これには驚いた。以下、土井隆義「解説 承認依存の時代における自己像をめぐって」(斎藤環『承認をめぐる病』、ちくま文庫)からの引用。
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「他者の許しがなければ、自分を愛することすら難しい。承認依存とは、つまるところそういうことだ。」斎藤さんは、本書の冒頭にこう記している。
この言葉が示す事態の広がりを物語るエピソードがある。毎日新聞記者の小国綾子さんから伺ったものだ。LINEの出前授業に付き添ってある中学校を訪問した時のことだという。「次のうち友達から言われて最もイヤな言葉は? ①まじめだね ②おとなしいね ③天然だね ④個性的だね ⑤マイペースだね」との問いかけに対し、いちばん多かったのは
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ここで引用中断。
さて、どれだと思います?少し空けるので、考えてみてから答を読んでください。
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「④個性的だね」だった。驚いた彼女に向かって、生徒たちは口々にこう語ったそうだ。「個性的と言われると、自分を否定された気がする。」「周囲と違うってことでしょう? どう考えてもマイナスの言葉。」「他の言葉は良い意味にも取れるけれど、個性的だけは良い意味に取れない。」「差別的に受け取られるかも。」等々。
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「個性的」という言葉を悪い意味で使うことはあるし、この中学生たちが、ほんとうに現代の一般的な子どもたちを代表しているのかもわからない。それにしても、「承認をめぐる病」はここまで来ているのか・・・。
本編の話(AKBってそういうことか!、とか)も時間があったらそのうち。