乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:

 在野の政治研究家乾龍が『漂流日本の闇』を斬る! 日々の政治・経済等の時事ニュースの深層を探る。

【社説】:②月探査参加へ 日本の宇宙技術を磨く好機だ

2017-12-06 06:05:20 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【社説】:②月探査参加へ 日本の宇宙技術を磨く好機だ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②月探査参加へ 日本の宇宙技術を磨く好機だ

 日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ足がかりとなるのだろうか。

 米国が計画している月上空の宇宙基地建設構想に、日本も参加を目指すことになった。政府の宇宙政策委員会が、宇宙基本計画の工程表改訂案に方針を盛り込んだ。

 日本人宇宙飛行士による月探査も念頭に、「国際協力による月への着陸探査活動の具体化を図る」との取り組みも明記した。

 可能性に満ちた改訂案だ。宇宙開発に挑む次世代の育成につながる。宇宙先進国の現状を間近に学べるだけに、日本の基礎技術力を高める好機となろう。

 宇宙基地構想で日本が実現すべき分野として、政府は、基地内の空気・水の浄化や月面での掘削技術などを挙げている。

 有人宇宙船の開発などは、実現間近の米国に任せて、構想に不可欠な部分を担う。日本の存在感をアピールする狙いがある。

 宇宙技術を高度化できれば、人工衛星製造やロケットの打ち上げ受注で信頼性が向上して、国際競争力が強まる。素材の開発や遠隔制御技術など、幅広い裾野産業の活性化にも貢献しよう。

 日本の宇宙関連予算は年3000億円前後だ。厳しい財政下で月を目指すには、国際協力による効率的な開発が現実的である。

 構想参加にあたっては、民間の開発力が欠かせない。米国では、政府主導の開発が減っている。ロケットのコストは大幅に下がり、来年には、2社が新たな有人宇宙船の運用を始める。日本も、政府丸抱えの体制を見直す時期だ。

 安全保障の観点からも、月探査での国際協調の意義は大きい。

 ロシアは、2024年までの運用が決まっている国際宇宙ステーション(ISS)に続く基幹プロジェクトとして、月探査を目指している。米露は既に、連携することで合意している。

 トランプ米大統領は先月来日した際、安倍首相と宇宙探査での協力強化で一致した。日米露などが参画するISSに次ぐ国際プロジェクトでも、日本の役割に期待していることの表れだ。

 月探査には、中国やインドなどの新興国も高い関心を寄せ、探査機を送り込んでいる。大きな成果を上げるためには、ISSよりも幅広い国際協力の枠組みを構築することが重要になる。

 日本がホスト国となって、東京で来春、約60か国が参加する国際宇宙探査フォーラムが開催される。国際連携の調整役として、政府の手腕が問われよう。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年12月05日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【NASA】:ボイジャー、エンジン噴射成功…37年休眠状態

2017-12-02 22:38:30 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【米航空宇宙局(NASA)】:ボイジャー、エンジン噴射成功…37年休眠状態

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【米航空宇宙局(NASA)】:ボイジャー、エンジン噴射成功…37年休眠状態

 【ワシントン=三井誠】米航空宇宙局(NASA)は1日、太陽の影響下にある「太陽圏」を離れて飛行中の無人探査機ボイジャー1号に搭載され、1980年以来使っていなかったエンジンを37年ぶりに噴射させることに成功したと発表した。

 探査機の寿命を2~3年延ばすことが可能になるという。

星間空間を飛ぶボイジャー1号の想像図(NASAなど提供)

  星間空間を飛ぶボイジャー1号の想像図(NASAなど提供)

 2014年から姿勢制御に使うエンジンが劣化し始めたため、先月28日、軌道制御の役目を終えて休眠状態にあった4基のエンジンを試し、使えることを確認した。1977年に打ち上げられたボイジャー1号は、2012年、人工物として初めて「太陽圏」を離れ、「星間空間」に入った。現在は地球から約200億キロ離れた宇宙で観測を続けている。

 NASAの担当者は「長く休んでいたエンジンが役目を引き継ぐことができ、うれしく信じられない気持ちだ」とコメントしている。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 科学・IT 【ニュース】 2017年12月02日  22:38:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説】:②「量子」計算機 日本発の技術を磨き上げたい

