 同じ頃、知事の加戸守行は県内の公務員獣医師の不足に頭を悩ませていた。

 11年の知事就任後、鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が相次いだ。22年に口蹄(こうてい)疫が発生した際には各港で検疫態勢をとり、四国への侵入は水際で阻止したが、獣医師たちに不眠不休の対応を強いねばならなかった。

 そんな中、本宮がもたらした加計学園による獣医学部新設の話は願ってもない朗報だった。加戸は「地域活性化と公務員獣医師確保ができ、一石二鳥じゃないか」と小躍りした。

 加戸の大号令の下で愛媛県と今治市は獣医学部新設に向け、タッグを組んだ。目をつけたのが、元首相の小泉純一郎が肝煎りで創設した構造改革特区だった。

 愛媛県と今治市は19年に構造改革特区に獣医学部新設を申請したが、あっさり却下された。農林水産省は「地域・分野に偏在はあるが、獣医師は足りている」とにべもなく、文部科学省は、歯科医師や獣医師に関する大学設置を認めないとする「15年文科省告示」を盾に聞く耳さえ持たなかった。

                            × × ×

 愛媛県と今治市はそれでもあきらめず、毎年のように特区申請を続けた。

 これに業を煮やしたのか、北村は22年春、獣医師会の権威で日大総長の酒井健夫と連れだって愛媛県庁の知事室に乗り込んだ。

 「獣医学部を作るのなんかやめた方がいい。公務員獣医師の待遇をよくしたり、愛媛県出身の学生に奨学金を出したりした方が安上がりですよ」

 北村がこう言うと、酒井は「奨学金をつけて東京まで学生を送ってくれたら日大で立派に育てて愛媛にお返ししますよ」と合いの手を入れた。

 加戸は「こっちは手当たり次第、獣医師を採用しても足りないんだ」と説明したが、2人は納得しない。酒井は「加計学園が獣医学部を作っても、どうせろくな教育はできっこないですよ」と言い放った。これにカチンときた加戸は怒りを隠さずこう迫った。

 「こっちは別に加計学園でなくてもいいんだ。じゃあ、あなたのところで愛媛に第2獣医学部を作ってくれるか?」

 酒井と北村は押し黙ったままだった。

                                  × × ×

 加戸が獣医学部新設にこだわったのは、獣医学部・学科が東日本8割、西日本2割と偏在しているからだ。加戸は旧文部省出身で官房長まで務めた人物だ。文科省と日大、そして獣医師会の密接な関係は十分承知しているだけに、文科省や獣医師会の対応には怒りが収まらない。

 「(現在のように)定員を水増しすれば、少ない教授で安上がりな授業ができる。ドル箱じゃないか。自分たちの大学で定員を増やすのはよいが、他の大学にはやらせない。商売敵ができるとおまんまの食い上げになるからじゃないのか」

 第2次安倍内閣の国家戦略特区により、ようやく風穴が開き、10年越しの悲願がかなった。にもかかわらず、獣医学部新設にからみ、あたかも不正があったかのように報じられるのは我慢できない。

 「『加計学園ありき』と言われているが、愛媛県と今治市は10年以上前から『加計学園ありき』でやってきたんだ。本質の議論がなされないまま、獣医学部がおもちゃにされるのは甚だ残念だ」

 文科省から流出したとされる「首相の意向」などと記された文書に関しても加戸は「安倍さんと加計学園理事長が友達だと知っていたら、直訴してでも10年前に獣医学部を作ってもらっていたよ」と一笑に付す。

 「行政が歪(ゆが)められたのではない。歪められていた行政が正されたんだ」  =敬称略。肩書は当時

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年07月19日  01:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【加計学園 行政は歪められたのか(上)】:新設認めぬ「石破4条件」は・・・

2017-11-18 08:15:30 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園 行政は歪められたのか(上)】:新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった! 民主党政権でも献金攻勢…

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園 行政は歪められたのか(上)】:新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった! 民主党政権でも献金攻勢…

 「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました…」

 平成27年9月9日。地方創生担当相の石破茂は衆院議員会館の自室で静かにこう語った。向き合っていたのは元衆院議員で政治団体「日本獣医師政治連盟」委員長の北村直人と、公益社団法人「日本獣医師会」会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫の2人。石破の言葉に、北村は安堵の表情を浮かべながらも「まだまだ油断できないぞ」と自分に言い聞かせた。

 石破の言った「文言」とは、会談に先立つ6月30日、安倍晋三内閣が閣議決定した「日本再興戦略」に盛り込まれた獣医学部新設に関わる4条件を指す。

 具体的には(1)現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化(2)ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らか(3)既存の大学・学部では対応が困難な場合(4)近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討-の4つ。要するに、新たな分野のニーズがある▽既存の大学で対応できない▽教授陣・施設が充実している▽獣医師の需給バランスに悪影響を与えない-という内容だ。

 このいわゆる「石破4条件」により獣医学部新設は極めて困難となった。獣医師の質の低下などを理由に獣医学部新設に猛反対してきた獣医師会にとっては「満額回答」だといえる。北村は獣医師会の会議で「(4条件という)大きな壁を作ってもらった」と胸を張った。

学校法人「加計学園」の獣医学部を新設予定の建設現場=5月、愛媛県今治市

        学校法人「加計学園」の獣医学部を新設予定の建設現場=5月、愛媛県今治市

                              × × ×

 愛媛県と今治市が学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部誘致を計画したのは平成19年に遡る。相次ぐ家畜伝染病に悩まされ、「獣医師が足りない」という畜産農家の切なる声を受けての動きだった。

 だが、構造改革特区に何度申請しても却下された。ようやく構想が動き出したのは、21年9月に民主党の鳩山由紀夫が首相となった後だった。

 民主党愛媛県連副代表で衆院議員の白石洋一は、民主党幹事長室で「今治市に獣医学部の枠を取れないか」と陳情した。幹事長の小沢一郎は自民党から業界団体をいかに引きはがすかに腐心していた。資金力のある獣医師会を揺さぶるにはちょうどよい案件に映ったのだろう。22年3月に特区申請は「対応不可」から「実現に向けて検討」に格上げされた。

