いまから11500年前、そのとき地球は最も困難な時代に遭遇していた。アトランティス及びム-大陸の偉大な文明社会は、2万年以上もの歳月の間、ずっと平和を維持してきた。ところがその後、裏切りや欺瞞が蔓延し、同胞同士を戦わせる憎悪の声、そして戦争へと駆り立てる呼び声があちこちで叫ばれている。まもなく偉大な科学者達が破壊・暴力兵器を準備し、海は血で沸き立つことになる。歴史がこの偉大な2大文明の足跡を跡形もなく消し去ってしまおうとしている。長年親しんできた平和は人類の記憶の彼方に葬り去られようとしていた。遠く離れたプレアデスの故郷の星では、霊格の高い大長老達が、地球の若い同胞達が争っている様子をじっと見聞きしていた。高度に進化したプレアデス人の意識に備わる直観力は、軽々と時空を超えることができ、死と破滅の潮が地球に満ち、地球をすっぽりと覆い被さろうとする様子を感じ取ることが出来た。地球はこれから、長い闇の時代、絶望・破壊・堕落の時代に落ちていこうとしていた。生き残る者達が住むことになる世界には、もはや指標となる霊的導きは何一つ残されてはいないだろう。この過酷で困難な時代から立ち上がり、新たに次の文明が誕生するまで、長い長い歳月が費やされることになるだろう。

そこで一つの決断が下された。それは地球人を救うため「預言者」として力をつくすことである。霊格の高い意を備えた「特別な存在」を地球に送り込むという決断である。この任務を負う者は地球人よりも遙かに賢い長老格の者でなければならない。物質としての肉体中に棲みながら進化するという少しばかり不都合な時代を既に卒業し、生きる者の魂を高めるために必要な、生命についての大いなる眼識を得た存在でなければならない。預言者となる「霊」あるいは「魂は」、高潔で強靱な形質をもち、あらゆる反対・嫌悪・怒り・猜疑心を前にしても、臆することなく哲理を授ける性質を備えていなければならなかった。と言うのも「真実」と呼ばれるものは、時として人間に受け容れがたい場合もあるからだ。これらの条件を満たすことは常人には容易ではないため、プレアデス人の霊的指導者達は特別の霊-未開の地球人の怒りや無知を見通し、地球人に慈愛と導きを与えられる霊を選ばなければならなかった。これらの条件に合う特別な霊を見つけるためには、物質としての制限によって狭められた生命形態の段階を超えた、純粋に霊的な非物質的存在形態を探さなければならないと、賢明な「プレアデス高等審議会」は理解していた。

人類の全ての霊魂が最終的には形而上のレベルに到達し、純粋に霊的姿となることで、生き残るための肉体をもはや必要としなくなることを、プレアデス人達は知っていたのだ。物質レベルでの生命形態について、膨大な知識を学び蓄えた人間の霊は、今度は自分よりも若く学習不足な「肉体の殻に留まっている霊」達を助ける任務には適任なのである。純粋な霊になるまで進化した後も進化は留まることはない。最後には全ての霊が、より広大・高等な霊としての姿、つまり「集合意識体」の一部となる。ところがプレアデスの故郷の星には、条件を満たすほど高度に進化した生命体が住んでいなかったため、彼等は別の世界で適任者を探すことにした。こうして遙か彼方の銀河系「ラ-ソン」へと宇宙船が送られた。平穏な世界ラ-ソンには気の遠くなるほどの歳月をかけて霊的種族へと進化した存在達が住んでおり、彼等はかつて経験した物質としての肉体を、もはや必要としない者達だった。物質的な存在形態に関する彼等の見識は既に何一つ欠けるところはなかったし、生と死のサイクルに縛られることもなかったのである。(霊:地球人が使う魂と同じ意味であり、創造と共に滅びることなく永遠に生き続ける生命に備わる永遠のエネルギ-のこと)と言うのも、ラ-ソンに住む者は「集合意識体」と呼ばれる高次の生命形態では、一般的な非常に高次の存在形態にまで発達していたからである。ラ-ソンの「集合意識体」の一つ一つは、7つの霊が集まることで構成されていた。一つの集合意識体を構成する夫々の霊は、個としての性質に関するかつての記憶をある程度持ち続けているものの、その思考と存在はあくまでも、集合的叡智を共有する集合的単一体として機能していた。プレアデス人は、この平和で静かなラ-ソンで地球人の問題に同情しているある集合意識体にコンタクトした。この賢知な長老格の霊的集合意識体がプレアデス人からのコンタクト内容を吟味しているうちに、集合体を構成している7つの霊の内の1つが名乗りを上げ、自ら物質的な生命形態にまで退化して、地球人を助けようと申し出た。これはとても重大な決断だった。と言うのも、霊的存在が物質としての存在形態にまで一度戻ってしまうと、何十何百億年もの歳月をかけて進化した結果として得られた「集合意識体としての記憶や蓄えられた叡智」が消え去ってしまうからである。いったん物質界に戻ってしまうと、かつて長老霊に知を授け再び大いなる知識と融和させ、「特別な任務」の一部となる重要な任務を果たすための舵取りは、全てプレアデス人次第ということになるからだ。