2017-11-27 06:05:20 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【社説】:②「量子」計算機 日本発の技術を磨き上げたい

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②「量子」計算機 日本発の技術を磨き上げたい

 日本発の新技術を、社会の発展に役立てたい。情報技術(IT)分野の国際開発競争を勝ち抜くためにも官民が力を結集することが重要だ。

 NTTや国立情報学研究所などが、量子コンピューターの試作機を開発した。今週から、インターネット経由で研究者らが自由に利用できるようにする。

 量子コンピューターは、分子や原子の物理現象を扱う「量子力学」の原理を用いる。特定分野の問題では、通常のコンピューターよりも1億倍速く計算できるというデータも出ている。有望な「夢の技術」の一つと言える。

 特に、様々な選択肢の中から最も適した組み合わせを導き出すのが得意だ。交通量の多い都市部の渋滞解消や自動運転、物流網の効率化、さらには新薬の開発にも役立つと期待されている。

 NTTは通信事業で培った光ファイバーの技術を駆使した。計算能力に優れ、大幅に消費電力を減らせるという。試作機の運用を十分に生かして、汎用(はんよう)性の高い実用機の開発を加速してほしい。

 量子コンピューターを実現する手法は、西森秀稔東京工業大教授の理論などが知られている。

 国内生まれにもかかわらず、日本勢は開発で海外に後れを取っている。西森氏の理論を応用したカナダ企業が実用化で先行した。米航空宇宙局(NASA)も利用を始めている。中国は、巨額の研究開発投資を続けている。

 NTTは、政府の「革新的研究開発推進プログラム」(略称・インパクト)に参画し、財政支援を得て開発を進めてきた。

 理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「京」は今月、実用性能評価で世界1位となる成果を上げている。

 最先端の研究成果を着実に実用化に結び付けるには、産学官のさらなる協力が欠かせない。

 人工知能(AI)、あらゆるものがネットにつながるIoTなど、IT技術を事業に活用する動きが際立って増えている。

 世界の技術革新力のランキングで、日本は2007年の4位から10年間で14位まで下がった。科学技術大国としての日本の存在感が薄れていることは否めまい。

 日本は、自動車や電機など、高品質で生産性の高いモノ作りで強みを発揮してきた。

 今後は、ITなど多様な技術開発を主導し、新たなビジネスモデルを開拓することが求められる。柔軟な発想で様々な社会問題の解を示してもらいたい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年11月27日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題のニュース】:単独歩行で南極点目指しスタート 北海道の荻田さん

2017-11-18 12:21:30 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【話題のニュース】:単独歩行で南極点目指しスタート 北海道の冒険家、荻田さん

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【話題のニュース】:単独歩行で南極点目指しスタート 北海道の冒険家、荻田さん

 無補給単独で歩いて南極点を目指す北海道鷹栖町の冒険家荻田泰永さん(40)が17日午後(日本時間18日未明)、南極大陸の海岸から出発した。初日は2時間半で5・5キロほど進んだという。

 荻田泰永さんの冒険ルート

 荻田泰永さんの冒険ルート

 食料や燃料、テントを積んだ重さ約100キロのそりを引き、来年1月7日ごろ南極点に着く計画。成功すれば日本人初の無補給単独歩行での南極点到達になるという。

 東京にある荻田さんの事務所によると、現地の天候は晴れで、気温は氷点下12度前後。初日の行程を終えた荻田さんは衛星携帯電話で「皆さんに良い報告ができるよう、頑張って歩きます」と元気に話した。

 南極での冒険は今回が初めて。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題】  2017年11月18日  12:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【春秋】:今朝は天気が良ければ、空には白っぽい半月がかかっている・・・

2017-11-12 03:30:30 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【春秋】:今朝は天気が良ければ、空には白っぽい半月がかかっていることだろう。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【春秋】:今朝は天気が良ければ、空には白っぽい半月がかかっていることだろう。

 そこにいくら目を凝らしても見えはしないけれど、月面のレゴリスと呼ばれる細かい砂の上には、計12人の宇宙飛行士の足跡がくっきりと残っているはずだ。加えて、不思議な遺物もあるという。