 慌てた獣医師会は、民主党衆院議員、城島光力と接触し、城島を会長とする「民主党獣医師問題議員連盟」を発足させた。22年7月の参院選では、民主党の比例代表の候補1人を推薦した。民主党議員に対する政治献金もこの時期に急激に増えている。

 ところが、その後の民主党政権の混乱により、またも構想は放置された。それがようやく動き出したのは24年12月、自民党総裁の安倍晋三が首相に返り咲いてからだった。

                               × × ×

 安倍は25年12月、「岩盤規制をドリルで破る」というスローガンを打ち出し、構造改革特区を国家戦略特区に衣替えした。27年6月、愛媛県と今治市が16回目の申請をすると、国家戦略特区ワーキンググループ(WG)が実現に向け一気に動き出した。

 絶体絶命に追い込まれた獣医師会がすがったのはまたもや「政治力」だった。

 北村と石破は昭和61年の初当選同期。しかも政治改革などで行動をともにした旧知の間柄だ。日本獣医師政治連盟は自民党が政権奪還した直後の平成24年12月27日、幹事長に就任した石破の「自民党鳥取県第一選挙区支部」に100万円を献金している。

 蔵内も、長く福岡県議を務め、副総理兼財務相で自民党獣医師問題議連会長の麻生太郎や、元自民党幹事長の古賀誠ら政界に太いパイプを有する。

 北村らは石破らの説得工作を続けた結果、4条件の盛り込みに成功した。

 実は北村には成功体験があった。26年7月、新潟市が国家戦略特区に獣医学部新設を申請した際、北村は「獣医学部を新設し、経済効果が出るには10年かかる。特区は2、3年で効果が出ないと意味がない」と石破を説き伏せた。石破も「特区にはなじまないよな」と同調し、新潟市の申請はほどなく却下された。

日本獣医師会の内部資料には、獣医学部新設4条件を巡る石破茂地方創生担当相(当時)とのやりとりが克明に記されていた(福島範和撮影)

  日本獣医師会の内部資料には、獣医学部新設4条件を巡る石破茂地方創生担当相(当時)とのやりとりが克明に記されていた(福島範和撮影)

 今治市の案件も4条件の設定により、宙に浮いたかに見えた。再び動きが急加速したのは、28年8月の内閣改造で、地方創生担当相が石破から山本幸三に代わった後だった。

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 獣医学部は、昭和41年に北里大が創設以降、半世紀も新設されなかった。定員も54年から930人のまま変わっていない。この異様な硬直性の背景には、獣医師会の絶え間ない政界工作があった。「石破4条件」もその“成果”の一つだといえる。石破の父、二朗は元内務官僚で鳥取県知事を務め、鳥取大の獣医学科設置に尽力したことで知られる。その息子が獣医学部新設阻止に動いたとすれば、皮肉な話だといえる。

 石破は、加計学園の獣医学部新設について「(4条件の)4つが証明されればやればよい。されなければやってはいけない。非常に単純なことだ」と事あるごとに語ってきた。ところが「石破4条件」と言われ始めると「私が勝手に作ったものじゃない。内閣として閣議決定した」と内閣に責任をなすりつけるようになった。

 一方、石破は産経新聞の取材に文書で回答し、新潟市の獣医学部新設申請について「全く存じ上げない」、獣医師会からの4条件盛り込み要請について「そのような要請はなかった」、平成27年9月9日の発言についても「そのような事実はなかった」といずれも全面否定した。=敬称略。いずれも肩書は当時

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年07月18日  10:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【加計学園問題】:加戸守行前愛媛県知事インタビュー「国会は何を・・・ 

2017-11-18 08:15:20 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園問題】:加戸守行前愛媛県知事インタビュー「国会は何を議論しているんだ? このバカ野郎!」「役人の矜持はどこへ行った?」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園問題】:加戸守行前愛媛県知事インタビュー「国会は何を議論しているんだ? このバカ野郎!」「役人の矜持はどこへ行った?」

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部設置計画をめぐり、誘致を進めた加戸守行・前愛媛県知事が産経新聞のインタビューで、文部省(現文部科学省)時代に部下だった前川喜平前文科事務次官らについて語った。

                                   ◇ 

 平成22年に宮崎県で口蹄疫が発生した際には、愛媛県の港に検疫態勢を取り、入県する車と人は全部消毒し、四国への上陸を阻止した。全員が不眠不休でやったが、獣医師が足りないから(民間の)ペットの獣医師まで動員して助けてもらった。あのときほど獣医師がほしかったことはなかった。もう一回、口蹄疫が来たら、みんなぶっ倒れますね。

加計学園の獣医学部を誘致した経緯を語る加戸守行前愛媛県知事=13日、松山市(今仲信博撮影)

   加計学園の獣医学部を誘致した経緯を語る加戸守行前愛媛県知事=13日、松山市(今仲信博撮影)

 当時、日本大学の総長は「加計学園が(今治市に獣医学部を)作っても、ろくな教育しません」なんて言う。だから「日大さん、来てくださいよ。うちはどこの大学でも関係ない。獣医学部が四国に来てくれればいい」と言ったんだ。

 ■事柄の本質を無視

 獣医学部が去年できていれば、誰も何も言わなかった話だ。それなのに、やれ「安倍晋三さんの友達だ」「テロ等準備罪は通さない」となって、マスコミがたたきまくっている。事柄の本質は愛媛でどれだけ獣医師がいなくて困っているかということだが、そんなことは知ったことではないということなのか? 安倍首相が加計学園と絶縁したら認めてくれるのか? (国会は)何を議論しているんだ、このバカ野郎と思う。

 前川は私の部下でした。非常に有能だし、気骨のある男で、今回のことは非常に残念だ。彼は大学の実情を知らないし、四国が公務員獣医師不足で苦しんでいるということは、耳に入っていなかっただろう。

 役人をやっていると、無理無体はある。私のときだと、昭和57年の歴史教科書検定事件(教科書誤報事件)だ。あれこそ、行政の筋を政治が曲げた。役人は全員我慢した。しかし、あのときに「行政の筋を曲げた官邸はけしからん」と言ってマスコミに出た役人はいなかった。政権を倒すことにつながるからだ。