この古老霊を地球に送り込むからには、旅に備えて物質的殻に移させることが不可欠だった。プレアデス人はこの特別な「任務」を果たすために特別に生まれた小さな子供を用意し、古老霊の長旅を助ける「宿主」とさせた。物質的な身体には一度に複数の霊を宿らせることが出来るため、高次に発達した古老霊にとって、プレアデス人の子供の身体に移り、再び身体の五官を通じて物質的世界と関わることは容易なことだった。こうして高次に発達した集合意識体から分離した古老霊は、地球での任務は1万2千年間にも及ぶことになる。その後プレアデス人の助けを受け、ようやくラ-ソンで、かつての「生」に戻ることになるだろう。無事任務が終わったのち、まず多くの生と死を再体験し、失われていた進化レベルにまで復帰することになるだろう。つまりかつて苦労しながらようやく学んだ生に関する様々な教訓を、全く同じように学び直すことが要求されることになるのだ。永い齢を重ねた霊格の高い超人を体内に入れた、小さな子供を乗せたプレアデス人の宇宙船は、地球へ向けて大急ぎで出発した。普通なら一つの身体に複数の霊が収まると混乱してしまうものだが、その子供はとても若かったし、ただ単に自分のところに来た霊を短い旅の間だけサポ-トすれば済むのだから、以外と簡単なことだった。

地球に着けば古老霊は子供から離れ、肉体へと生まれ出る。第一回の転生への準備を整えることになる。古老霊を運んだ小さな子供は死を迎え「向こう側」あるいは人間の言葉で「天国」と呼ばれるところに行く。その霊的本質は、今度は地球での生命、すなわち肉体の中に転生することになるたろう。賢く古い霊もまた、いったん「向こう側」に行き、地球での任務の準備を整えることになるはずである。「向こう側」では霊達が微睡みながら、様々な過去生の経験を反芻し、新たな物質的存在として生まれる準備を整えている。プレアデス人は高い霊的見識を持っているので、向こう側とも自由にコンタクト出来るのだ。向こう側にいる者が物質界に生まれ出て必要なことを学び、進化発展の道を進む準備が出来ると、「創造の源」と「永遠の霊的エネルギ-」が霊に物質界へ戻る機会を与える。そうやって霊は人間の言葉で言う「誕生」のプロセスを経て物質界に戻ることになる。普通誕生までのプロセスは、物質界に戻るための準備が完了したというサインが霊によって「創造の源」へ送られ、「創造の源」がそれを可能にするという相互のやり取りによって起こるのである。それは「自然の理」というものである。

私達が生まれるとき自分の宿る「肉体」を創り始める。その肉体はプレアデス人が「コ-ス・マタ-:固体状エネルギ-のこと」と呼んでいるもので、コ-ス・マタ-そのものを創り出す霊の進化に反応して生じるものである。その際には、霊の受け皿となる身体の創造プロセスに関わる「母親と父親」の進化レベルが最も重要となる。と言うのは母親が身体を創り始めない限り、霊はその身体に入れないからである。自分と出来るだけ進化レベルの近い身体を見つけることが、肉体への転生を迎えつつある霊にとっては非常に重要なことなのだ。霊の肉体への転生は創造の主要な法則の一つなのである。長老格の霊の場合、自分と近い進化レベルの身体を見つけることはまず不可能だろうとプレアデス人は予想していた。何故なら地球上の生命体は長老霊と比べると、あまりにも進化レベルが低いからである。物質としての形態は、古老霊の持つ膨大な見識をその中に収めることが出来ないため、彼は物質的身体に退化した後で、記憶と知恵の大部分を失わなければならないだろう。古老霊にとって最初の生が、最も困難で不都合なものとなることが予想された。彼が棲むことになる地球での肉体には、経験によって得られる様々な事柄や知恵を保存するブレイン・コネクタ-とセンサ-が十分に備わっていないため、記憶の殆どが消え去ってしまうだろう。