 ▼月刊誌「ナショナルジオグラフィック」によると、鳥の羽根とハンマーだ。アポロ15号の船長が「空気の抵抗がなければ、重さにかかわらず物体は同じ速さで落ちる」というガリレオの言葉を実証してみせた。さらに、土砂を採る器具の柄に6番アイアンを付けて打ったゴルフボールも。見事、クレーターに沈めたとある。

 ▼これらを月面遺産として保全すべきだとの意見もあると聞く。地中から出土する土器のように扱われる日が来るだろうか。「遺産」はさらに増えそうな気配だ。米グーグル主催の月面探査レースが大詰めに来ている。民間主導の世界5チームが機器や車で「500メートル移動」「画像を地球に送信」といったミッションを競う。

 ▼日本も目指す優勝賞金は約23億円で、来年3月末が期限である。さらに先月は、衛星「かぐや」の新発見も伝わった。月の地下に長さ50キロメートルの空洞があるらしい。ここに宇宙への前進基地や居住空間を造る構想も練られている。遠い将来、人類の歩みの貴重な痕跡となるに違いない。新たな開拓史が刻まれつつあるようだ。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【春秋】  2017年11月12日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:②重力波観測 「かぐら」の活躍を早く見たい

2017-10-31 06:05:40 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【社説】:②重力波観測 「かぐら」の活躍を早く見たい

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②重力波観測 「かぐら」の活躍を早く見たい

 世界各地の天文台が参加する国際観測網がもたらした発見だ。日本の科学技術力を高め、さらなる貢献を果たしたい。

 米国を中心とする国際研究チームが、二つの中性子星が合体して放出された重力波を今年8月に捉えたと発表した。重力波は、重い天体が高速で動く時に、宇宙をさざなみのように伝わる空間のゆがみだ。

 重力波の観測は5回目だが、過去4回はいずれもブラックホールの合体だった。中性子星の合体の観測は、初めてだ。互いの重力で引き合った結果、地球から1億3000万光年離れた宇宙で合体が起きたという。

 中性子星は極めて小さく重い。半径10キロでも太陽1、2個分の質量を持つ。合体時に中性子が鉄などの原子核に吸収され、金やプラチナなど、鉄より重い元素が作られたことが確認された。

 宇宙の成り立ちの根源に迫る仮説の実証である。天文ファンならずとも胸が躍るだろう。

 今回の重力波の観測には、米国の2台の装置に加え、欧州の1台が加わった。重力波が来る方角を絞り込むことが可能になり、研究チームは世界中の天文台に追跡観測を呼びかけた。

 ブラックホールは光が出て来ないので観測は困難だが、中性子星の合体では、電波や赤外線、可視光、ガンマ線など様々な電磁波が宇宙に飛び出す。

 日本からは、国立天文台や東京大、名古屋大などが参加した。米ハワイ州にあるすばる望遠鏡は、赤外線の分析にあたった。存在感を示せたと言えよう。

 岐阜県飛騨市では、地下深くで東大などの重力波観測施設「かぐら」の建設が進む。長さ3キロのトンネル2本がL字形に交わる構造だ。レーザー光線が鏡に反射して往復する時間の、重力波によるわずかなずれを検出する。

 性能は、欧米の施設に引けを取らない。2019年にも本格観測を開始し、国際観測網に加わる予定だ。重力波源の絞り込みに寄与するのは間違いない。一日も早く稼働させてもらいたい。

 先端の天文観測装置は精密技術の粋であり、国の科学技術水準の高さを表す。重力波の観測計画は、中国やインドでも進む。国際協力と同時に、激しい競争にも対応していく必要がある。

 日本の宇宙物理研究は世界のトップレベルで、ニュートリノやX線の観測など、優れた成果が多い。政府には、こうした基盤を維持する取り組みが求められる。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年10月30日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【JAXA】:月の地下に巨大な空洞 長さ50キロ、月探査基地に

2017-10-18 13:10:30 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【JAXA】:月の地下に巨大な空洞 長さ50キロ、月探査基地に

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【JAXA】:月の地下に巨大な空洞 長さ50キロ、月探査基地に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、月の地下に全長約50キロにわたって延びる巨大な空洞があることが日本の月観測衛星「かぐや」の観測データから分かったと、発表した。過去の大規模な火山活動によってできたとみられる。

 月の表側の「マリウス丘」にある直径約50メートルの縦穴。月観測衛星かぐやが撮影した(JAXA提供)

