竹中総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」
の最終報告書が発表された.
注目のNHK改革については「FM放送と衛星放送の2チャンネルの削減」.
FM放送については,民放が発達しているから必要ない,と.
間違いなくいえるのは,彼らはFMをちゃんと聴いたことがないということだ.
NHKと民放を比べたことがあれば,そんなたわごとが出てくるはずがない.
そりゃあ,ポップスやロックは民放で十分なのかもしれない.
少ないとはいえ,「山下達郎のサンデーソングブック」のような素晴らしい番組(ほんとうに素晴らしい)もあるし.
特に,カネの動きに直結するような「売れ筋」の音楽は,NHKで流さなくてもいいのかもしれない.
でも,NHK-FMが重要なのは,それ以外の音楽だ.
例えば,民放FMでクラシカル・ミュージックがどれくらい流れるというのだろう?
民放局で,現代音楽や民族音楽,邦楽(日本の古典音楽)が流れることはほとんどない.
---------------------
僕自身について言えば,ロックもポップスも
ジャズもクラシカルミュージックも現代音楽も民族音楽も,
全部NHK-FMに教えてもらった.
ストラヴィンスキーもサティもマーラーも
グールドもブーレーズもアルゲリッチも
武満徹も高橋悠治も山下和仁も
フィリップ・グラスもブライアン・イーノもバカラックも
モンクもコルトレーンもウェザー・リポートも
ジョビンもエリス・レジーナもシコ・ブアルキも
ペレス・プラードもパコ・デ・ルシアもユッスー・ンドゥールも
はっぴいえんどにシュガーベイブに大貫妙子だって,
みんな最初に教えてくれたのはNHK-FMだ.
いまのFMに,僕らが子供だった頃ほどの影響力がないことはわかっている.
エアチェックなんていう言葉はとっくに死語だし,FM誌もなくなってしまった.
それにインターネットやらポッドキャストやらストリーミング配信やら,
多様なチャネルが存在していることもわかっている.
でも,勝手にむこうからやってきてくれる何かが,「興味の発生」においては決定的に重要なのだ.
そしてこの意味で,NHK-FMが果たしている役割どれだけ小さくなっていようと,
そこにしかない可能性がある.
僕はこれまでの人生で,現代音楽を聴く友人をほんの数人しか持ったことがないけれど,
全員がNHK-FMで「出会って」いる.
多分,僕と同じように,深夜にFMを聴いていて,流れてきた不協和音に何かを感じてしまったのだろう.
HNK-FMをつぶしてしまったら,日本からこの「出会い」は消えてしまう.
----------------------------
「骨太の方針」という国の"グランドデザイン"で
「教養」という要素が軽視されていることを,今回の提案は如実に示している.
少なくとも,僕は強くそう感じる.
竹中は谷村新司のファンで,小泉といえばX-Japan.それが悪いとは言わない.
でも,彼らなんかに日本の音楽環境の根幹を決めさせてたまるものか.
橋本派の退場を望むからとはいえ,一時期とはいえ,
あんなやつらを信用した僕は,ほんとうにほんとうに馬鹿だった.
少しでもものがわかっていれば
「公共放送としてのFMはその役割を終えた」なんて書けるわけがない.
中曽根も竹下も,小渕だって橋本だって,こんな馬鹿な舵取りはしなかった.
------------------------
多分,音楽家達が声をあげるだろう.まちがってもこんなことが通るわけはない.
政治家がどれだけアホであろうと,日本はそこまで駄目な国じゃないはずだ.
でも,もし本当に起こってはいけないことが起こりそうになったら,今度だけはなんでもやる.
署名集めでも抗議デモでも,僕にできることなら,なんでもやる.
僕にはその義務があると感じるし,この感覚を共有してくれる同年代の仲間はたくさんいるはずだ.
の最終報告書が発表された.
注目のNHK改革については「FM放送と衛星放送の2チャンネルの削減」.
FM放送については,民放が発達しているから必要ない,と.
間違いなくいえるのは,彼らはFMをちゃんと聴いたことがないということだ.
NHKと民放を比べたことがあれば,そんなたわごとが出てくるはずがない.
そりゃあ,ポップスやロックは民放で十分なのかもしれない.
