プロジェクト○川

学生に本を読んでもらおうという,ただそれだけのはずでした

覚悟+

2017年06月16日 | つぶやき
日経デジタルにこんな記事が載った。タイトルは「全仏で見せた『幼さ』錦織に望む『大人のたしなみ』」。

とても手厳しい記事だ。だが、内容は真摯で的確。マレー戦は凡戦だった、という記述もある。

僕は電車のなかでぼんやりと読み始め、途中で記事のクオリティに気づく。

「何度か見せた「エアケイ」などのジャンピングショットも無用な装飾に過ぎなかった。」「もうひとつ、コートでの立ち居振る舞いも気になった。今大会の錦織は流れが悪くなったり、思ったプレーができなかったりすると、いじけた子供のようにうつむき、トボトボと歩く姿が目に付いた。ニック・キリオス(オーストラリア)あたりもこういう態度を取ることがあるが、これはやめた方がいい。」

書き手の名前を見て驚き、納得し、もう一度驚く。

フローレン・ダバディ。

最後の驚きは、彼がこれまでも、そして今後も、錦織選手本人とたびたび顔を合わせる立場だということへの驚きだ。

いいかい、この覚悟が、ジャーナリズムだ。

例の前川・前文科次官に関する読売の記事について、読売の記者が涙を流して悔しがったという報道がある。でもやっぱりそれは、ちゃんちゃらおかしい。そこで悔しがっているのは、ただの組織人(しかも高給取りの)であって、ジャーナリストではないから。

ダバディ氏はこの記事に「批判できない態度への批判」もこめたのではないか。

ただし、そこにあるのは何よりも「愛」であることを確認しておこう。

追記ついでに引用をひとつ。

 何かを良くしようと思ったら、それは愛によってのみ可能だ(ミシェル・ダイス)。

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悔しがってばかりいるわけにはいかないとして、では何ができるだろう。

まずは週刊誌を買おうか。彼らは戦っているから。
コメント
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