 月の表側の「マリウス丘」にある直径約50メートルの縦穴。月観測衛星かぐやが撮影した(JAXA提供)

 この空洞を将来の月での探査で基地として利用できれば、放射線や激しい温度変化などの影響を和らげることができるとしている。

 空洞があるのは、月の表側にある「マリウス丘」と呼ばれる場所の地下。かぐやが撮影した画像で直径と深さが約50メートルの縦穴が見つかり、電波を使って地下の構造をさらに調べた。その結果、細長い空洞が延びていることが分かった。(共同)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題】  2017年10月18日  13:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:第三次世界大戦後の世界を描いた英作家、ネビル・シュートの・・・

2017-10-18 06:10:45 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【筆洗】:第三次世界大戦後の世界を描いた英作家、ネビル・シュートの小説「渚(なぎさ)にて」。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【筆洗】:第三次世界大戦後の世界を描いた英作家、ネビル・シュートの小説「渚(なぎさ)にて」。

 グレゴリー・ペック主演の映画をご覧になった人もいるか。こんな場面がある▼核攻撃によって北半球は壊滅したと思われたが、たまたま海底で難を逃れた原子力潜水艦が北半球から出ている電波を捉える。生存者か。潜水艦は電波を追いかけ、発信源にたどり着く。電波を出していたのはコカ・コーラの空き瓶。カーテンにくくりつけられた瓶が風に揺られモールス信号の機械をたたいていた-▼同じ発信源を追い求める話でもこっちは核戦争と絶望の空き瓶ではなく、天文学に新たな地平を開く歓喜の物語である。欧米の国際研究グループが一億三千万光年のかなたの重力波を観測し、その源が二つの高密度の天体「中性子星」合体だったことを捉えた▼観測の過程が画期的で聞いていてわくわくする。欧米の重力波望遠鏡が重力波を検出。その知らせに日本を含めた世界各国約七十の天文台が重力波の出元に望遠鏡をこぞって向けて、観測した▼「重力波が来たぞ」の半鐘を合図に人類全体の目が宇宙の一点に注がれ、同じ光(電磁波)を見た▼ノーベル賞に輝いた初の重力波の直接検出から、わずか二年でここまできたか。宇宙の謎に挑む人類の長い旅は重力波という「波」と争いなど無縁な連携、協力という「風」に乗って順調そうである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2017年10月18日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ミゾフラスコモ】:希少種の藻 都内初確認

2017-10-13 15:15:37 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【ミゾフラスコモ】:希少種の藻 都内初確認

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【ミゾフラスコモ】:希少種の藻 都内初確認

 環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)I類に分類されている希少な淡水藻の一種「ミゾフラスコモ」が、東京都立狭山公園の宅部(やけべ)池(東村山市、約六十アール)で生育していることが分かった。都内で生育が確認されたのは初めて。

東京都内で初めて確認されたミゾフラスコモ=東村山市で(東京都提供)

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 都西部公園緑地事務所などによると、水質浄化や外来種駆除のため昨年一月、池の水を抜く「かいぼり」を実施。わき水をためた半年後、岸近くの浅瀬に藻が茂っているのを管理団体「西武・狭山丘陵パートナーズ」スタッフの久保田潤一さん(39)が見つけた。日本国際湿地保全連合の加藤将(しょう)研究員に鑑定を依頼し、今年八月に確認された。

 ミゾフラスコモは溝(水路)で生育するのが名前の由来。一九五〇年代の文献でも生育場所は全国十一カ所に限られていた。数十種類あるフラスコモの仲間は、緑色の細い茎の節々から枝が伸びる形をしており、外観だけで判別するのは難しいという。

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 宅部池は農業用ため池として江戸時代につくられたとされ、久保田さんは「かつて生育していたミゾフラスコモは環境の変化でいったん消え、泥の中に埋まっていた胞子がかいぼりによって発芽し、復活したのではないか。今後も貴重な環境を保全していきたい」と話した。

 池の生育場所は立ち入り禁止。近く狭山公園パークセンター(管理所)で水槽を展示する。問い合わせは同センター=電042(393)0154=へ。 (服部展和)

 元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【話題・環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)I類に分類されている希少な淡水藻】  2017年10月13日  15:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【社説】:②衛星みちびき 日本版GPSを有効に使おう

