30年近く前に26歳という若さで逝った姉。
姉の自慢は、長く細い指だった。
ワタシの指は太くて短い、どちらかというと不器用な手。
姉のきれいな手がうらやましかった。
そして、姉はとても器用だった。
編み物が得意で、マフラーなど一日で編んでくれた。
レースのテーブルクロス、セーター、
今やはりの縄編みのロングカーデガンなど、
みごとな作品がいくつも姉の死後に残された。
入院中も文化刺繍をよくやっており、
その作品もまだ実家に飾ってある。
編み物をするときの姉の指の動きがきれいだった。
毛糸の玉を床に落として、それをたぐるしぐさも。。。
編み物を教わるときには、古いセーターをほどいて
ふたりで湯のしして、再利用したっけ。
(今考えるとエコだし、羊毛100%の贅沢なものを
着ていたんだねぇ・・・)
ワタシの本好きも編み物好きも姉の影響。
でも、姉がいなくなって以来、編み物はできなくなった。
姉が逝った年に自分が編んでいたセーターが
去年の夏に実家の押入れからでてきた。
ブルーの毛糸で裏身ごろだけ完成したものと
残りの毛糸が、虫くいもなくでてきた。
「
どんなのを作ろうとしていたんだっけ?」
考えても思い出せないし、
一緒に入っていた編み物の本にも同じ身ごろのものがない。
ついでにちょっとだけ編んでみたら
ワタシの指は編み方を覚えていた・・・
スイスイと目が進んでいく。
同時にぽろぽろと涙もこぼれてゆく。
姉の指の動きと自分の指の動きがリンクして・・・。
今年は、編みかけの身ごろをほどいて、
姪にセーターを編んでやろうと思う。
彼女の好きなブルー
だし。
新しい編み物の本を買わなくちゃね。











