feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

Born to Run.

2014年04月11日 | 観たもの読んだもの

たまたま目について買ってみた本であるが、随分とセンセーションを巻き起こした本らしい。
読んでて自分が悩んでいる事や考えている事と一緒のことが書かれてあり、膝を打つことが多々あった。

自身がオーバープロネーションであることからから出てきた疑念
”かかと着地とランニングシューズ”

人間は本来フォアフットで走るいきものだった。裸足で走れば今でもフォアフットだ。
オレゴン大学のスゥッシュを考えた人物たちが創りだしたランニングシューズのお陰で
人はかかと着地を行って走れるようになった。
ところがかかと着地は人に様々な故障を生じさせるようになる。

”現在我々を苦しめる足や膝のけがの多くは、じつは靴を履いて走ることに原因があります。
靴は我々の足を弱くし、オーバープロネーションを招き、膝に問題を生じさせる。
1927年に無い気が現代的なアスレティックシューズを発明するまで、人々は極めて薄い底の靴を履いて走っていたが、
彼らの足は強く、膝の負傷率ははるかに低かったのです”

こうまとめている。

「シューズのサポート機能をどんどん増やすことで、われわれは足を自然な状態から遠ざけてきたんだ」

・最高のシューズは最悪のシューズ
・足はこき使われるのが好き
・人間は素足で走るように作られている。
こんなことも書かれてあり、成る程と納得できる。
ただ最後の一つには1つ注意点があるのではと思う。
素足でランニングすることがいちばん自然であるというのは疑う余地はなさそうであるが、本書で素足で走っているのは土や芝。
つまりコンクリートやアスファルトなどの舗装路ではないこと。
人の足は裸足で走れるように作られてはいるが、舗装路を裸足で走れるようには作られていないように思う。
裸足やファイブフィンガーズで舗装路を走り、壊す人がいらっしゃるから。
だから最低限のクッションがある靴がいいのかな、と。


シューズメーカーについてこんな事もいっている。
・メーカーは毎年モデルチェンジをするうち、誠実なシューズをつくろうという当初の使命感が新たなイデオロギーに侵食されている
そのイデオロギーを二つの単語に要約すると
"make money"
・あらゆる大義は運動としてはじまり、事業となり、詐欺に転じる

オチもある。
これまで欠陥品を売っていたという避けがたい結論に直結し、方針を切り替える。
極秘プロジェクトから新たに開発された靴のスローガンは
”素足で走れ”

学ぶことがたくさんある。

ほんとたまたまフォアフットランを始めだした僕にはちょどいい本だった。

1回に5kmや10kmを軽く楽しむだけであればヒールのクッショニングをしっかりした靴をつかい、任せられるところはテクノロジーに任せて愉しめばいい。
きちんとしたフォームを身につけていなくても体を地面の衝撃から守ってくれるのではないか。

ただそこから先の世界に身を投じるのであれば、長い視点を以って、本当に体に無理を強いない正しいフォームを身につけようと僕は思う。

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