素晴らしき茜空の会

感想を心ゆくまで書きなぐります。仮面ライダー キバ→ブレイド→アマゾンズ→クウガ→アギト→龍騎→響鬼→カブト→555

仮面ライダーアマゾンズ Episode4「QUO VADIS?」

2017-04-29 21:30:00 | 仮面ライダーアマゾンズ
イユに人間らしく振舞って欲しいと願う千翼は、イユを連れて4Cから抜け出す。一方、事件の源であるウォーターサーバーの水源調査にあたる志藤たちは、そこで思いも寄らぬ人物と再会する。


ローマ帝国におけるキリスト教徒への迫害は日を追うごとに激しくなり、キリストの弟子の筆頭であったペトロも周囲の人々の強い要請を受け渋々ながらローマを離れることに同意した。夜中に出発してアッピア街道を歩いていたペトロは、夜明けの光の中に、こちらに来るイエス・キリストの姿を見る。ペトロは驚きながらも、ひざまずき、こう尋ねた。
- Quo vadis, Domine? (主よ、どこに行かれるのですか)
 (Wikipediaより引用)

この問いに対し、キリストの霊は、ローマに残された教徒たちのために、
ローマに行って再び十字架にかかるつもりだ、と答える。
そのまま気を失ったペトロだが、目をさますと決意を胸にローマへと戻り、
皇帝の手の者たちに捕らえられ、十字架にかけられ殉教した。
カトリック教会では、彼が初代のローマ法王とされている。

どうも。クリニックの店頭でウォーターサーバーを見かけたんですが、
怖くて近寄ることすらできなかったビビりです!
ハンバーグよりも!ウォーターサーバーの方が怖い!

さて今回もいろいろあったんですが、
ラストに出てきたマモちゃんに全てが吹っ飛ぶほどの衝撃を受けました。
だって・・・だってフクさんが「もう一人・・・」と言うから、
「あぁ、美月ちゃんが出てきてビックリ!っていう展開だよね、三崎さんのメル友だし」
とか、油断してたんですよ。ていうか美月ちゃんはどこ行った。

千翼。
イユちゃんを「普通の人間として扱いたい」と願う彼は、その手をとって逃亡し、遊園地へ行くんですが、
考えてみたら彼自身も、お手本になれるような普通の人間じゃないわけですよ。
「僕の真似をすればいいから」と言う彼自身が、必死に「普通の人間」を真似ている。

イユちゃんにクレープを差し出し「自分の口で食べるんだ」と命令する千翼だけど、
それは同時に、自分に対する挑戦でもあって。
彼自身が必死に人間であろうとする姿であって。

「アマゾンでも人間だ。あなただってそうでしょ!?」
「人間ねぇ・・・そんなことを考えるのは、人間じゃないヤツだけだ」


1st season第4話の仁さんのセリフですけども、
人間であろうと必死になる千翼の姿は、
逆に彼が「人間ではない」ことを浮き彫りにしてしまう。

ただ、まぁなんていうか、遊園地を楽しんだりクレープを食べたりすることが
「人間らしさ」ではない、んだよ。
もっと本質的な部分で「人間らしさ」を追求していた悠とは違って、
表面的な部分、おそらく長瀬たちとつるんでいる期間に見聞きした彼らの生活を
手本にするしかないんだよな、千翼は。

そう考えてみると、悠がああいう生き方になったのは、
最初に会った人間が「鷹山仁」だった影響が大きいかも。
いや、悠の場合は食人衝動がきっちり抑えられていて、
他のものを食べてエネルギーに代えることができたのも、大きな違いか。

「いまの腕輪よりも強力な抑制剤をセットしてある。
 それをつければ、人間など食べたくなくなるよ。
 まぁ精神的にもフラットに近くなるが、戦闘においてはむしろ有効だ」


という橘局長のセリフにもあるように、初期の悠も薬の管理下で「養殖」された状態だったなと。
千翼の「アマゾンに育てられた子」という設定が、そもそも、野生からのスタートであるし、
同じく「人間らしく生きること」を望んでいても、立ち位置が違って当然か。

悠には水澤の母や美月のような、絶対的な味方、
「あなたは人間だ」と言ってくれる人がいたのも大きかったよね。
千翼は一人。孤独すぎる。

ともあれ、人間でありたいと願っているのはイユではなく、千翼自身であって、
「イユは人間として扱うべき」と言いながら、無意識のうちに
「自分を人間として扱って欲しい」という願望に巻き込んでしまってる、利用してるような状態です。
でも表情が幼くて可愛いから良し。千翼かわいいよね。

自分を本気で殺しにきた相手と、よくデートを楽しめるよなぁとか思いましたが、
彼女だけが唯一、食人本能を刺激しない人物、
自分が唯一、人間らしく振る舞える相手、
人間みたいなのに人間じゃない、「仲間」だから。

(それも、「人間らしさ」という観点ではイユは自分より下位である、
 という無意識の優越感みたいなものも、あるかも)