2017-10-13 06:06:40 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【社説】:②衛星みちびき 日本版GPSを有効に使おう

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説】:②衛星みちびき 日本版GPSを有効に使おう

 官民で知恵を絞り、正確な位置情報を多種のサービスに生かしたい。

 日本版GPS(全地球測位システム)を目指す政府の準天頂衛星「みちびき」4号機が打ち上げられた。既に軌道を回る1~3号機と合わせて、4基体制での24時間運用が来春からスタートする。

 軍事用に開発された米国のGPSからもたらされる位置情報は、日常生活にも急速に浸透している。カーナビゲーションやスマートフォンの道案内などで利用している人は多いだろう。

 時として測位に時間がかかったり、誤差が数十メートルになったりすることが課題だ。ビルが多い都会では、受信障害が起きやすい。

 この弱点を補うのが、みちびきだ。8の字を描くように飛ぶ3基のうちのいずれか1基は常に、日本のほぼ真上に位置する。赤道上空に静止した1基とともに、GPSと同形式の信号を発信する。

 みちびきとGPSの信号を組み合わせることにより、誤差を常時10メートルほどに抑えられる。対応したスマホを使っている人は、3基体制だったこれまでも、みちびきの恩恵を受けている。

 GPSの誤差をいったん地上で修正し、みちびき経由で送信する手法を用いれば、誤差1メートル以下の情報を安定して得られる。カーナビなどの案内情報は今後、より正確になるだろう。

 特殊な受信機を使うことで、誤差6センチ程度の高精度の測位もできるようになる。災害時に威力を発揮することが期待される。被害状況の迅速かつ詳細な把握は、効率的な救助活動につながる。

 ドローンによる宅配や、周辺の作物を傷つけないように自動走行する農業機材への導入も考えられる。過疎化が進む山間部などでは、大いに役立つのではないか。

 公的な研究機関や大学、企業が様々な実証実験を行っている。進歩が著しい人工知能(AI)や高速通信技術などと融合させて、新たな事業を開拓したい。

 みちびきが上空を通過する東南アジアやオーストラリアなどでもビジネスチャンスはある。市場を拡大するためには、廉価な対応機器の量産が欠かせない。

 政府は2023年度を目標に7基体制を確立する方針だ。GPSに頼らない測位も可能になる。独自の測位システムを持つことは、安全保障の面でも有用である。

 今年に入って打ち上げられた2~4号機だけでも、約900億円が投じられている。費用に見合う活用を進めることが肝要だ。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年10月13日  06:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【社説②】:土星探査20年 科学と夢をありがとう

2017-10-04 06:09:04 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【社説②】:土星探査20年 科学と夢をありがとう

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説②】:土星探査20年 科学と夢をありがとう

 米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた土星探査機カッシーニが任務を終えた。一九九七年十月の打ち上げ以来、ほぼ二十年間にわたって活躍。最期は土星の大気圏に突っ込んで燃え尽きた。

 生命はどのように誕生したのか。科学の大きなテーマである。地球以外にも生命が存在する星があるのかも関心が高い。

 今回の探査によって、土星の衛星タイタンやエンケラドスは、生命が誕生する条件を満たしていると考えられる。地球外生命体が存在する可能性が高くなった。人類は「特別な存在ではない」とも「宇宙で独りぼっちではない」とも語れるようになった。哲学にも影響を与えそうである。

 大きな輪を持つ土星は人気がある。七七年に打ち上げられた米探査機ボイジャー1、2号機以来の本格的な土星探査だった。十三年間にわたって土星を周回し、新たな衛星七個を発見し、土星の輪の微細な構造も明らかにした。

 欧州宇宙機関(ESA)が開発した小型探査機ホイヘンスはタイタンに着陸。地球とそっくりな景観の写真を送ってきた。空には雲があり、地表面には河川の流れた跡があった。北極には数千の湖や海があった。カッシーニやホイヘンスは天文学者の名にちなんで命名された。

 最大の発見は、エンケラドスで宇宙空間に液体の水が間欠泉のように噴出する現象を捉えたことである。その後、水の採取にも成功した。生命誕生に必要な有機物があり、生命誕生の場と考えられている熱水活動が今も起きている証拠も見つかった。太陽から遠く離れた衛星だが、生命が現在も生存しているかもしれない。

