ADONISの手記

主にADONISが書いた二次小説を公開しています。リンクフリーです。
ハーメルンとマルチ投稿しています。

ランカ・リー(マクロスF)

2015年11月15日 23時28分40秒 | 小説

「みんな抱きしめて! 銀河の果てまで!」
 
 とある少女が監察軍本部でゲリラライブを行っていた。このゲリラライブをやっている少女は、『マクロスF』の歌姫ランカちゃんです。

 えっ、何でランカが監察軍にいるのかって? 実はあたしランカ・リーはトリッパーで、前世の二次小説でよくある転生者だからです。

 ちなみにあたしは前世も女でしたから、TSじゃないですよ。(ここ割と大切です)
 
 あたしは死神からスカウトされてトリッパーになった所謂テンプレですね。

 前世のあたしは重度のオタク女で、特にアニメソングが好きでしたね。カラオケとかでもアニメソングを良く歌っていたし、気に入ったアニメの音楽CDとかも買ってよく聞いていた。特にマクロスはいいね。歌が世界を変えるというか、魂を感じるよ。

 そんなわけで、超時空シンデレラのランカちゃんに転生と聞いて、大いに浮かれたものでした。『マクロス7』のミレーヌ・ジーナスも捨てがたいけど、ランカちゃんもいいですね。
 
 そんなあたしは、『ゼロの使い魔』のウィンダールヴという虚無の使い魔に対応しています。死神が転生先と転生特典を弄ったおかげでチートキャラです。

 それで『マクロスF』の世界で、赤子からやり直しをしていたのですが、そこでマズイ事実が発覚した。そう、今のあたしはあのランカ・リーです。つまり下手に歌を歌えば、バジュラを招き寄せてしまいアウト。それどころか、他の人間達と一緒にいるだけで大問題ですね。第117次調査船団のピンチです。
 
 あたしは人間からすれば普通に集団生活をしているだけですが、バジュラからすれば同族(ランカ)が人間達に捕まっていると判断してしまうからです。だからバジュラが襲撃してくる危険性がありすぎです(バジュラは捕らえられた仲間を救出しようとしているにすぎない)。
 
 バジュラ自体には悪気はなく、あくまであたしを思っての行動なのですが、迷惑極まりない。原作のバジュラと人間と戦いも、結局はそういう異種族間の誤解が原因です。というわけで、幼女時代に監察軍と接触すると、さっさと彼等に付いていき『マクロスF』の世界から離れました。

 母親や兄を捨てる結果となりましたが、原作を知るだけにその方がマシでしょう。死亡するかサイボーグになるのは誰だって嫌ですから。


 
 ちなみに、あたしが死神から与えられた転生特典は、

①『ゼロの使い魔』のウィンダールヴ
 あらゆる動物(幻獣、幻想種、魔物、魔獣、聖獣、怪獣など)を意のままに操ることができる(人間やその他の知的生命体は不可能)。更に、あらゆる動物を乗りこなせる。改良により未使用時はルーンが見えないようになっている。

②動物召喚
 あらゆる下位世界に存在する動物(幻獣、幻想種、魔物、魔獣、聖獣、怪獣など)を無制限に召喚したり送り返したりできる。

③『機動戦士ガンダム』のニュータイプ
 優れた直感力と洞察力を身につけ、並外れた動物的直感と空間認識能力を持っている。また、敵の動きを気配で察知して、先読みして攻撃、または回避などが出来る。
 
④『新世紀エヴァンゲリオン』のエヴァ初号機
 S2機関を取り込んで覚醒したエヴァンゲリオン初号機の能力。S2機関とA.T.フィールドを保有し、不老長寿になっていて、一応、14歳で年齢が固定されるように設定している(外見年齢を変更可能)。追加でロンギヌスの槍を保有。
 
⑤『とある魔術の禁書目録』の聖なる右
 右肩から巨人の腕の様な物を出現させて、敵の強さに応じた攻撃力で敵を倒せる。ただし威力の上限には勿論限界があり、『ドラゴンボール』のフリーザなど強すぎる敵には効かない。正確には右方のフィアンマが使う聖なる右を魔術ではなく、異能として行使可能。
 
 となります。
 
 
 