 無理無体であっても、政治が優位であって行政は下なんですよ。大臣の下に事務屋がいる。どんなに無理なことでも、大臣が言うことは従うべきだ。教科書騒動のときも悔し涙を流しましたよ。政治の思惑なんて見え見えだったが、行政の筋が曲げられたと思っても言いませんでした。それが役人の矜持ですよ。

 ■「総理の意向」使う

 「総理の意向」という言葉は事務方レベルでは使います。私なんか文部省の現役時代は「大臣の意向だ」とか、「事務次官がこう言っているぞ」とかハッタリをかましました。虎の威を借りないと役人は動かないんですよ。

 安倍政権は加計学園について粛々と胸を張って進めてもらいたい。問題になっているのは友達というところだけでしょ? 友達がだめなら、友達をやめてもらえばいい。それ以外の理由がない。

 噴飯ものなのは、民主党政権下でうまくいきかかったものを民主党が潰しにかかっていること。あっ、今は民進党か。私は「民主退歩党」と言ってますがね…。 (※6月15日にアップされた記事を再掲載しています)

                                 ◇  

 【かと・もりゆき】 昭和9年、旧満州・大連生まれ。東大法卒。32年、文部省(現文部科学省)入省。平成11年、愛媛県知事選に立候補し初当選。3期12年務めた。

 【教科書誤報事件】 昭和57年の教科書検定で「侵略」が「進出」に書き換えられたとマスコミが一斉に誤報。中韓両国が抗議し、宮沢喜一官房長官(当時)が「政府の責任において是正する」との談話を発表した。これを受け検定基準に「近隣諸国条項」が加わった経緯がある。(今仲信博)

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年07月16日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【加計学園問題】:加戸守行前愛媛県知事インタビュー「四国4県とも・・・

2017-11-18 08:15:10 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園問題】:加戸守行前愛媛県知事インタビュー「四国4県ともとにかく獣医がほしいんだ!」「さすが民主党と思っていたら…こん畜生!」

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園問題】:加戸守行前愛媛県知事インタビュー「四国4県ともとにかく獣医がほしいんだ!」「さすが民主党と思っていたら…こん畜生!」

 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部設置計画をめぐり、誘致を進めた加戸守行・前愛媛県知事が産経新聞のインタビューに答えた。(今仲信博)

                                      ◇

 平成11年に知事に就任したとき、愛媛県今治市は都市再開発の構想が十何年も眠っていたままだった。知事に就任してすぐに旧建設省と住宅・都市整備公団(現・都市再生機構)に要請し、12年から事業が始まった。

 今治市の構想は2地区あった。そのうち1地区は都市学園構想で高等教育機関を引っ張ってきて学生の街にしようというものだった。地元の松山大学が手を挙げて進めたが、経営学部の設置構想もできた段階で学内の左翼グループ教官の猛反対にあい、潰されてしまった。

愛媛県の加戸守行前知事=松山市

           愛媛県の加戸守行前知事=松山市

 構想が宙に浮いたところで、今治市選出の本宮勇県議が「加計学園が大学を進出してもいいというが、今の天下の状況をみていたら獣医学なんかはどうでしょうか」という話を持ってきたから、飛びついたんだ。

 少子高齢化に悩む今治市にとってみれば、若者が来て、街が活性化すればよかった。ただ、愛媛県は学園都市よりも獣医学部が欲しかった。獣医師が欲しい、感染症対策をやってもらいたい、という思いだった。

 私の知事時代には鳥インフルエンザが発生し、米国では狂牛病が発生した。22年には口蹄(こうてい)疫が発生したが、獣医師が足りず大わらわだった。

 調べると、県庁への志望者が不足しているゆえに公務員獣医師を採用できない。そのため、鳥インフルエンザや狂牛病やらで獣医師が手いっぱいなのに人手が足りないのだ。

 しかも、愛媛県だけでなく、四国4県すべてがそうだった。定年の人にも定年延長して残ってもらって、悲鳴をあげている状態だ。農家が牛や豚が病気になったら頼りにする家畜衛生試験所の技師も獣医師だが、そこも人が埋まらない。

 調べてみたらなんてことはない。獣医学部の入学定員は、神奈川県以東が8割、岐阜県以西が2割となっている。私立大学のほとんどは東京にあり、圧倒的なシェアを持っている。

 だから、こっちで獣医学部を作るものなら、学生を奪われることになるから、「俺たちの縄張りを荒らされる」と反発するわけだ。

 国立大学はかなり充実した教育をしているが、1つの大学でも30人程度しか養成していない。獣医師不足を解消するには、獣医師をもって来る、しかも私立大をもって来るしかないとなった。

 加計学園の話が来て、四国4県の知事が連名で「四国に獣医学部を作ってくれ」「認可してくれ」と動いたわけだ。

 すると“壁”にぶちあたった。今度は獣医学部の定員を増やせないという。僕らは怒って「もし、薬剤師や医師や看護師は8割を東京で養成して、関西で2割しか入学定員がなかったら、暴動が起きるよ」と言ったら、ケンカが始まっちゃった。

 ところが、構造改革特区で申請してもはねられ、文部科学省に行っても「農林水産省がうんといわない」、農水省に行くと「いや、獣医師会が反対で」と言う。

 これまた、なぜなのか調べてみると何てことはなかった。日本獣医師会の政治団体「日本獣医師連盟」が自民党の獣医師問題議員連盟に政治献金し、パーティー券を買っていたんだ。

 日本獣医師会の顧問の北村直人元衆院議員は、国会議員に根回しするわ、愛媛に乗り込んできて獣医師を増やしたらいけないと言うわ。「東京で立派に育てて返すから、奨学金つけて送ってくれれば送り返してあげますよ」なんて言ったこともあってね。大げんかしましたよ。

 結局、自民党の獣医師問題議連に乗り込んでいった。時期は曖昧だが当時、議連の名簿を見たら、最高顧問が党の実力者というから、やれうれしやと実力者のところに飛び込んだ。