 最期は土星の大気圏に突入した。地球から生命体を持ち込むリスクをなくすためだった。

 膨大なデータの中から多くの発見をしたのは、日本人を含む研究者たち。ボイジャーが撮った写真で宇宙に関心を持った人もいるという。秋の夜空を見上げながら宇宙や生命のことを家族や友人と話してみてはいかがだろうか。

 カッシーニはNASAとESA、イタリア宇宙機関の共同プロジェクトだった。NASAは二〇二〇年代に木星の衛星エウロパに探査機を飛ばす計画を進めている。次の土星探査計画はこれからだ。ESAは二二年に木星探査機打ち上げを計画し、日本も協力する。日本も貢献することで、若い人の科学への関心を高めたい。

  元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年09月25日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 
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【春秋】:無人探査機カッシーニが地球をあとにしたのは1997年10月だった。

2017-09-18 03:30:30 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【春秋】:無人探査機カッシーニが地球をあとにしたのは1997年10月だった。

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【春秋】:無人探査機カッシーニが地球をあとにしたのは1997年10月だった。

 目標とした土星周回軌道に到達するまでに7年をかけ、その間の移動距離は35億キロにおよんだ。気の遠くなるようなはるかな旅だ。それから13年間、土星の周りで働きつづけ、おととい、退役した。

 ▼米航空宇宙局(NASA)によれば、土星の大気圏へと落ちていき、間もなく燃え尽きたと考えられる。地球の10倍ほどの直径をもつ巨大なガス惑星に突入したのだから、よほど頑丈にできていても長くもちこたえるのは難しい。それでも、土星の大気成分など貴重なデータをぎりぎりまで収集し、送ってきたのだそうだ。

 ▼このプロジェクトには日本円にして3000億円を超える費用がかかった。飢えや貧困、病気など、お金で解決したり和らげたりできる問題は地上になお少なくない。なんたる無駄遣いか、と渋い顔をする方もいるかもしれない。一方で世界の1年間の軍事費は180兆円を超えている。本当の無駄遣いはどちらだろうか。

 ▼残念ながら人類はまだまだ地上のいさかいにとらわれている。「人工衛星」と銘打ってミサイル発射をくりかえし、あげく「火星」と名づけた大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発している国もある。生身の人間なら耐えがたいであろうカッシーニの20年の孤独を思うと切ないが、どこかうらやましい気もするのである。

 元稿:日本経済新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【春秋】  2017年09月17日  03:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【地軸】:カッシーニ

2017-09-18 03:15:25 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【地軸】:カッシーニ

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【地軸】:カッシーニ

 空気が澄んだ秋の夜。南の空に土星が浮かぶ。天体観測をする人たちの間では、最も人気が高い星の一つ。その魅力はレコード盤のような美しい輪にある▲

 正体は細かい岩や氷の塊。それぞれ別々に浮かんでいる。厚さはわずかに数百㍍。土星の傾き次第では地球から見えなくなる。今年は傾き具合が良く、輪が大きく見えやすい▲

 家庭用天体望遠鏡でも見える輪の隙間は「カッシーニの空隙(くうげき)」。1675年、最初に発見したフランスの天文学者ジャン・ドミニク・カッシーニにちなむ。彼の名は、現在土星近くにいる無人探査機にも付けられた。「カッシーニ」は1997年に打ち上げられ、7年後に到着。以来13年間、土星の周囲を回りながら観測を続けてきた▲

 これまでに約45万点の画像を撮影、新たな衛星も7個発見した。衛星エンケラドスでは、南極にある割れ目から間欠泉のように噴き出す水を採取、成分を分析し、生命が存在する環境が整っていることを明らかにした▲

 輪に関しても、今回の探査により衛星の影響で大きく形を変えることが分かったものの、なぜ何層ものリング状になったかは不明。まだまだ謎が残る▲

 カッシーニは明日、その任務を終え土星の大気に突入、機体はばらばらになって燃え尽きる。土星に近づきながらも最接近の画像や大気の分析データを送る。最後の最後まで働く姿は「けなげ」のひとこと。残した功績に大きな拍手を送りたい。