 ちなみに転生先がランカ・リーなのは、バジュラとの相性が抜群だからです。バジュラは下位世界の中でも生物という分類では最高級なので、動物召喚でバジュラをたくさん召喚して、ランカの能力で彼等を統制することができる。チート能力と合わせて考えるとすごいね。

 あたしがその気になれば、適当な下位世界にバジュラを大量召喚して、その世界を攻撃できるワケです。それにバジュラだけでなく、その他いろいろ召喚できるので、かなりデタラメだよ。
 
 テレサもそうだけど、どうも虚無の使い魔に対応したトリッパーは個人戦闘能力だけでなく戦略級の能力を持っているみたいです。というか四人で世界を滅ぼせるよ。
 
 しかし、これでも監察軍に所属するトリッパーの武装隊では中の下ぐらいかな? なにせ上が凄い。『ドラゴンボールGT』の超サイヤ人4なんてチートなんてもんじゃない。完全にバランスブレイカー、反則だよ。世の中、上には上がいるという事です。
 
 今でこそこうしてアイドルをやっていますが、あたしも色々大変でした。

 例のベヅァー戦争の時期は、様々な下位世界を旅しながらゲリラライブをしていたので難を逃れましたが、下手をすれば死んでいましたね。こういうのを不幸中の幸いというのでしょう。とはいえ壊滅した監察軍の再建などやることが多々あり、ごたごたが続いた。そんな忙しい彼等をあたしは歌で慰安していた。

 そういえばトリッパーは、チート能力を手に入れてやたら戦闘に長けた者が多いですが、トリッパーの歌手というのは珍しい。そういう意味ではあたしは変わり者ですね。
 
 それで歌手という立場を利用して、上位世界のゲームソングやアニメソングをぱくって歌いまくっています。幸い、上位世界の歌はこの世界にはない物ばかりなので、著作権に引っかかることはなく、早い者勝ちとばかりにランカ・リーの歌として売り出した。おかげでトリッパーだけでなく、ブリタニア国民にも人気があります。

 歌は良いね。リリンが生み出した文化の極みだよ。(by渚カヲル)
 
 あたしの歌は動画サイトとかでも大人気です。ブリタニアにはニ○ニコみたいなのはなかったけど、Yo○○ubeみたいなものならあった。要するに無料の動画投稿サイトがあったということ。あれはいいね。あたしも前世でも重宝していたよ。
 
 そんなあたしですが、最近ではマクロス7のサウンドブースターを起動させる為に頑張っています。ほら、マクロス7見ていたら分かると思うけど、あれって格好いいじゃない。でも、サウンドブースターの起動には、確か10万チバソング以上の歌エネルギーが必要だった。

 今のあたしでも、5万チバソングが限界です。えっ、低い? これでも凄いですよ。一般的な歌手だと1000チバソングが普通なんですから。だから頑張って歌エネルギーを高めています。

 結構大変ですが、あの熱気バサラですら最初はサウンドブースターを起動できるだけのチバソングを持っていなかったけど、プロトデビルンに歌を歌ったりして、チバソングを高めていった。

 そう、やればできるから魂を込めて歌う。歌に魂を乗せる。だから、あたしはこう叫ぶ。
 
「みんなー、あたしの歌を聞いてー!」と。
 
 
 
解説

■ランカ・リー
 監察軍の少数派閥『虚無の使い魔』の一員、右手のウィンダールヴ。死神が思いつきで用意した、『ゼロの使い魔』のウィンダールヴの能力を有効に使える強力なトリッパー。監察軍の地域限定アイドルとなっている。
 
◇転生特典
①ウィンダールヴ(ゼロの使い魔)
②動物召喚
③ニュータイプ(機動戦士ガンダム)
④エヴァ初号機(新世紀エヴァンゲリオン)
⑤聖なる右(とある魔術の禁書目録)
 
◇装備もしくは所持品
①ソロモンの指輪(ゴクドーくん漫遊記)
 装備するとあらゆる動物の言葉が分かるようになり、会話による意志疎通が可能になる。
②特注の可変戦闘機メサイア
 ブリタニア帝国が正規採用しているメサイアを改造しており、サウンドブースター、音声をフォールド波に変換し到達距離を延長させるフォールドスピーカー、映像を空中に投影する投影機などを搭載してライブ用にカスタマイズされている。

 


コメントを投稿