足掛け九年という、ほんの少しの間でしたが、携わらせていただいたキリスト教葬儀。そこには必ずと言っていいほど、キリスト者としてこの地上を生きた方の、確かな証しがありました。召されたキリスト者一人ひとりの葬儀での証しは、地上の人生を見据えながらも永遠の御国への希望を掲げるとと同時に、今を生きることの大切さを遺された者に語りかけているようでした。それは、召された方一人ひとりの「いのちの遺言」と言えるでしょう。『主はその母親を見て深くあわれみ、「泣かなくてもよい」と言われた。そして近寄って棺に触れられると、担いでいた人たちは立ち止まった。イエスは言われた。「若者よ、あなたに言う。起きなさい。」(ルカの福音書7章13-14節)』 著書『いのちの遺言』イーグレープ刊・2023.9.30発行より
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