 すると、(実力者は)当時の獣医師会の山根義久会長に話してくれて、「加戸ちゃんうまくいったよ。山根会長が了解してくれたからな。これで進められるよ」という話だった。「救いの神です」とお礼を言ったが、山根会長が獣医師会で愛媛の獣医学部を認めてやれと言ったら、他の役員に袋だたきにあってしまったそうだ。

 21年に民主党政権になって、愛媛で白石洋一氏が民主党から衆院議員に当選した。彼に「自民党ができなかったことをやれば民主党の点数が上がるぞ」って言って、一緒に文科省に陳情に行った。彼が四国の議員らに声をかけてくれて、獣医学部を作るべきだと国会質問もやってくれた。

 そしたら、今までは構造改革特区で「対応不可」だったのが、鳩山由紀夫政権の終わりの頃には「実施に向けて検討」となった。

 前に進んだよ、さすが民主党、と思っていたら、今度は民主党が民主党獣医師議連を作ってしまった。日本獣医師連盟は玉木雄一郎衆院議員(現民進党幹事長代理)に100万円の献金したとか…。お笑いだけど、民主党政権がひっくり返って、今度は自民党政権に戻ったら進まない。こんちくしょう、と思ったよ。

 安倍晋三首相と加計学園の理事長が友達だと知ってたら、直訴してでも10年前に獣医学部を作ってますよ。安倍首相に「あんた、加計学園の友達でしょ。やってくださいよ」って。50年も東京の私学を守るために、獣医学部を地方に作らせないなんてふざけた話があるのかって直談判してましたね。 (※6月15日にアップされた記事を再掲載しています)

 元稿:産経新聞社 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年07月16日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:「加計」乗り越え特区の再起動を

2017-11-12 03:30:50 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【社説①】:「加計」乗り越え特区の再起動を

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:「加計」乗り越え特区の再起動を

 学校法人加計(かけ)学園獣医学部(愛媛県今治市)の来春の開学が決まった。文部科学相の諮問機関、大学設置・学校法人審議会が設置を認める答申を出し、林芳正文科相は近く認可する。獣医学部の新設はじつに52年ぶりだ。

 学園理事長が安倍晋三首相と親しいため、この問題は特異な経過をたどった。これを機に、既得権者と官僚組織が死守しようとする岩盤規制を打破すべく、国家戦略特区を再起動させるべきだ。首相は臆せず態勢を整えてほしい。

 特区で獣医学部新設を認める条件として内閣府は「既存大学では対応が難しい」など4項目を挙げた。設置審はこの4条件とは別に教育課程や教授陣の質・数を確認し、問題はないと結論づけた。

 文科省当局はこれまで、加計学園の計画は4条件を満たしていないと主張し、新設に後ろ向きだった。また早期開学を認めるよう官邸幹部から圧力をかけられたと前文科次官が明らかにし、国会で野党を巻きこんだ論争に発展した。

 国会審議をみる限り、理事長が開学に便宜を図るよう首相に求めた事実は確認できない。だが首相側の説明もまだ十分ではない。元秘書官は今治市の担当者と官邸で会ったか否か記憶にないと繰り返した。首相と関係官僚には特別国会で説明を尽くす責務がある。

 この問題があぶり出した行政文書の管理・保存ルールでは、役所の恣意が入る余地をなくすよう行政府にあまねく求めたい。

 獣医学部をめぐっては、法的根拠なしに新設を阻んできた文科省の行政指導にこそ問題がある。教育と研究の質を高め、食の安全や感染症対策で消費者に恩恵をゆき渡らせるには、意欲ある大学経営者に広く参入を認めるべきだ。

 同時に、水準を満たさない既存学部は撤退させるべくルールを整えるのが同省本来の役割である。

 教育分野に限らず保育、介護、法曹、雇用、医療などの官製市場には既得権者が守りたい岩盤規制がある。消費者主権を貫くために戦略特区が果たす役割は大きい。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年11月12日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【加計学園】:特区認定時から不備 設置審、指摘付け答申

2017-11-10 23:29:30 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園】:特区認定時から不備 設置審、指摘付け答申

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園】:特区認定時から不備 設置審、指摘付け答申

 文部科学省は10日、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区を活用して愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、大学設置・学校法人審議会(設置審)が開設を認めるよう林芳正文科相に答申したと発表した。加計学園の計画には今年度に学部・学科新設の認可が答申された28校の中で最多の7件の是正意見が付けられたという。設置申請に先立つ特区の事業者認定で、ずさんな計画のまま認められたとみて、野党は政府を追及する。

【文科省内に保存されている「萩生田副長官ご発言概要」】

 答申を受けた林氏は10日、「答申を尊重して速やかに判断したい」と述べ、近く認可する考えを示した。計画通り来年4月に開学すれば、1966年の北里大以来52年ぶりとなる。

 文科省は獣医師が増えすぎるのを避けるため、獣医学部の新設を認めていない。しかし、政府は地域限定で規制緩和する特区制度で、広域的に獣医師養成大学のない地域で2018年度に開設する1校に限り認めると決めた。加計学園は今年1月に事業者に選ばれ、3月に学部設置を文科相に申請した。

 政府は15年に特区で獣医学部を認める条件として「新たな分野の需要がある」など4条件を閣議決定しており、加計学園の計画もクリアしたとされていた。しかし、設置審は5月の第1次意見で、学園が特色に掲げる「ライフサイエンス研究分野」などの人材の社会的需要を客観的な根拠に基づいて説明するよう指摘。他大学と異なる教育課程にすることなど、4条件に関する是正意見を付けた。

 これを受け、学園は企業や自治体へのアンケートを基に「定員に見合う需要が見込まれる」などと回答。8月にも実習計画に意見が付き判断が保留されたが、9月に補正申請書を提出し、最終的に基準を満たしたと判断されたという。

 加計学園の理事長は、安倍晋三首相の友人の加計孝太郎氏が務める。答申を受けて加計理事長は「13年以上にわたって構想実現に取り組んだ。万感胸に迫る思い。世界に冠たる獣医学部を目指して努力を重ねたい」とのコメントを出した。【伊澤拓也】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年11月10日  23:29:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【加計学園】:特区審査、問題浮き彫り 獣医学部新設答申