いったん肉体の中に入ってしまうと、もう後戻りは許されない。何故なら戻ろうにも、そのために必要なラ-ソンでの「集合意識体の膨大な知恵」と一つになることが不可能になるからである。この様に地球上では、かつての自分の進化レベルから完全に分離され、プレアデス人の長老霊達の導きに従いながら、任務を果たす事が要求されるのだ。さて、この霊は地球のモニタ-と準備を十分に済ませると、地球での最初の物質的生を始めることになった。物質的生を営む期間、彼は霊的進化の停滞した地球で「預言者」として知られることになる。ラ-ソンにいた頃の記憶と知恵から引き離されてはいるものの、高等霊としての本質は転生後も全く損なわれてないため、地球人を救うために必要な知識を大急ぎで学び、且つ地球に順応することは造作もなかった。肉体に転生後、プレアデス人の長老霊達は、わざわざ彼の霊的記憶の封印を解き、過去生での記憶の一部と「創造の源」の叡智とに触れさせなければならなかった。霊的叡智にアクセスする方法を知る者は、地球ではほんの一握りだったので、彼を助けるかどうかはプレアデス人次第だった。彼が転生を重ねて新しい生を始めることに、プレアデス人は長老霊としての霊的アイデンティティとプレアデス人の「任務」を気づかせてやらなければならなかった。

物質の姿で生きる間、彼の中で眠る古老霊の「霊としての本質」はプレアデス人によって目醒めさせられ、彼はかつての自分の叡智に頼りながら生きていけるはずである。さらに望めば彼は何時でもラ-ソンに戻ることが出来た。彼がラ-ソンに戻るまで地球で繰り返すことになる生は、1万2千年間にも及ぶだろうと予想された。彼が幾つもの生を経て地球での任務に励む間、プレアデス人は彼が地球人に「哲理:創造の法則と戒律」を広められるように導かねばならない。預言者として生きる道とは困難なものである。何故なら真理を言葉で広めようとする者は、その言葉を聞くことを恐れる人々を相手にしなければならないという「重荷」を背負っているからだ。プレアデス人の観点からすれば、地球人は生について学ぶ速度があまりにも遅いため、不必要に自分達の生涯を困難にしていた。彼等の考えでは地球人の学習速度が遅い理由は、生きることの意味に関して人々が間違った情報に惑わされ、非常に物質中心的で、無価値な存在として生きることを余儀なくされているからである。さて、人類がのろのろとした進化の道を歩みながら、はや数千年の歳月が過ぎた。プレアデス人は地球に送り込んだ古老霊の転生に数回に亘って手を加えた。

預言者として生きるための特別な身体に転生させるためである。その間、地球人の反応は極めて鈍く、生についての学び方も気の遠くなるほど遅かった。ときに古老霊は人間達に一つのメッセ-ジを授けるために、まる一回分の生を費やさなければならなかった。この様にして古老霊が授けた教えは、地球全体を永遠に変えてしまうほどの影響力をもつものだった。えば16世紀には宇宙全体の中での地球の位置を教える、というたった一つの目的のためだけに、一つの生が費やされた。16世紀には教会が人々の考えを支配しており、「地球は宇宙の中心である」という聖書の解釈を絶対としていた時代であった。地球は神に選ばれた星であり、太陽を含めたあらゆる惑星が地球の周りを回っているのだと聖書は教えていた。地球を宇宙の中心に据える概念を人々に植え付けることで、彼等は人々の精神から自由を奪い、権力を自分達に集中させていたのである。プレアデスの長老霊達は高度に発達した意識を「向こう側」に集中させることで、そこに眠っているある霊を起こし「こちら側」に引き戻した。こうして1564年2月15日、プレアデス人に目覚めさせられた霊は、イタリアのピサという街で「ガリレオ・ガリレイ」という名の人間として、新しい生を始めることになった。

ガリレオは主に医学・数学の教育を受けた後、大学教授の職についた。しばらくするとイタリアの科学者達の間で有名になり、教皇との親密な関係を含め、当時の最高学識者達との社交が盛んになった。彼の学者としての高い評価と社会における位置づけは、後に歴史を大きく変化させる役割を担う重要な布石となった。1597年ガリレオはコペルニクスが書いた天文学書を読んだ。彼の書物は、これまで宇宙の中心で静止していることになっている地球というものを引き剥がし、地軸を中心に日々自転する地球像を提唱するものだった。更にコペルニクスは、地球が太陽の周りを回っているという仮説を支持し続けていた。地球を宇宙の中心に据え、地球の周りを回る惑星という全く異なった性質の地球像を提唱していた「教会の権威」に、彼の仮説は真っ向から反対するものだった。ガリレオはコペルニクスの地動説を支持する側に立った。というのも、コペルニクス説の見地に立て、当時ガリレオが取り組んでいた問題、すなわち潮の満ち引きなどの現象が旨く説明出来たからである。1615年ガリレオはロ-マに行きコペルニクス説の真偽を公の場で争った。ガリレオのこの行動に怒ったロ-マ教皇はすぐさま検邪聖省の神学者たちに諮問し、天動説・地動説の真偽を調べさせた。

