スタッフから提出されたデザインから新作ドレスを生み出す時に欠かせないのが、平面を立体に起こすパタンナーとドレスを縫製するスタッフと生地の選定から刺繍の射し方、リボンの結び方ひとつまで、デザイン画の世界をかたちにするデザイナーです。私たちアクア・グラツィエの「作り手」チームがイタリアにいます。
イタリアチームとはもうすぐ6年のつきあいになります。はじめはイタリアと日本の文化の違いがなかなか理解してもらえず、表現するとき苦労しました。通訳でもなかなか私の想いが伝わらないと感じ、自分の口で語ろうと努力したため今では片言ですがイタリア語が話せるようになりました。表現しようと一生懸命になると、不思議なもので言葉も文化も超えて伝わるものです。だってイタリアチームも日本チームも「いいものを作りたい」という想いは同じですから。
4月、厳選した数名の原案を携えてフランス経由でイタリアへ行きました。イメージのエッセンスをパリで吸収してきたので、初日のセッションではイタリアチームも興味深々。異国のトレンドには皆刺激を受けるようです。そこから互いの「こんなデザインはどうか」とのディスカッションに入るのですが、原案がどんどん膨らんで新作にふさわしいスタイルに成長していきます。デザイン画がまとまると、素材の選定に。限られた滞在期間でまとめるために朝から晩まで生地担当、レース担当、ビーズ担当、アクセサリー担当、コサージュ担当、縫製担当、刺繍担当などなど相談したり試作をその場で作ってみたりと目まぐるしく動き回ります。アイディアがまとまらず、時間切れでデザイン画が間に合わないものもあります。
今回は11のサンプルをアサインして帰国しました。6月、プロトタイプ完成時に再度イタリアへ飛びます。みんなの「夢のドレス」がイメージ通りにかたちになるのか…楽しみです。
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