少ないとはいえ,「山下達郎のサンデーソングブック」のような素晴らしい番組(ほんとうに素晴らしい)もあるし.
特に,カネの動きに直結するような「売れ筋」の音楽は,NHKで流さなくてもいいのかもしれない.
でも,NHK-FMが重要なのは,それ以外の音楽だ.
例えば,民放FMでクラシカル・ミュージックがどれくらい流れるというのだろう?
民放局で,現代音楽や民族音楽,邦楽(日本の古典音楽)が流れることはほとんどない.
---------------------
僕自身について言えば,ロックもポップスも
ジャズもクラシカルミュージックも現代音楽も民族音楽も,
全部NHK-FMに教えてもらった.
ストラヴィンスキーもサティもマーラーも
グールドもブーレーズもアルゲリッチも
武満徹も高橋悠治も山下和仁も
フィリップ・グラスもブライアン・イーノもバカラックも
モンクもコルトレーンもウェザー・リポートも
ジョビンもエリス・レジーナもシコ・ブアルキも
ペレス・プラードもパコ・デ・ルシアもユッスー・ンドゥールも
はっぴいえんどにシュガーベイブに大貫妙子だって,
みんな最初に教えてくれたのはNHK-FMだ.
いまのFMに,僕らが子供だった頃ほどの影響力がないことはわかっている.
エアチェックなんていう言葉はとっくに死語だし,FM誌もなくなってしまった.
それにインターネットやらポッドキャストやらストリーミング配信やら,
多様なチャネルが存在していることもわかっている.
でも,勝手にむこうからやってきてくれる何かが,「興味の発生」においては決定的に重要なのだ.
そしてこの意味で,NHK-FMが果たしている役割どれだけ小さくなっていようと,
そこにしかない可能性がある.
僕はこれまでの人生で,現代音楽を聴く友人をほんの数人しか持ったことがないけれど,
全員がNHK-FMで「出会って」いる.
多分,僕と同じように,深夜にFMを聴いていて,流れてきた不協和音に何かを感じてしまったのだろう.
HNK-FMをつぶしてしまったら,日本からこの「出会い」は消えてしまう.
----------------------------
「骨太の方針」という国の"グランドデザイン"で
「教養」という要素が軽視されていることを,今回の提案は如実に示している.
少なくとも,僕は強くそう感じる.
竹中は谷村新司のファンで,小泉といえばX-Japan.それが悪いとは言わない.
でも,彼らなんかに日本の音楽環境の根幹を決めさせてたまるものか.
橋本派の退場を望むからとはいえ,一時期とはいえ,
あんなやつらを信用した僕は,ほんとうにほんとうに馬鹿だった.
少しでもものがわかっていれば
「公共放送としてのFMはその役割を終えた」なんて書けるわけがない.
中曽根も竹下も,小渕だって橋本だって,こんな馬鹿な舵取りはしなかった.
------------------------
多分,音楽家達が声をあげるだろう.まちがってもこんなことが通るわけはない.
政治家がどれだけアホであろうと,日本はそこまで駄目な国じゃないはずだ.
でも,もし本当に起こってはいけないことが起こりそうになったら,今度だけはなんでもやる.
署名集めでも抗議デモでも,僕にできることなら,なんでもやる.
僕にはその義務があると感じるし,この感覚を共有してくれる同年代の仲間はたくさんいるはずだ.
検索エンジンでこのブログにたどり着きました。
私もNHK-FM削減案に憤慨しております。
というわけで勝手ながらこのブログに私の
ホームページからリンクをはらせていただきました。
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/music.html#060607
の中の
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/music.html#060611
の6/14日分です。
本日はご挨拶まで。
検索エンジンでこのブログにたどり着きました。
私もNHK-FM削減案に憤慨しております。
というわけで勝手ながらこのブログに私の
ホームページからリンクをはらせていただきました。
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/music.html#060607
の中の
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/music.html#060611
の6/14日分です。
本日はご挨拶まで。
うざかったら、適当に削除してください。
設定を変えましたので,もう一度お願いいたします.
柳瀬さんのページを拝見して,
何かできないものかなあと考えているのですが・・・.
官邸や竹中大臣宛に,
毎日その日のNHKFMの番組の感想メールを
送りつけるってのはどうでしょう?
メールの最後には
「NHK-FM廃止に断固反対します」と入れて.