しかし。人間であろうと必死に生きる千翼にとって、
たったひとりの仲間である(と信じている)イユは、その瞳は千翼を映すことなく。
唯一、彼の中のアマゾンが目覚めたときのみ、彼を「ひとつの個体」として見つめる。
すごい、すごい鬼畜設定ですよね。

今回は二人の「アマゾン」という声がきれいなユニゾンを奏で、
良いコンビネーションで戦ってたのが、とっても良かったです。

「千翼。駆除しちゃいけないヤツ」
「・・・イユ、もう一回言って」
「千翼。駆除しちゃいけないヤツ」


それでも。
あくまで彼を「アマゾン」としてだけど、
ようやく「ひとつの個体」として認識し、名前を呼んだイユ。
千翼にとって、ここから二人の物語の始まる・・・。

・・・千翼にとってはな。遠くから二人を見た黒崎がうっすら笑いを浮かべるように、
イユちゃんにとっては、そんなこと何の意味もないんだよ。
彼女は屍体だから。記憶はあっても意志も感情も持たないから。
橘局長を始めとして、周囲が何度もそれを言って聞かせていると思うんですが、
千翼はそれを認めない。彼女が人間に戻る日が来ると、信じている。
まるでかかしに恋した、愚かな男のように。

いやぶっちゃけどうなんでしょうね。イユが意志を持つ展開が来るんでしょうか。
正直、そうあって欲しくないと思っている。
エグゼイド27話の飛彩のセリフにもありましたが、
やはり「死者が蘇るなど、ありえない、絶対に」という想いが強い。
あ。考えてみたらそれこそ靖子にゃんの思想の核になってる部分じゃない?

ところで千翼の様子を見ていると。
・食べたいと思うのは「人間」のみ
・「食べる」という行為そのものに生理的嫌悪感を抱いている
なんだよな。回想シーンに現れていた泣き叫ぶ幼い千翼に
彼のトラウマが起因しているんだろうけれど。

母親を、食べたんだろうか。
あるいは、自身にとって大切な誰かを?

しかし、そんなこと(と軽々しく言える内容ではないことは重々承知)で
食への本能を拒否することができるんだろうか。野生動物が。
例えばマモちゃんは、あんなことがあっても、食べることを拒否したりしないだろう。
だって、食べないと死んでしまうから。食べることは「悪」ではないから。

いずれにしろ、人間らしく在りたいと思いつつ、現在のところそれが叶わない千翼なわけで、
「じゃあ、アマゾンの仲間に入れてもらいなよ!」という気もするんですが、
そのトラウマがあると、アマゾンにもなれないんだよな。うーん。

黒崎さん。

「イユ〜、いいか? よく聞け。
 こいつは千翼、アマゾンだ。でも駆除しちゃダメなヤツだ。とりあえずな」


「ここはアマゾンの保育園かよ」と愚痴っていた黒崎さんの、
小さい子に言い聞かせるような優しい諭し方がツボ。

前回、瀕死の千翼を見下ろす黒崎さんが、どことなく楽しげに見えたんですが、
その内心は。

「イユが警報装置みたいなもんだ。千翼に喰われそうになったら、すぐわかるってわけだ」

とのこと。なるほど、黒崎さんにとっての千翼は、
「大事な預かりもの」でも「戦力=仲間」でもなく、危険な野生動物、なんだな。
むしろ、食人衝動をあからさまにするような、目に見えて危険な千翼の動向は
「単純、わかりやすい、対処しやすい」のかもしれない。
いざという時はイユが発動することも確認できたわけだし。

今となってみれば。1話「アマゾンのことを『生き物として』わかっていなかった」というフクさんに対し
「生き物、ねぇ・・・」と含みを持った言い方をしていた黒崎さんの方が
よほど、アマゾンとの関係を割り切って理解できてたってことかもしれん。

アマゾンと真っ向から向き合う覚悟の強さ。守るもの、切り捨てるものの、明確な線引き。
黒崎さんが意外とseazon2の鷹山仁なのかも。

その他。

前回の感想で「イユパパと水澤本部長がつながってるんじゃない?」と予測してましたが、
まさかの!鷹山仁の恩師だったという展開です。そっちかー、なるほどー。

橘局長のセリフ。

「『歌をうたう屍体』なんてホラーでしかない」

なんかもう、アメリカンジョークか!ジョークだよな!?
笑えないけど、橘さんのこういうセリフが案外好き。

予告。

「今度は僕たちが人間を狩る!」
「人はアマゾンを殺しすぎた」


展開がエグゼイドだし、マモちゃんがパラドだし!
マモちゃんの言動も、season1の幼い感じとは雰囲気が違っていて、
今にして思えば、食人衝動を抑える強い薬を使われていたのかもしれないなーとか。

前のエピソード <<<     >>> 次のエピソード
ジャンル:
特撮
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 仮面ライダーカブト 第45... | トップ | 仮面ライダーエグゼイド 第... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL