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『スタイルズ荘の怪事件』 アガサ・クリスティ

2008年01月14日 | 推理小説
スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー
早川書房

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人間はそれほど変わった考え方をしないものです ~エルキュール・ポワロ

スタイルズ荘の怪事件:アガサ・クリスティ

感想
 アガサ・クリスティの作品をいくらか読んだ後、よし一度最初から読んでみようと考えて読んだ作品です。
 彼女のデビュー作のためか、後の彼女の作品のすべてを方向付ける、まるでアガサ・クリスティの教科書のような作品とも言えるかと。だから、これからの私はこの「スタイルズ荘の怪事件」を基準に評価してしまうだろうな、とちょっと感じました。
 私はアガサが大好きなのでちょっと身びいきで評価すると、推理小説には「愛」が必要だと思うのです。その愛が事件を複雑にし、読者をミスリードし、そして最後の大団円に向かうのだとそう確信しています。「愛」がなければ、いかなる素晴らしいトリックも色あせ、下手するとトリックのための殺人へと落ち込んでしまう気がします。
 そういう意味でも、この作品は教科書的だと言えるかと思います。


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