2017-11-10 11:42:30 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【加計学園】:特区審査、問題浮き彫り 獣医学部新設答申

特区審査、問題浮き彫り 獣医学部新設答申
特区審査、問題浮き彫り 獣医学部新設答申

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【加計学園】:特区審査、問題浮き彫り 獣医学部新設答申

 ◇解説

 加計学園の獣医学部新設計画は予定の2カ月遅れで設置審の「お墨付き」を得た。しかし、国家戦略特区による新設計画が「加計ありき」で進んだとの疑念はむしろ深まったと言える。

【文科省内に保存されている「萩生田副長官ご発言概要」】

 政府は2015年に、特区で獣医学部新設を認める条件として「新たな分野の需要がある」など四つを閣議決定した。だが、特区諮問会議が加計学園の計画について4条件をクリアしているかを詳細に検討した裏付けはない。山本幸三前地方創生担当相も、需要について明確な根拠を示さなかった。

 設置審は審査で学園の計画に対し、特色に掲げるライフサイエンス研究の人材需要見通しを具体的に説明し、教育課程の独自性も明確にするよう、既に諮問会議で検討されたはずの4条件のうちの2条件に関して注文を付けた。これを受けて学園が需要の根拠として示したのも、特区認定された後になって実施したアンケートの結果だった。こうしたことからも諮問会議での計画の審査がずさんだったことがうかがえる。

 答申を受けて林芳正文科相は、昨年11月に関係省庁も4条件を満たしていると判断したことに触れ「プロセスは適正に進められた」と強調した。だが、認可で幕引きをしては、国民の不信感は払拭(ふっしょく)されない。諮問会議による特区認定の過程を改めて検証する必要がある。【伊澤拓也】

解説

 加計学園の獣医学部新設計画は予定の2カ月遅れで設置審の「お墨付き」を得た。しかし、国家戦略特区による新設計画が「加計ありき」で進んだとの疑念はむしろ深まったと言える。

解説

 加計学園の獣医学部新設計画は予定の2カ月遅れで設置審の「お墨付き」を得た。しかし、国家戦略特区による新設計画が「加計ありき」で進んだとの疑念はむしろ深まったと言える。

解説

 加計学園の獣医学部新設計画は予定の2カ月遅れで設置審の「お墨付き」を得た。しかし、国家戦略特区による新設計画が「加計ありき」で進んだとの疑念はむしろ深まったと言える。

 政府は2015年に、特区で獣医学部新設を認める条件として「新たな分野の需要がある」など四つを閣議決定した。だが、特区諮問会議が加計学園の計画について4条件をクリアしているかを詳細に検討した裏付けはない。山本幸三前地方創生担当相も、需要について明確な根拠を示さなかった。

 設置審は審査で学園の計画に対し、特色に掲げるライフサイエンス研究の人材需要見通しを具体的に説明し、教育課程の独自性も明確にするよう、既に諮問会議で検討されたはずの4条件のうちの2条件に関して注文を付けた。これを受けて学園が需要の根拠として示したのも、特区認定された後になって実施したアンケートの結果だった。こうしたことからも諮問会議での計画の審査がずさんだったことがうかがえる。

 答申を受けて林芳正文科相は、昨年11月に関係省庁も4条件を満たしていると判断したことに触れ「プロセスは適正に進められた」と強調した。だが、認可で幕引きをしては、国民の不信感は払拭(ふっしょく)されない。諮問会議による特区認定の過程を改めて検証する必要がある。【伊澤拓也】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政策・国家戦略特区・加計学園疑惑】  2017年11月10日  11:42:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(4) 福岡市空港アクセスバス 

2017-11-02 07:05:40 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(4) 福岡市空港アクセスバス 「市長の知人」特区認定の不可解

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(4) 福岡市空港アクセスバス 「市長の知人」特区認定の不可解

0000-royalbus-1024x826.jpg 国家戦略特区を活用した事業の一環として今年4月から福岡市で運行されている「空港アクセスバス」(事業者:株式会社ロイヤルバス)の導入をめぐって、疑惑が浮上した。
 バスを運営する企業の代表取締役会長は高島宗一郎福岡市長の知人。市は、運営企業の経営実態も確認せずに同社を特区申請し、国家戦略特区区域会議や諮問会議も、事業の妥当性について議論することなく事業認定していた。
 戦略特区特有のお友達優遇ではなかったのか――。福岡市への情報公開請求で入手した関連資料などを精査したところ、特区認定までの過程で、不可解な動きがあったことが明らかとなった。

 ■スタート時点は別の事業者名
 福岡市側の説明によれば、空港アクセスバスの動きが出たのは昨年9月末。旅行業を営む会社の代表者が市を訪れ、空港アクセスバスについて説明を求めてきたという。

 事業実施に向けて市と業者側の思惑が一致したらしく、1か月後の11月1日付けで市の担当課が内部向けの説明資料を作成していた。下がその文書である(赤い囲みはHUNTER編集部)。

20171102_h01-01.jpg 注目したのは、特区を利用した特例の活用希望事業者。代表者は、ロイヤルバスの代表取締役会長だが同社ではなく「株式会社HEARTS」(以後、「ハーツ」)となっている。

 一連の関連文書で確認してみると、昨年中はこのハーツが事業者として認識されており、グループ企業としてロイヤルバスの社名が記載されていた。これは、福岡市が相手をしていたのが“ハーツの代表者”だったことを示している。

 ■市への相談の翌日、バス会社の代表取締役に就任
 不自然なのは、ハーツの代表者が福岡市に相談に行った直後に、ロイヤルバスと同社の親会社と見られる大阪の旅行会社の代表取締役に就任していること。登記簿で確認したところ、役員就任は10月1日で、実際の登記は今年2月に行われていた(下が登記簿の写し。赤い矢印と囲みはHUNTER編集部)。大阪に本社を置く旅行会社の代表取締役は、今年4月に辞任している。