 元稿:愛媛新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【地軸】  2017年09月14日  03:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【太陽フレア】:ピーク終え磁場などの乱れ落ち着く…

2017-09-08 21:26:30 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【太陽フレア】:ピーク終え磁場などの乱れ落ち着く…

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【太陽フレア】:ピーク終え磁場などの乱れ落ち着く…

 情報通信研究機構は8日、6日に発生した太陽フレア(太陽表面の爆発現象)の影響による地球の磁場などの乱れが、8日午前9時~正午にピークを迎えたと発表した。

 同日午後7時半現在、磁場などの乱れは落ち着きつつあるという。

太陽表面で6日夜に起きた大規模な爆発現象「太陽フレア」を二つの波長の紫外線でとらえて合成した画像(NASA提供)

  太陽表面で6日夜に起きた大規模な爆発現象「太陽フレア」を二つの波長の紫外線でとらえて合成した画像(NASA提供)

 総務省によると、国内の電気通信事業者から、今回の太陽フレアによる通信障害は報告されていない。気象庁、内閣府、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、運用する人工衛星に影響はみられないという。

 今回の太陽フレアは1975年以降、27番目の大きさだった。大規模な太陽フレアが起きると、地球の周りに電気を帯びた粒子を含む高温のガスが到達し、人工衛星が故障したり、電波を反射する大気の層が乱れて、通信障害が起きたりする。気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市)は、同日午前9時40分頃、通常の約4倍の地磁気の乱れを観測したと発表した。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 科学・IT 【ニュース】 2017年09月08日  21:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:国際科学五輪 若い頭脳を応援したい

2017-08-28 06:11:00 | 科学・物理学・工学・生物学・自然科学

【社説①】:国際科学五輪 若い頭脳を応援したい

 乾龍の『漂流日本の羅針盤』・【最新ニュースから見え隠れする闇】:【社説①】:国際科学五輪 若い頭脳を応援したい

 世界中の科学好きな高校生が能力を競う国際科学オリンピック。英才たちが交流を深める場でもある。日本は今年、情報科学で世界一など好成績だ。次代を担う人材が大きく育つよう応援したい。

 始まりは国際数学オリンピックで、一九五九年にルーマニアで開かれた。旧共産圏から欧米へ広がり、科目も増えた。日本は九〇年に数学で初参加。その後、物理、化学、生物、情報、地学、地理の計七科目すべてに出ている。

 毎年夏に開かれ、代表は科目ごとに各国四~六人。今年は数学が百十一カ国六百十五人が最多だった。成績優秀者にはメダルが贈られる。金は上位一割程度だ。

 日本は情報で四人が金三個、銀一個の成績で、国別順位一位。開成高(東京都)三年の高谷悠太さんが個人一位になった。他の科目もレベルは高い。

 好成績を挙げるようになったのは、科学技術振興機構(JST)が二〇〇四年に支援を始めてからだ。最近は問題集も出版され、予選には約二万人が挑む。大学の教官らが勉強法を指導し、合宿もある。研究者のボランティア活動が支える部分も大きい。

 物理で金メダルだった東大寺学園高(奈良県)三年渡辺明大さんは「問題は実験が二問と理論が三問あった。理論の三問目は宇宙の膨張について。メダルの色を決める問題になったのではないか。僕は完全に解けたので満足だった」と話す。

 代表に選ばれるのは有名進学校、それも中高一貫校の生徒が多い。公立高校の生徒は大学受験との兼ね合いが難しい。化学五輪で銀メダルの愛知県立岡崎高校三年、柳生健成(けんせい)さんは「受験勉強と五輪の勉強は全く別物」と話す。

 藤井聡太四段を育てた将棋や、多くの選手を輩出しているサッカーに比べると、才能を見いだし、育てる体制はまだ貧弱だ。

 ノーベル賞受賞者はまだ出ていないが、数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞は、九〇年にソ連のウラジーミル・ドリンフェルト博士(六九年、金メダル)が受賞した。以来、毎回、数学五輪のメダリストが入っている。

 来年は茨城県つくば市で国際情報オリンピックが開かれる。その後も生物学、化学などの国内開催が決まっている。

 東京五輪だけでなく、科学五輪も官民が力を合わせて成功させたい。それが、未来を担う若者の才能を伸ばすことにつながる。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2017年08月28日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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