調査委員会が達した結論とは、コペルニクス説は聖書に反する理論であり、異端であることをほのめかすものだった。更に地動説について口にしたり、人に教えたりすることも禁止された。ガリレオはフィレンツェに戻り、天文学の研究と望遠鏡を組み立てる仕事に力を注いだ。すでに彼は公の場で人々に自分の言葉を伝えており、種を蒔き終えていたのである。科学者達に知へ目を開いてもらおうとするガリレオの努力は、教皇によってぶち壊しになったものの、彼の声に耳を傾けた者を啓発し、科学を支配していた教会の権威を少しづつ崩していくきっかけを作ったのだった。1624年、彼は再びロ-マを訪れ、新しく選任された教皇から、天文学の新旧の説を比較した新たな執筆の許可を与えられた。そして本の内容を仮説として扱うことも認められた。そして1632年、その著作「天文対話」は教会の権威のもとに出版された。その内容は、ガリレオが人間の日常の経験から地球の動きを説明しており、運動の相対性、慣性の法則、独立した運動合成の概念が述べられており、教会に対する二度目の打撃を与えるのに役立った。しかし後に教皇はガリレオが教会の権威を害し続けたと憤慨した。

ガリレオは裁判に立たされ勇敢に闘ったにも拘わらず、理性を失った教皇に勝つことは出来なかった。
そして彼に終身刑が言い渡された。傷心にうちひしがれつつも、ガリレオは自分の意志を曲げて教会に屈することを嫌い、自著をこっそりと国外に運び出しラテン語と英語で印刷されるまでにこぎつけた。この本は改題され「新科学対話」と呼ばれるようになった。1642年1月8日、ガリレオは自宅で息を引き取った。攻撃から科学の正しさを守り、教会の理不尽な態度を突き崩すことに生涯を費やした彼の仕事は成功したのだ。歴史は永遠に変えられることになり、彼の果敢な姿は人々に希望を与えた。ガリレオの勇気に影響された者達が教会の偏狭な権威主義に反抗し、自ら真実、すなわち「宇宙における自分達の位置づけ」についての真理を見出す様になったのだ。つまり古老霊は万事旨く任務を果たし終えた訳である。プレアデスの長老霊達が正に予見した通り、地球人が優れた文明を再び築いて科学技術を学び直すまでに、何千年もの歳月が費やされることとなった。その間、地球外から数多くの種族がやって来て介入したため、地球は様々な世界の霊達の坩堝となった。人間が棲息している殆どの星では、本来、一種族だけが同程度の速度で進化するのが当然で、それが結果的に平和な社会発達を容易にさせる。

ところが地球の場合は、その様な通常の進化発達が銀河系のあらゆるところから集まった人間種族達にいじめられてしまったことから、結果的に肌の色・体格・進化レベルなどの入り交じった星になってしまった訳だ。この様に霊的年齢がまちまちの人々が入り交じっていることを考えれば、地球で私達が沢山の問題を抱えているのも少しも驚くことではない。殆どの人が霊的年齢において大差がなく、生について学ぶ内容もタイミングも変わらないという星とは異なり、私達の世界には若い霊もいれば古い霊もおり、夫々が必要とする知恵もまちまちで、更には夫々が多様な過去の経験や霊的記憶を持っているのである。地球に住む種族の殆どはリラの子孫であり、その他ベガやバ-ナ-ド星から来た者も少数ながらいる。異種族が集まって構成された社会であることで、地球には霊的不均衡は偏見や憎しみ、怒りなどを地球にはびこらせる原因となった。ラ-ソンからはるばる長老霊が地球を訪れ、プレアデスの任務を開始してから1万1千年以上の歳月が経った。長老霊は 何回もの生を費やして人類をゆっくりとやさしく目醒めさせ、自己理解を深めさせるよう苦心した。プレアデス人達は地球の社会文明の進化を継続的にモニタ-しており、それは現在も続いている。彼等は私達が混血種族であるというハンディを乗り越え、種族としての多様性を逆に活かして進化出来るようにと願っているのだ。
 
続く・・・