20171102_h01-02.jpg 前述の通り、ハーツの社長を務める市長の知人が、空港アクセスバスについて話を聞くため福岡市役所を訪れたのが9月末。その翌日にロイヤルバスの代表取締役に就任し、以後はロイヤルバスの会長として市側との折衝を重ねていた。急いで要件を整えたといった形だ。

 今年2月10日に開かれた戦略特区区域会議には、高島市長とともに「ロイヤルバス社長」として出席。「ロイヤルバスの●●と申します。今回、我々が空港アクセスバスの運行に関する特例を活用して、路線バス事業に新規参入し、福岡空港のアクセスバス運行を開始させていただくことは、大変名誉あることだと思っております。運航開始は今年の4月を予定しており、新しいバスサービスによって福岡を訪れる皆様の利便性向上に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします」などと、馴れ合いの特区認定をうかがわせるような挨拶を行っていた。

 ■深まる疑惑
 ここで空港バスの事業者認定までの流れをおさらいしておきたい。 

000-表.png 話が始まってから、わずか4か月ちょっとで事業者認定。この間、赤字続きだったロイヤルバスの経営実態については何の議論もされず、とんとん拍子に事が運んでいた。ちなみに、ロイヤルバスの会長になっている前出「HEARTS」の代表者は、同社を舞台に経済事件を引き起こし、詐欺で刑事告訴されていたことが分かっている。空港アクセスバスとして市内を走るロイヤルバスの車体には、なぜか「HEARTS」の社名がある。この特区案件、明らかにおかしい。背景にあるのは、市長及び市長の私設秘書とHEARTS社長との特別な関係だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2017年11月02日  07:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(3) 福岡市空港アクセスバス

2017-11-02 07:05:30 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(3) 福岡市空港アクセスバス 議論省いていきなり結論

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(3) 福岡市空港アクセスバス 議論省いていきなり結論

0000-royalbus-1024x826.jpg やっぱり、国家戦略特区は“お友達”に甘かった。
 国家戦略特区を活用した事業の一環として今年4月から福岡市で運行されている「空港アクセスバス」の導入をめぐり、今年開かれた国家戦略特区区域会議や同諮問会議で、認定の是非に関する話し合いが行われていなかったことが両会議の議事録から分かった。
 事業者の経営実態や将来性についても一切議論されておらず、結論だけを確認した形。首相に近い高島宗一郎市長とつながりの深い企業が、優遇された可能性がある。

 ■“結論ありき”の特区認定 
 福岡市への情報公開請求で入手した資料によれば、福岡市が特区認定を申請した空港アクセスバスについての政府内での議論は、今年1月27日の国家戦略特区ワーキンググループ、2月10日の同区域会議、2月21日の同諮問会議の計3回。このうち、ワーキンググループの議事録は作成されておらず、区域会議と諮問会議の議事要旨だけが公表されている。

 議事録(要旨)の記述を追うと、2月10日の区域会議には高島市長が出席。福岡市が進める空港アクセスバスを含む4つの特区案件について説明したあと、何故か空港アクセスバスの運用申請を行っている企業の代表者を紹介し、挨拶させていた。

 馴れ合いの特区認定をうかがわせるのは、この時の企業代表者が発した挨拶の内容。議論はこれからだというのに、すでに空港アクセスバスの運行が決まったかのような物言いになっていた。(以下が代表者の挨拶) 

「ロイヤルバスの●●と申します。今回、我々が空港アクセスバスの運行に関する特例を活用して、路線バス事業に新規参入し、福岡空港のアクセスバス運行を開始させていただくことは、大変名誉あることだと思っております。運航開始は今年の4月を予定しており、新しいバスサービスによって福岡を訪れる皆様の利便性向上に努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします」

 この日の区域会議における空港アクセスバスについての話は、前述した市長の説明とロイヤルバス会長の挨拶のみ。会社の内容や詳しい計画についての議論はなく、同日の会議で提案されたすべての事案があっさり承認されていた。まさに、アリバイ作りのための会議だったということだ。21日の諮問会議も同様。空港アクセスバスについての議論は一度もなく、区域会議の決定事項を追認して日程を終了していた。

 結局、福岡市が業者側の相談を受けた昨年9月から特区認定を受けた今年2月まで、空港アクセスバスを運行する会社の経営実態について検証した記録はなかった。

 前稿で報じた通り、民間の調査機関による調べでは、福岡市で空港アクセスバスを運営している会社の昨年7月決算期の売上は約5億3,000万円で3億2,000万円以上の赤字。直近4年の売上は約1億6,000万円から7億までと幅が大きく、平成25年7月期に約1億円の赤字、26年同期にも約5,300万円の赤字を計上していたことが分かっている。黒字は一昨年だけ。バス路線を維持する体力に、疑問が生じる経営状況と言うしかないが、こうした企業実態は無視された格好だ。

 福岡市が戦略特区ワーキンググループに正式提案(1月27日)してから、特区諮問会議の結論(2月21日)が出るまで、わずか26日間。異常な早さは、結論ありきだった加計学園のケース以上だった。

00-空港バス.png ■膨らむ疑問
 仕組まれた特区認定ではなかったのか――。疑問が膨らむ中、HUNTERが注目したのは2月10日に開かれた戦略特区区域会議での一コマ。高島市長がロイヤルバスの代表者に挨拶を促した場面だ。議事録の記述は、次のようになっていた。(赤いアンダーラインはHUNTER編集部)

00-議事録.png じつは、この時の「社長」という呼び方は、正確に言うと間違い。ロイヤルバスの登記や福岡市の行政文書を確認してみると、空港アクセスバスの特区認定に向けて福岡市や“市長の知人”が、かなり無理な形で準備を進めていたことが分かる

(つづく)

  元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【政治・社会ニュース】  2017年10月31日  09:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(2) 福岡市「お友達市政」の証明

2017-11-02 07:05:20 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(2) 福岡市「お友達市政」の証明

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(2) 福岡市「お友達市政」の証明

0000-royalbus-1024x826.jpg 国家戦略特区を活用した事業の一環として今年4月から福岡市で運行されている「空港アクセスバス」の導入過程で、加計学園の獣医学部新設と同じようなお友達優遇があった疑いが浮上した。
 福岡市への情報公開請求で入手した資料から、市の所管課が、バス事業者の経営実態も確認せずに特区申請するなど杜撰な対応を行っていたことが判明。国家戦略特区諮問会議が事業者の認定に至るまでの期間はわずか10日で、結論ありきの特区認定となっていた。
 空港アクセスバスを運営する会社の代表者は、高島宗一郎福岡市長や市長の私設秘書と近い人物。国と市が、そろって便宜供与した可能性がある。(画像は、福岡市の公式サイトより)

■経営状況確認せず
 国家戦略特区に、空港アクセスバスの事業者認定を求めたのは福岡市だ。現行では容易ではない“新たなバス路線”を開設する事業である以上、運営企業の経営実態や代表者について基本的な調査をするのは当然なのだが、信じられないことに、福岡市はこれを怠っていた。

 情報公開請求で入手した関連文書の中には、運営企業の財務諸表はもちろん登記簿さえない。この点について福岡市側に確認したところ、財務諸表や登記簿を取得していなかったことを認めた上で、「経営状況の確認はしていない」という。

 “その代わり”ということらしいが、「(事業者の)会社に職員がうかがった時に株主総会の資料を見せてもらい、(市との交渉を行っていた人物が)代表権を持っていることを確認した」と言う。これでは会社の実態を調べたことにならない。代表者の素性と企業の経営実態には何の関係もないからだ。子供じみた釈明に、怪しさが増す格好となった。

 ちなみに、民間の調査機関による調べでは、福岡市で空港アクセスバスを運営している会社の昨年7月決算期の売上が約5億3,000万円で、3億2,000万円以上の赤字。直近4年の売上は約1億6,000万円から7億までと幅が大きく、平成25年7月期に約1億円の赤字、26年同期にも約5,300万円の赤字を計上していた。黒字は一昨年だけ。バス路線を維持する体力に、疑問が生じる経営状況と言うしかない。
 
■加計と同じ―とんとん拍子で事業者認定
 杜撰な調べで事を進めた福岡市。戦略特区の事業者を決める国の議論もいい加減なものだった。下は、空港アクセスバスの事業者が認定されるまでの流れをまとめた表だ。

00-空港バス.png 市側の説明によれば、空港アクセスバスの事業が特区認定されたのが平成26年12月。「これだけでは何のことだか分からなかった」(市側説明)ものが、昨年7月に特例の詳細が通達されたことで、現実的な話になったという。

 9月に、市内で旅行業を営む人物が市側に空港アクセスバスの内容を尋ねてきたことから話が進んだと言うが、それから後はとんとん拍子。旅行会社の「関連企業」だとされるバス会社をろくに調べもせずに特区申請し、今年2月の戦略特区諮問会議で事業者を認定。4月には事業を開始していた。

 事業者公募のスタートが2月3日。1週間で福岡市から国への提案が行われ、特区諮問会議は、わずか10日で結論を出している。異常な早さは、結論ありきだった加計学園のケースと同じだ。

 誰が見てもおかしな流れであることが分かる福岡市の空港アクセスバス。運営会社の経営状況を調べなかったのは、市側との交渉にあたった人物が市長と近い立場にあったからではないのか――。そうした疑念を持たれてもおかしくない状況だ。次稿では、さらに詳しく検証を進める。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2017年10月19日  09:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(1) 福岡市空港アクセスバスで・・・

2017-11-02 07:05:10 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(1) 福岡市空港アクセスバスで“お友達優遇”か

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【HUNTER】:戦略特区に新たな疑惑(1) 福岡市空港アクセスバスで“お友達優遇”か

000-royalbus-1024x826.jpg 総選挙のゴタゴタで、影が薄くなった加計学園の問題だが、国家戦略特区を巡る疑惑は地方にも存在した。
 福岡市が今年4月から導入した「空港アクセスバス」に関する市への情報公開請求で、同事業が、“お友達特区”を象徴するような経過で決まっていたことが明らかとなった。
 空港アクセスバスを運行する会社の代表者は、高島宗一郎市長に近い人物。安倍晋三首相と最も親しいと言われる首長と政府に、市長のお友達が優遇された可能性がある。(右は、福岡市の公式サイトにある空港アクセスバスのPR)

■情報公開 ― 理由なき決定期限延長
 空港アクセスバスは、国家戦略特区を利用した“特例”の事業。現行では認可が必要な運賃を「届出」で済ませ、30日前に届出が義務付けられた運航計画を「7日前」でOKにするという、バス事業者にとってはありがたい内容となっている。今年4月から市内に導入された空港アクセスバスを運営する会社の代表者が高島市長に近い人物だったことから、9月13日付けで関連文書の情報公開を請求していた。

 ところが、国家戦略特区を利用した事業を所管する市総務企画局企画調整部は、国にお伺いを立てなければ、開示決定できないとして≪対象公文書が国と関連するものであるため、国との調整に時間を要しており、期間内に決定を行うことが困難であるため≫との理由で開示決定期限を20日間延長していた。(下が開示決定期限の延長通知。赤い囲みはHUNTER編集部)

0-20170927_h01-01-thumb-autox822-22155.jpg 国家戦略特区に関する事業であることは確かだが、文書を保有しているのは福岡市。国の判断と市の判断は別であり、なにより、福岡市は独立した行政機関だ。「自治」の原則からいっても、保有文書の開示・不開示を決めるのに国の都合を聞くのは間違いだとして抗議したが、市側は受け容れず、期限ギリギリまで開示決定を引っ張っていた。開示決定は今月13日である。

■崩れた延長理由
 開示文書の説明を求めたため、実際の文書開示は17日。ざっと確認してみたが、国にお伺いを立てなければ開示できない文書は1枚もない。公文書公開決定通知にも、“非開示”の文書があるとは記されていない(下が開示決定通知)。開示決定期限延長の際に市側が主張した≪国との調整に時間を要し≫という理由に、疑義が生じたということだ。

1-開示決定文書.jpg 担当課長に、一連の文書のどの部分について国と協議したのか聞いたところ、とんでもないことを言い出した。課長の言い分は「(戦略特区)ワーキンググループの議事録がなかったため、内閣府に議事録の確認と、いつ頃公表するのか聞いていた」――。もっともらしい言い訳だが、情報公開の原則を逸脱するもの。理由になっていない。

 一般的に、開示対象となるのは請求者が情報公開請求をかけた時点で行政機関が保有している文書。市が保有していない議事録の存否や将来の公開時期など、調べる必要がない。請求後に入手した公文書があれば、その事実を請求者に告げた上で、再度公開請求をかけるように告げるのが普通だ。存在しない文書を盾に、開示決定を延期するなどあってはならないことだろう。情報公開を引き延ばしたのは、“見せたくない文書”や“知られたくない事実”があるからではないのか――。案の定、開示された文書を読み込んでみると、空港アクセスバスの導入経過は、加計学園のケースと同じような「お友達優遇」ともとれる構図の上に成り立っていた。

■膨らむ疑念
 詳細については次稿から報じていくが、とんとん拍子に事が運んだところは、まさに加計学園の獣医学部新設と同じ。「今年4月」という導入時期を前提として、事業者公募から決定までわずか18日間福岡市が特区申請してからだと、たったの10日間で事業者が認定されていた。前述した通り、空港アクセスバスを運営する会社の代表者は高島市長と近い人物。過去に経済事件を引き起こしたこともあり、最近は「市長の私設秘書とくっついている」(市関係者の証言)とされている。事業の背景に特別な関係があったのではないか――。開示された文書と市側の対応によって、その疑念は大きく膨らむことになる。

(つづく)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【政治・社会ニュース】  2017年10月18日  08:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:選挙翌日にまさか…加計「獣医学部」10・23認可のウワサ

2017-10-21 09:54:50 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【政局】:選挙翌日にまさか…加計「獣医学部」10・23認可のウワサ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【政局】:選挙翌日にまさか…加計「獣医学部」10・23認可のウワサ

 トンデモ情報が飛び交っている――。

 「加計学園」が今治市に建設中の岡山理科大「獣医学部」について、文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が今月23日に“認可”を下すという。

 さらに同日、安倍首相の“腹心の友”である加計孝太郎理事長認可を受けて会見するとみられているのだ。

安倍首相と加計孝太郎氏/(C)日刊ゲンダイ

      安倍首相と加計孝太郎氏/(C)日刊ゲンダイ

 22日の選挙投開票日を過ぎてしまえば“加計疑惑”が選挙戦に影響することもない。当然「建築費水増し疑惑」や「バイオハザードリスク」といった加計学園問題も争点になり得ない。選挙の翌日なら、認可しても選挙のニュースにカキ消されて大きく取り上げられない――という狙いがあるという。もし、事実ならば、全くフザケタ話だ。

 この情報について文科省の大学設置室と加計学園に問い合わせると、「審査日程については公表していません」(大学設置室)、「全く承知していないため回答のしようがありません」(加計学園)との返事があった。

 ところが、獣医学部に関わる政府の対応をみると、トンデモ情報を否定しきれない事実があるのだ。

 17日、「加計学園情報公開弁護団」メンバーの海渡雄一弁護士ら5人が司法記者クラブで記者会見を開き、内閣府や文科省の行政文書不開示決定に対して不服申し立てを行ったと発表した。会見した情報請求者のひとりがこう訴えた。

 「今年8月から9月にかけて今治市職員の官邸訪問記録や国家戦略特区ワーキンググループの議事録、獣医学部キャンパスの設計図面などをそれぞれ内閣府や文科省に情報公開請求を行ったが、ほとんどが『不開示』または『開示・不開示判断の延長』でした」

 オドロキなのは、8月に請求した案件について、9月21日に「10月23日まで期限延長」とされていることだ。解散総選挙を見込んで、加計問題が選挙の争点にならないように忖度したのは明らかである。裏返すと、10月23日以降に情報をオープンにする可能性があるということだろう。設置認可が下りれば情報を公開しても困らないというワケだ。

 安倍自民党が選挙で勝利した翌日に加計学園の認可など、絶対に許してはダメだ

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】  2017年10月18日  15:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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【政府】:規制改革前倒し アベノミクス批判封じの思惑も

2017-09-12 01:32:30 | 【国家戦略特区・地域限定で規制を緩和】:

【政府】:規制改革前倒し アベノミクス批判封じの思惑も

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【政府】:規制改革前倒し アベノミクス批判封じの思惑も

 政府の規制改革推進会議が待機児童解消など3分野で結論を急ぐのは首相官邸の意向だ。安倍晋三首相の支持率が勢いを失うなか、次期衆院選や来年秋の自民党総裁選などを見据えて成果を急ぎ、首相の経済政策「アベノミクス」への批判を封じる狙いがありそうだ。

 首相の高い支持率を支えてきたアベノミクスは、これまで主に金融・財政政策に依存してきた。与党内でも「一時的なカンフル剤に依存し、必ずしも構造改革につながっていない」(閣僚経験者)との批判が出ていた。

 支持率低迷に加え、アベノミクスの成果に懐疑的な声が広がれば、3選がかかった来年秋の総裁選も無風ではなくなる。党内の対抗馬や野党などからアベノミクスの対立軸を示されれば、世論の支持を奪われかねない。

 なかでも待機児童対策などは喫緊の課題だ。これら今後争点となりそうな課題に前倒しで取り組み、早めに解決への道筋をつけることが、アベノミクス批判を回避し、政権基盤を立て直す第一歩となると首相らはみる。

 もっとも政策運営の行き詰まりから「成長を維持するには規制改革に本格的に乗り出さざるを得なくなった」(自民党幹部)という側面もある。

 構造改革の推進役はこれまで地域限定で規制を緩和する国家戦略特区が中心だった。だが、学校法人「加計学園」による特区制度を活用した獣医学部新設を巡る問題で、特区論議は停滞した。政権内では今後、特区より規制改革を重視する傾向が強まる可能性はある。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・規制改革推進会議】  2017年09月12日  01:32:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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